【鈴鹿8耐】 30秒の遅れをものともせず、すばらしい追い上げを見せた「F.C.C.TSR Honda」が完全勝利!

今年の鈴鹿8時間耐久ロードレースは、1978年の第1回大会以来、今年で34回目の大会となりました。

鈴鹿8耐は、真夏の8時間という過酷な状況の中で、数々の名勝負を繰り広げてきた戦いの歴史であり、決してあきらめない強い精神力、チーム一丸となって困難に立ち向かう団結力によって、数々のドラマを生み出してきた、感動の歴史でもあります。

今年は震災復興に向けた節電への配慮から、決勝レースの開始時間が1時間早まることになりました。それにより34回の歴史の中では初めてとなる、夜間走行のない「鈴鹿8耐」となりました。

しかしレースの過酷さや、勝つことの難しさに変わりはなく、昼間だけのレースになることで、スプリント耐久の要素がさらに強まり、これまでにない厳しい闘いになりました。

夏の日差しが残るゴールの瞬間に、厳しいレースを戦い抜いたライダーたちと、応援する全てのファンの方々とともに、ゴールの感動を共有し、今大会は8耐の長い歴史の中でも、特別な意味を持つ大会なりました。

30秒の遅れをものともせず、すばらしい追い上げを見せた
F.C.C.TSE Honda が完全勝利!
(秋吉耕祐/伊藤真一/清成龍一組)

序盤に転倒を喫し、修復のためのピットイン時にタイムロス、一時は3位に後退しトップから30秒以上遅れたF.C.C. TSR Hondaだったが、3時間を過ぎたあたりから徐々に差を縮め、4時間30分経過時点でトップグループに追いつくと一気に2台抜き。その後は徐々に差を広げ最終的に2位に38秒の差を付けて見事トップチェッカー。5年ぶり通算2勝目を挙げた。

予選の失敗から4番手スタートとなったF.C.C. TSR Honda(秋吉耕佑/伊藤真一/清成龍一組)は、スタートを担当した清成が一気に2位浮上。その勢いで1周目の130RでヨシムラSUZUKI Racing Team(加賀山就臣/ジョシュ・ウォーターズ/青木宣篤組)の加賀山を抜いてトップに立ったが、17周目のヘアピンで転倒し2番手に後退。すぐにコースへ復帰し21周目にはトップを奪い返すも、その後の2回のピットインでステアリング部分の修復を行いタイムロス。2時間半経過した時点でトップとは33秒の差が開いてしまった。しかし、ここからF.C.C. TSR Hondaの追い上げ劇が始まった。3時間経過時点で清成にライダーチェンジすると、1時間の担当時間で差を20秒にまで短縮。そして4時間経過時点で秋吉にチェンジすると一気にペースアップ。トップと1秒以上速いペースで追い上げ、30分後には2台のトップグループに肉薄し、そのまま一気にトップに浮上した。

その後はヨシムラSUZUKI Racing Teamのウォーターズや加賀山に追いつかれる場面もあったが、ピットイン前後のタイミングを除いて一度もトップを譲らず、最後は独走状態となり、最終的に38秒の差を付けてトップチェッカーを受けた。TSRチームとしては5年ぶり、通算2勝目。レース後、伊藤は「みんなの力でマシンを作り、それぞれのライダーの力を合わせて勝ててうれしい」、清成は「序盤で転倒したので、自分のせいで勝てなかったらどうしようと最後までハラハラしたが、勝てて本当に良かった。」、秋吉は「これまで自分の転倒などで勝てなかったので、しっかりやり遂げる事ができて良かった。」と、それぞれ優勝の喜びを語った。

ヨシムラSUZUKI Racing TeamとMuSASHi RT HARC-Pro.(高橋巧/玉田誠/岡田忠之組)はF.C.C. TSR Hondaとともに序盤からトップ争いを繰り広げたが、F.C.C. TSR Hondaがトップに立った時点でヨシムラSUZUKI Racing Teamがペースアップし、MuSASHi RT HARC-Pro.との差を徐々に広げ始めた。その差は最後まで詰まる事がなく、最終的にヨシムラSUZUKI Racing Teamが2位、MuSASHi RT HARC-Pro.が3位でチェッカーを受けた。

以下トップ10は、BMW MOTORRAD FRANCE 99、エヴァRT初号機トリックスターFRTR、クラウン警備保障RACING、YAMAHA RACING FRANCE GMT94 IPONE、テルル・ハニービーレーシング、SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM、TOHO Racing 広島デスモ。注目の島田紳助氏率いるTEAM SHINSUKEは健闘し14位でチェッカーを受けた。

7月30日(土) 大波乱のトップ10予選を制したのは
ヨシムラSUZUKI Racing Team! 2年ぶりに鈴鹿8耐制覇に向け好発進!

天候の変化による予選方式の変更。予選最終アタック中のセッション中断など波乱の展開となったトップ10予選。チェッカー直後に渾身のアタックを見せた加賀山就臣(ヨシムラSUZUKI Racing Team)が2分8秒001を記録。PP(ポール・ポジション)候補の秋吉耕佑(F.C.C. TSR Honda)は第1コーナーでコースアウト、万事休す。ヨシムラSUZUKI Racing Teamが2年連続でPPを獲得した。

30日(土)に行われる予定だったトップ10トライアル(1台ずつが出走しタイムアタックを行う方式)は、直前の降雨により路面コンディションの変化が予想され、公平を期すため全車が同時に出走してタイムアタックを行う方式に変更された。

計時予選で遅かったライダーから20分ずつ2回のセッションが行われたが、路面が徐々に乾くコンディションで、セッションが進むにつれタイムが短縮される展開となった。

残り7分。ここから本格的なタイムアタックが始まった。しかしヘアピンでエヴァRT初号機トリックスターFRTRが転倒。コース清掃のため赤旗中断となった。その時にトップタイムを更新する勢いで走っていた秋吉耕佑(F.C.C. TSR Honda)、加賀山就臣(ヨシムラSUZUKI Racing Team)のアタックは無効、仕切り直しとなった。

残り6分30秒で再開されたが、この時点では中須賀克行(MONSTER YAMAHA-YART)の2分8秒025がトップタイム。まだタイムを記録していない秋吉(F.C.C. TSR Honda)は渾身の走りで、まずは2番手に浮上。そしてチェッカー直前、最後のアタックに入ったところでコースアウトを喫してしまい万事休す。そしてチェッカー直後に渾身のアタックを見せた加賀山(ヨシムラSUZUKI Racing Team)が2分8秒001を記録しトップ浮上。最後のアタッカーとなった高橋巧(MuSASHi RT HARC-Pro.)は、自身のタイムを上回ったが3位がやっと。ヨシムラSUZUKI Racing Teamが2年連続PPを獲得した。レース後、PPをチームにプレゼントした加賀山は「雨と赤旗でテンションが落ちそうになりましたが、最後は気持ちを切り替えて走りました」と語った。

7月29日(金) 公式予選トップタイムは加賀山就臣の2分7秒884!

29日(金)に行われた計時予選は第1〜第3ライダーがそれぞれ30分を2回、計6回のセッションが行われた。予選順位に反映されるのは第1、第2ライダーの予選で、その中の最速タイム順に並び、11位以下はスターティンググリッドが決定。上位10チームは30日(土)に行われるトップ10トライアルに出場し、そこで最終的なグリッドが決まる。

第1ライダーの1回目でトップタイムをたたき出したのはヨシムラSUZUKI Racing Teamの加賀山就臣で2分7秒884。2番手にF.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑(2分8秒260)、3番手にMONSTER YAMAHA-YARTの中須賀克行(2分9秒045)がつけた。第2ライダーの1回目ではMuSASHi RT HARC-Pro.の玉田誠がタイムアップ。2分8秒962を記録し、第2ライダーの中でトップになるとともに、総合でも3番手に食い込んだ。2回目のセッションではF.C.C. TSR Hondaの秋吉が第1ライダー2回目のセッション終了間際に渾身の走りを見せ自身のタイムを更新。しかし2分8秒113と、トップに追いつくことはできず、これで上位の順位が決まった。

最終的なトップ10は、ヨシムラSUZUKI Racing Team、F.C.C. TSR Honda、MuSASHi RT HARC-Pro.、MONSTER YAMAHA –YART、Honda鈴鹿レーシングチーム、クラウン警備保障RACING、BMW MOTORRAD FRANCE 99、Honda DREAM RT 桜井ホンダ、YAMAHA RACING FRANCE GMT94 IPONE、エヴァRT初号機トリックスターFRTR。この10チームが30日(土)15時30分から行われるトップ10トライアルに出場する。

※順位は暫定です。最終的に変更となる可能性があります。

“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースその歴史

1978年に第1回大会が開催された鈴鹿8時間耐久ロードレース。

その後1980年には世界選手権の一戦として組み込まれ、1984年からコカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレースとして開催となった。

なお、1997年はスプライト クール”、1998〜99年はスプライト”としての開催で、そして2007年から現在のコカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースとして行われている。

決められた距離を、いかに短い時間で走り切ることができるかを競うスプリントレースとは違い、耐久レースは、決められた時間内に、どれだけ長い距離を走れたかを競うものだ。

ライダーは、2名または3名での登録が可能。2名登録の場合は補欠ライダーの登録が認められ、3名登録の場合は、補欠ライダーの登録はできない。決勝レースがスタートしてからの補欠ライダーの登用はできないので、ライダーの2名登録はリスクがあるが、3名のライダー登録の場合は、3人のライダーが満足できるマシンをセットアップしなくてはならず、チームの技術力が問われる形だ。

そのマシンは、EWC(Endurance World Championship)と呼ばれるもので、日本最高峰JSB1000マシンと酷似したレギュレーションとなっている。そして通常であれば、約1時間毎にライダーはピットインし、ライダー交替を行うが、この際に、燃料補給や前後のタイヤ交換などの作業が行われる。その間、十数秒で完了する一連のピットワークも、コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースでは大きな見どころのひとつになっている。ライダーがラップタイムを1秒上げることは、至難であり、リスクも高まる。しかし、ピットワークを成功させることにより、ライバルとのタイム差を縮めることができるため、メカニックの腕の見せどころでもある。

ナイトランのない史上初のデイタイム決戦

“コカ・コーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースが、『スプリント耐久』と呼ばれるようになったのは、1980年代前半から続く世界GPライダーの参戦に起因している。世界GPライダーたちは、いきなりスプリントレース並みの速さを見せつけ、この大会を制するためには、通常の耐久レースで勝つための常識だった『安定したアベレージ走行』は覆され、『安定したスプリントレース並みの速さ』が求められるようになったのだ。

さて、今大会は34回大会となるが、これまでの長い歴史の中で、それぞれの時代に合わせる形で、マシンのレギュレーション変更や、その他のルール変更が幾度となく行われてきた。こうした中で、午前11時30分にル・マン式スタートによりレースが始まり、午後7時30分に栄光のチェッカーが振り下ろされるというのは不変だったのだが、今年、3月11日に東日本を襲った未曾有の震災、そしてその復興に伴う節電への配慮から、今大会に限り決勝レースのスケジュールを変更。スタート時間を午前10時30分とし、チェッカーは午後6時30分に振られることになった。1982年の第5回大会で、台風がサーキットを直撃したことから、スタートから6時間後にレース終了のチェッカーが振られたことがあるが、レース前に、決勝レースのスケジュールが変更されるのは、史上初のことだ。

この午前10時30分スタート、午後6時30分チェッカーは、レース展開を大きく様変わりさせる可能性が高い。なぜなら、例年であればこの時期、午後7時頃に日没となり、その後は夜間走行での戦いとなるのだが、今年は、この夜間走行がないために、『スプリント耐久』にさらに拍車がかかるからだ。

夜間走行では、昼間の走行と比較して、ラップタイムが落ちてしまう。しかし、夜間走行がない今年は、スタートからゴールまで、すべての時間帯がスプリントレース並みのハイペースバトルとなる。

現在、このコカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースでの最多周回数は、2002年に加藤大治郎とコーリン・エドワーズが記録した219周。この後に、サーキットの改修などがあり参考記録となっているが、デイタイム・バトルとなる今年は、いよいよ220周を走破するチームが出てくる可能性が高い。

■公式情報

▼鈴鹿8耐 [鈴鹿サーキット]
http://www.suzukacircuit.jp/8tai/

▼”コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第34回大会 エントリーリスト
http://www.suzukacircuit.jp/8tai/entry/entry.html

▼”コカ・コーラ ゼロ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース タイムテーブル(PDFファイル)
http://www.suzukacircuit.jp/cms-data10/8tai/pdf/timetable.pdf

▼レースリザルト
http://www.suzukacircuit.jp/result_s/2011/8tai/index.html

レースレポート

[HONDA] 鈴鹿8耐 秋吉/伊藤/清成組が優勝!高橋/玉田/岡田組が3位表彰台を獲得

[SUZUKI] 鈴鹿8耐 ヨシムラスズキレーシングチーム2位でフィニッシュ!

[YAMAHA] 鈴鹿8耐 ヤマハ世界耐久選手権参戦チームの決勝結果

■現地観戦向け情報

▼8耐探検MAP&ガイド
http://www.suzukacircuit.jp/8tai/guide/guidemap.html

▼@suzuka_event twitter 鈴鹿サーキット現地お役立ち情報(鈴鹿サーキット内のイベント等の情報)
http://twitter.com/suzuka_event

▼テント・パラソルなど日よけグッズを使って快適観戦を!
http://www.suzukacircuit.jp/8tai/comfort/tent.html

▼8耐OASIS
http://www.suzukacircuit.jp/8tai/event/oasis.html

▼”コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐前夜祭
http://www.suzukacircuit.jp/8tai/event/prefestival.html

▼8ツイ割 鈴鹿8耐期間限定割引き情報サイト
http://suzuka.com/8wari/

▼2011 8耐 MotoPod Station
http://atnd.org/events/17091

■ファン向け情報

▼鈴鹿8耐生中継イベント 『LIVE in AOYAMA』
http://www.honda.co.jp/welcome-plaza/event/2011/20110731/

▼【8耐感動プログラム】8耐の思い出、教えてください [鈴鹿サーキットfacebook]
https://www.facebook.com/event.php?eid=226873280657918

▼2011年“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐オフィシャルブログ“8ブロ”
http://blog.eigyo.co.jp/8tai2011/

▼鈴鹿8耐&LOVE BIKEメッセンジャー 左嵜啓史 鈴鹿8耐への道
http://sazaki2008suzuka8tai.blog116.fc2.com/

▼MotoPod VIDEO on USTREAM
http://www.ustream.tv/channel/motopod-video

■実況

▼鈴鹿サーキットUSTREAM [金曜日タイム配信・TOP10トライアル・前夜祭・ナイトピット]
http://www.ustream.tv/channel/suzuka-event

▼@suzuka_live twitter 鈴鹿サーキットライブ実況(鈴鹿8耐開催期間中の、レース状況や結果などの実況情報)
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http://www.ustream.tv/channel/suzuka-now

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▼@motopod_GAKI on twitter
http://twitter.com/motopod_gaki

▼観戦塾 @y_yanto on twitter
http://twitter.com/y_yanto

■チーム情報

▼2011年 鈴鹿8耐 − HONDA
http://www.honda.co.jp/Racing/race2011/8hours/

▼2011鈴鹿8耐 ヤマハライダーメッセージサイト − ヤマハ発動機株式会社
http://race.yamaha-motor.co.jp/sp/2011-8hours/

▼鈴鹿8耐スペシャルサイト − SUZUKI
http://www1.suzuki.co.jp/motor/8tai/2011/index.html

▼“チームシンスケ”TBS 「紳助社長のプロデュース大作戦!」
http://www.tbs.co.jp/shinsuke-shachou/

▼Racing RUN`A EVANGELION Racing [エヴァンゲリオンレーシング]
http://www.runat.co.jp/teamruna/evaracing11/roadrace.html

▼TSR公式サイト
http://www.tsrjp.com/

▼ハチタイチャンネル − ヨシムラジャパン
http://8tai.netmove.co.jp/

▼北海道サベダー twitter
http://twitter.com/sabeder

■YouTube

▼8耐ビギナーガイドvol.4「鈴鹿8耐の歴史」

▼8耐ビギナーガイドvol.3「前夜祭も楽しもう!」

▼8耐ビギナーガイドvol.2「トップ10トライアル」

▼8耐ビギナーガイドvol.1「ルマン式スタート」

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