[YAMAHA] WGP Rd.12 インディアナポリス 地元のスピースは3位表彰台、ロレンソ4位

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピース、 J・ロレンソ はそれぞれ3位、4位となった。地元のスピースは予選2番手フロントロウから発進。しかしスタート直後の第1コーナーで集団に飲み込まれ、さらに第4コーナーではA・ドビツィオーゾ(ホンダ)と絡んで9位に後退。その後順位を上げるも、序盤は7番手を走りチャンスをうかがう。中盤までにスピースは、N・ヘイデン(ドゥカティ)、A・ドビツィオーゾ(ホンダ)、M・シモンチェリ (ホンダ)を次々にパスして4番手に浮上していく。ここで先行するのは、約3秒前を走るチームメイトのロレンソだったが、スピースは数周後の17周目のストレートでこれをパスして3番手に。しかしこの頃には、先行するC・ストーナー、D・ペドロサのホンダ勢との差は広がっており、追撃及ばす3位でゴールした。

チームメイトのロレンソは、新しい路面に苦戦し4ラップ目くらいから早くもフロントタイヤが消耗し始め、思うようなコントロールが出来ず、結果予選順位からひとつ落としての4位でのゴールした。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは7位を獲得。グリッド2列目から好スタートを切ったあと、コースの前半のタイトなセクションで集団に飲み込まれて8位に後退。その後しばらくはA・バウティスタ、スピース、V・ロッシらファクトリー勢とバトルを展開し、徐々に集団が長くなる形で離されていった。終盤はバウティスタとの一騎討ちとなったが、23ラップ目でフロントが大きくスライド。この影響でさらにフロントの挙動がはげしくなってしまったため、ペースを緩めて7位キープに切り替えた。これでランキング争いでは、M・シモンチェリを抑えて8位に浮上した。

チームメイトのC・クラッチローは、ウイークを通じてフロントエンドのフィーリング向上に取り組んできた。そして決勝では、序盤からコンスタントなペースをキープしてL・カピロッシ、T・エリアス、R・ド・ピュニエ、青山博一らをリードする形で順調に走行。その後、徐々に順位を下げたものの、終盤まで力強い走りを続け、最終ラップではシモンチェリをとらえて11位を獲得した。

COMMENT

B・スピース選手談(3位)
「スタート自体は悪くなかったんだけど、第1コーナー進入で何台かがかなり熱くなって飛び込んできて、僕はそれに飲み込まれてしまった。第4コーナーではドビツィオーゾが急に目の前を横切っていった。それまで彼のことはまったく見えていなかったから、何とか転倒せずに済んだだけでも良かったよ。そのあとは、ただひたすら前のライダーを抜いていくことだけ。走りはとても良かったから、最初の4つのコーナーで前へ出てさえいればね…。懸命に頑張ったけれど、ストレートでパスするのは難しかったから他のところで抜くしかなかった。そんななかでも3位まで挽回することができて、最後にはいいペースで走ることができたのでハッピーだよ」

J・ロレンソ選手談(4位)
「インディーでケイシーとのギャップを埋めたいと思っていたからすごく悔しい。でも今回は最初のフリープラクティスから、新しいアスファルトとフロントタイヤに手を焼くことになってしまった。この問題を何とか解決しようと、チームと一緒になって、あらゆることを試してみたけれど、どうしてもうまくいかなかったんだ。今日も4、5ラップでフロントタイヤが駄目になってしまった。前の3人を見ると、タイヤは全然、問題なし。となると路面が原因なのかどうかはわからない。でも僕ひとりが不平を言っているわけでもないんだ。いずれにしてもチャンピオン争いの状況はさらに複雑になってきた。でも希望だけは失ってはいけないと思う。来週はもう次のミサノがあるので、今日のことを忘れられるよう頑張りたい」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「今回は非常に厳しかった。4位は考えられるなかで最高の成績。もしあと1ラップあったら、5位に落ちてしまっていただろう。フロントタイヤが完全に駄目になっていた。それがすべてというわけだ。またベンのほうも、優勝争いをすることができなかったことが残念。最後の16ラップは本当に素晴らしかったが、その前の10ラップは、彼にとってかなり厳しいものになった。本来ならば、ケイシーとも互角に戦えたはずだ。いずれにしても、3位と4位を受け入れなければならない。来週のミサノに期待をかける」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「本当ならもっと違った結果になっていたはずだが、スタートですべてが狂ってしまった。ベンの追い上げは素晴らしく、あの状況のなかで、できる限り最高の走りだったと思う。彼は本当によく頑張った。悪いところは何もなかったのだ。ホルヘのほうは残念ながら、ウイーク中ずっと、タイヤのコントロールに苦労していた。それでも4位を獲得して、チャンピオンシップのための貴重なポイントを手にした。まだ何も決まったわけではないし、ホルヘは非常にタフなライダーだ。大いに期待を持って、ミザノに乗り込むつもりだ」

C・エドワーズ選手談(7位)
「スタートは素晴らしかったんだけれど、そのあとちょっと力が足りなかった感じ。最初の数ラップは調子も良かったけれど、バウティスタが目の前に居座っていた。コーナー手前で近づくのに、コーナーを立ち上がるともう何メートルか離されているんだ。それをコースの終盤に出てくるツイスティ-な部分ですべて取り返し、そして最終コーナーでは彼に追突しそうになってしまう。でもその次にはまた1コーナーがやってきて、また彼に離されてしまうんだ。何とか彼の前に出たかったけれど、後半に入って彼はさらに調子を上げた感じ。ずっと後ろにつけてチャンスを待っていたけれど、バックストレートの最後でフロントが滑り、それが警告となって気持ちを落ち着けようと思い7位キープに切り替えた。終盤の数ラップはフロントのグリップがかなり落ちていて、この問題を抱えていたのは僕だけじゃなかったと思う。でも僕はノンファクトリーのなかのトップ。そして、またひとつ10位以内の成績を獲得してランキングもひとつ上げることができた。だから総合的には、いいレースだったと思う。次のミサノでは6位以内を目指したい」

C・クラッチロー選手談(11位)
「まずモンスター・ヤマハ・テック3チームのみんなにお礼を言いたい。ウイーク初日から苦しい状況が続いても、最後まで決してあきらめずに頑張ってくれたからね。そしてこんなことを言ったらおかしいかもしれないけれど、みんなが今日の11位を喜んでいるんだ。ここまでの数戦は厳しい状況が続いていたので、今日は最後まで走り切ることが重要だった。成績はベストではないけれど、とくに終盤はスピードも出ていて好調だったから満足している。次のミサノに向けて、ポジティブな材料がたくさんできたんだ。

順位ではホルヘに遠く及ばないけれど、彼を上回るタイムも出ていたことが励みになっているよ。他の多くのライダーと同様で、僕もフロントには悩まされた。とくに序盤は大変だったけれど、最後まであきらめずにプッシュし続けることができたのは良かった。今日のこの結果は、少なくとも次につながるものだと思う。ミサノは走ったことがあるからコースの心配はいらない。今の僕に必要なのは、とにかく経験を積むためにレースを走りきること。今日もたくさんのことを学ぶことができて、チームにフィードバックすることもできたのでうれしい。それが次のミサノに生かされることを期待している」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談
「ここインディアナポリスサーキットは4輪で有名な“インディー500マイルレース”で使用される外周路の一部とインフィールドのテクニカルなコースを組み合わせたレイアウトが特徴です。今年は改修された路面と刻々と変化する状況に苦慮させられました。予選3番手からスタートしたロレンソ選手がオープニングラップを2位で通過したのに対しベン選手は2番手からのスタート直後に他ライダーとの接触を避けたことで1周目を9位で通過。しかし週末の好調さを見せつけ最終的に3位表彰台を獲得。ロレンソ選手はタイムを維持することが難しく4位でチェッカーを受けました。ベン選手は地元でのGPということもあって期待していただけに非常に残念でしたが、最近は調子も上向いているため次回も期待してよいと思います。ロレンソ選手も高いモチベーションを保っており、チャンピオンシップも諦めてはおりません。次回はサンマリノ/ミサノGPです。引続き皆様のご声援を宜しくお願いします」

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