[YAMAHA] JMX Rd.6 近畿 成田が第1ヒートで優勝!国際A級通算100勝まであと3勝へ

全日本選手権の後半戦スタートとなる第6戦が奈良県の名阪スポーツランドで開催された。9月に入り暑さが和らぐかと思われた今大会だったが、気温は依然として高く、非常にタフなレースが展開された。
前半戦だけで7勝を挙げ好調をキープしてきた成田亮(YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T.)。後半戦最初のレースとなる第1ヒートでは、その勢いそのままに独走優勝、第2ヒートは体調不良により表彰台を逃すこととなったが、4位として総合2位を獲得。チャンピオン奪還、そして国際A級・通算優勝回数を97とし100回の記録達成に向けまた一歩前進することとなった。

第1ヒート、スタートは成田と熱田孝高(スズキ)が、第1コーナーから第2コーナーを並ぶように通過、ランキングの上位2人による激しいトップ争いからレースが始まった。この勝負を制しトップに立ったのは成田。しかし序盤は成田以下、上位5人が僅差で続き、激しく順位を入れ替えながらの攻防となる。
成田はこの中で、熱田のプレッシャーを受けながらの走行となったが、それを凌いでトップをキープ。ところが2番手が田中教世(カワサキ)に変わると、トップを明け渡してしまう。しかし成田はアグレッシブな走りを続け、すぐさま田中にアタックしてトップに浮上する。
その後もスタート直後と同様、田中、小島庸平(スズキ)、熱田、新井宏彰(カワサキ)が僅差で続くが、中盤に入るとその差を開き始める。その後、熱田が再び 2番手に返り咲き成田を追うが、ここでも差を拡大し最後は独走状態でフィニッシュ。第5戦から3ヒート連続となる今季8勝目を獲得した。2位は熱田、3位は小島庸平。
第5戦に復帰した小島太久摩は1周目を8番手で終え、その後も数周に渡ってポジションをキープする。しかし怪我による体力の低下、乗り込み不足などもあり10番手まで順位を下げるが、その後はポジションをキープして10位でチェッカーを受けた。

第2ヒート、スタートは成田と小島庸平が並ぶように第1コーナーを抜けるが、小島がトップ、2番手に成田という順位でレースが始まる。序盤は第1 ヒートと同様、小島庸平を先頭に、成田、平田優(ホンダ)、田中、熱田が僅差でバトル。成田は小島庸平の背後から隙を伺うがなかなか捉えることができない。
中盤に入っても状況は変わらなかったが、12周目にレースが動き始める。まず4番手の田中が平田をかわしたて3番手に上がると、さらに成田に接近。成田は田中のアタックに耐えることができず3番手に後退する。その後成田は熱田にもかわされると、さらに平田が背後に迫る。しかし成田はこれを退け 4位でフィニッシュとなった。なお優勝は小島庸平、2位は田中、3位は熱田となった。
小島太久摩は10番手で1周目を終えると、トップグループにはついていくことはできなかったが、終始安定したペースでレースを展開。一つ順位を上げ怪我からの復帰後初の一桁台となる9位でチェッカーを受けた。

第2ヒートで表彰台を逃した成田だったが総合2位となり、ランキングでは2位の熱田との差を1ポイント拡大し19ポイント差でトップに立っている。また第1ヒートで優勝したため、国際A級での通算優勝回数は97となり、100勝達成に向け残り3勝とした。早ければ、10月23日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催される第8戦で100勝が達成されることとなる。

IA2、第1ヒートはスタート直後にマルチクラッシュが発生。尾崎友哉、渡辺学といったヤマハライダーもこのクラッシュに巻き込まれそれぞれ後方から追い上げを強いられる。しかし、渡辺は再度転倒、尾崎は17番手まで追い上げながらも転倒により順位を落とし、ヤマハトップは斉木達也の12位が最高となり、これに続き渡辺が17位、尾崎が23位でフィニッシュとなった。なお優勝は三原拓也(カワサキ)、2位は田中雅己(ホンダ)、3位は稲垣佳樹(スズキ)。
続く第2ヒート、1周目を終えヤマハトップは斉木の13番手、尾崎は18番手で大きく出遅れる。しかし、尾崎はここから徐々に順位を挽回、最終的には5つ順位を上げヤマハトップの13位でゴールした。優勝は三原、2位は星野裕(カワサキ)、3位は星野優位(ホンダ)となった。

レディスでは、伊集院忍(ヤマハ)がトップ5につける好スタート。しかし、1周目を終えるまでに8番手に後退してしまう。伊集院はその後も順位を上げられなかったが、後半に入って上位陣のアクシデントなどによる後退で5番手に浮上、最後は順位を落としたがヤマハ最高の7位でチェッカーを受けた。優勝は邵洋子(スズキ)、2位は竹内優菜(スズキ)、3位は畑尾樹璃(カワサキ)。

次回の全日本選手権・第7戦中国大会は、再び約1ヵ月のインターバルをおき、10月8・9日に世羅グリンパーク弘楽園(広島県)にて開催される。

COMMENT

成田亮選手談 (IA1:1位/4位/総合2位)
「第1ヒートは、スタートが成功しトップに立てたのだが、路面がいつもより平坦だったためタイム差が出にくく、とにかく順位を下げないことを意識して走った。最初は熱田選手が後方にいたことで、絶対に抜かれたくないと気を張っていたが、気が付くと田中選手に代わっており、ひるんだ所を抜かれて2番手に後退した。でも、その時にもう一度気持ちを引き締めることでトップに返り咲いた。その後も後方のことが気になったが、少しずつ差を広げることができ、後半は平常心で走ることができた。しかし第1ヒート終了以降、昨日から崩していた体調が悪化。第2ヒートでは2番手から勝負を仕掛けたけれど失敗し、それ以降体力的に厳しくなり、集中力も切れてしまった。熱田選手にかわされたときは悔しかったが、平田選手には負けないよう気力でポジションを守った。次の広島は今以上にプレッシャーがかかる状況だが、100勝やチャンピオンの獲得ではなくヒート優勝を意識して戦いたい」

小島太久摩選手談 (IA1:10位/9位/総合9位)
「前回は正直厳しい結果だったため、心が折れそうになったし、いろいろと考えさせられた。でも怪我が回復してきて、少しずつだが自分が理想とする練習やトレーニングを取り組んで、今回のレースに臨んだ。レースを終えての実感はまた一歩前進したということ。目標としていたのは10位以内で、一緒に IA2から上がってきた勝谷選手に近づくことだった。第1ヒートは10位であと一歩だったけど、第2ヒートは9位になり、勝谷選手を視界に捉えることができる位置でレースができたことは本当に大きい。次の目標はトップグループで走ること。だた、そこまでいくには多くの時間が必要なことはわかっているので、第7戦までのインターバルでは、また一歩近づくという気持ちでトレーニングを積んでいきたい」

尾崎友哉 (IA2:22位/13位/総合17位)
「第1ヒートはまずまずのスタート切ったのだが、クラッシュに巻き込まれてしまった。そこから気持ちを切ることなく追い上げていたところで転倒してしまい、それで集中力が切れてしまった。第2ヒートはスタートで出遅れ、そこからジャンプアップをめざして100%で走った。しかし、やはりトップスピードの面や抜いていくためのスキルが、本来の状況には戻っていないこともあり、狙った順位には届かなかった。SUGOと比較して順位自体は大きく変わっていないけれど、ライディングは着実に戻ってきている。スピードや競り合いのときの駆け引き、パッシングのタイミング等、課題も明確にできているので、これらを一つずつつぶしていけば必ず良い結果が出てくると感じている。時間はかかるかもしれないが、期待していてほしい」

YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T. 福田典雄監督談 (YSP加古川店長)
「第1ヒートでは強い成田選手が見れたし、第2ヒートは体調が悪いながら最後は倒れ込んでしまうまで走り切る粘りを見せてくれた。すべて勝てることはそう簡単にできるものではないが、チャンピオンをめざすライダーは厳しい場面の中でどれだけがんばれるかがポイント。成田選手はそこを知っているからこそ、今回のようなレースができるのだと感じている。私たちにできることは、がんばっている成田選手の姿を実際に見てもらい、そのすごさを肌身で感じてもらうこと。今後も一人でも多くの方にレース場に脚を運んでもらえるようにがんばるとともに、成田選手そしてチームも100勝という目標、そしてチャンピオン奪還に向けて突き進んでほしい」

YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T. 臼井秀和チームマネージャー談
「レースは絵に描いた通りには進んでいかないもの。今回はそれを強く実感させられた。まず第1ヒートは序盤こそ混戦だったが、後半の勝負どころで他のライダーを大きく上回るラップタイムで突き放したことがポイントだった。勝負所で力を発揮する成田選手の強さが出たレースだった。しかし第2ヒートは、第1ヒートの疲労の影響か、もともと崩していた体調が悪化してしまった。ただ4位という結果におさめてくれたことは、良かったと思う。次は広島でのレースになるが、100勝達成は後3つとなり、チャンピオンも少しずつだが意識して、さまざまプレッシャーがかかってくると思う。しかし今回もYSPをはじめ多くの応援が成田選手を支えてくれたように、成田選手をチーム、そしてファンの方々とも支えていけたらと思う」

MPDY辻本幸二監督談
「尾崎選手は、体自体はだいぶん本来の状態に戻ってきていると思うが、転倒があるなどレースをうまく進めることができなかった。まだ復帰から2戦目だが、できるだけ早く、上位でレースをしてトップグループのスピードやバトルを経験するなど、本来の姿を取り戻すきっかけが必要だと思う。一方の小島選手は当初出場する予定ではなかったSUGOにあえて参戦することで自分に危機感を与え、課題を抽出した。その経験を持って1ヵ月を過ごしたことで、大きな進歩があった。特に序盤は体の動きも良かったし、着実に本来の姿に近づいていることが確認できた。二人ともにもう少し時間はかかるだろうが、終盤戦までには良い走りをお見せできると思うので、期待してほしい」

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