[YAMAHA] WGP Rd.10 アメリカ ロレンソは2位、地元スピースは4位でゴール

明るい太陽に恵まれたラグナセカは、気温も23度まで上がり絶好のコンディション。52,670人の地元ファンが見守るなか決勝が行われた。ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは、チャンピオンシップのライバル、C・ストーナーと優勝争いを展開し、2位を獲得した。ロレンソはポールポジションから好スタート。26ラップまでレースをリードしたが、昨日の転倒の影響からか体力レベルが落ちてストーナーに先行を許すこととなった。

チームメイトのB・スピースはスタートで出遅れて、V・ロッシの後ろの7位。3ラップ目にはロッシをパスして引き離し、さらに前方を走るA・ドビツィオーゾらをハイペースで追っていく。その時点で5秒ほどあった差を見る見るうちに縮め、残り3ラップになって4位に浮上、そのままチェッカーを受けた。

シリーズポイントでは、ロレンソとストーナーとの差は20ポイント。スピースはランキング6位をキープしており、ランキング4位のD・ペドロサまで、あと12ポイント。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズが8位を獲得した。チームメイトのC・クラッチローは転倒リタイアに終わった。エドワーズは 14ラップ目のコークスクリューでH・バルベラをとらえて8位に浮上。その時点ですでにV・ロッシ、N・ヘイデンらの6位争いから6秒ほど離されていたが、あきらめずに好タイムを連発し、さらなるポジションアップを狙った。しかしなかなか差は縮まらなかったため、不要なリスクを避けて8位確保を選択。そのまま順調に走り切ってチェッカーを受け、貴重なポイントを獲得した。これでランキングをひとつ上げ、非ファクトリー中トップのポジションを確実にした。

一方のクラッチローはグリッド4列目からスタート後、A・バウティスタの後ろの11位につけていたが、4ラップ目の第2コーナーでフロントが切れ込み転倒。早々に戦列を離れることとなってしまった。幸い、怪我はなかった。

コメント
J・ロレンソ選手談(2位)
「今回、2位を獲得できたのはラッキーだったよ。昨日、転倒してしまった時には、これからしばらくレースに出場するのは無理なんじゃないかと思ったからね。そのあとの予選が予想以上にうまくいったので、そのあとは、何とか最後まで勝利を目指していけるかもしれないと期待できるようになった。でも、希望がいつも実現するとは限らない。今日はケイシーのほうが速かった。僕は終盤、彼のペースについていくことができなかったんだ。体力的にもパーフェクトな状態ではなかったので、そのせいもあるだろう。だから2位はOK。ケイシーとの差は20ポイントだけだから、また次で頑張るよ」

B・スピース選手談(4位)
「スタート自体は良かったんだけれど、上り坂でパワーが出し切れなかった。それでバレンティーノのうしろにはまってしまって、できるだけ早くペースを上げていこうとベストを尽くしたけれど、彼はブレーキングがとてもうまくて…。ようやくパスできた時には、ドビツィオーゾとの差がかなり広がってしまっていたんだけれど、身体を伏せてひたすら走り続けた。そして最終的に彼をとらえて4位に上がることができたので、本当にうれしく思っているよ。とても素晴らしいレースだったんだけれど、ただ最初の150メートルが思うようにいかなかった。マシンは好調で、ダニと競り合うだけの力があったはずなので、表彰台に上れなかったことは残念。でもこれがレースというもの。僕はいつだって100%で頑張っているよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「ホルヘは見事なレースで20ポイントを獲得した。もちろん優勝を期待したが、昨日の転倒のことを考えれば、今日の32ラップは体力的にかなり厳しいものだったと思う。そのなかでこうして20ポイントを手にしたのだから上々の出来と言えるだろう。このあとしばらく休むことができるので、次のブルノまでに万全の状態に戻し、またケイシーに挑んでいきたい」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「貴重なポイントを獲得することができた。ホルヘの今日のコンディションを考えれば、2位は可能な限り最高の成績だ。しかもこれがチャンピオンシップにとって非常に重要な意味を持つ。ベンのほうは残念ながら、バレンティーノのうしろで長く時間をかけ過ぎてしまった。やっと前に出たときには、すでに前のグループから離されてしまっていたのだ。でもそのあとも懸命に頑張ってドビジオーゾをとらえ、ランキングの上でも良い結果となった。我々は早くも、次のブルノを楽しみにしている。今回もチーム全員でハードに仕事に取り組み、ここラグナセカで、グランプリ参戦50周年を祝って特別な時間を過ごすことができた」

C・エドワーズ選手談(8位)
「正直に言えば、すごく悔しいよ。このホームレースで、もっともっと上の順位を狙っていたからね。このところの何戦かで、どうも方向性を間違ってしまったらしく、今回もウイーク初日からずっとセッティングに苦しんだ。今朝のウォームアップでは昨年の決勝と同じセッティングで走ってみて、決して素晴らしく良くはなかったけれども、昨日までよりはいくらか走りやすくなった。ベストの選択ではなかったけれども、何とかプッシュしていける感じがあったんだ。ただ、グリップが前後ともに不十分。人生最大と言えるくらいハードに攻めていったつもりだけれど、それでもまだ1秒も遅いなんて…。

カルが目の前で転倒したときも、そのあとバウティスタについて行くだけの力はなかったよ。だから、とにかくスムースに走ることだけを心がけた。なぜならプッシュすればするほど遅くなってしまうんだから。それでも結果としてポイントを獲得してランキングをひとつ上げることができた。これから数週間はゆっくり休んで、シーズン後半戦に臨みたい」

C・クラッチロー選手談(DNF)
「第2コーナーでフロントが切れ込んでしまった。これは、このところ何回か経験した状況ととてもよく似ているんだ。午前中のウォームアップのときは涼しくて調子も良かったんだけれど、午後になって路面温度が上がってくると、たちまち問題が出てしまう。不思議なことに、それはコーナーだけで起こるんだけれどね。いいペースが出ていただけに悔しいよ。

バウティスタは僕を振り切るほどの速さはなかったのに、そのあとすぐにバレンティーノやニッキーに追いついていった。つまり僕もあのまま行っていれば、彼らとバトルができたはずなんだ。完走できなかったことが、とても残念。チャンピオンシップのためには大きな痛手だ。でも転倒は僕だけではなかったところを見ると、みんなが限界ぎりぎりまで攻めていたんだと思う。このような結果になったけれど、僕は今回もまた多くのことを学ぶことができた。マシンも着実に良くなっている。このあとは、いくつか走ったことにあるコースもあるので、そのなかでシーズン序盤のような好調を取り戻したい」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム・チームマネジャー談
「コーリンは非常に力強いレースを見せてくれた。決してあきらめずにハイペースをキープし、リズムもとても安定していて、終始ドゥカティー・ファクトリーとほぼ同等の速さを見せた。そして貴重なポイントも獲得した。彼はスタート前のグリッド上で、私に何を期待しているかと聞いてきたので、8位を獲得できたらハッピーだと答えた。なぜなら、今回はずっと厳しい戦いが続いていたのだから。だから今日の彼のパフォーマンスには大いに満足している。

その一方で、カルのほうは非常に残念な結果になった。スタートも良かったし、序盤からペースを上げていたのに、早々に転倒してしまった。モトGP参戦1年目のカルにとっては、多くの経験を積み、多くのことを学ぶべきシーズンなので、序盤での転倒はもったいないことだとも思う。来シーズンにつなげるための、得られたはずのデータも失ってしまったのだからね。私としては、彼に完走してもらいたかった。そしてポジティブな気持ちで休暇を迎えて欲しかったのだ。

ここまで厳しい連戦が続いたが、ようやく短い夏季休暇に入る。明日はチーム全員でコーリンの‘ブート・キャンプ’へ行く予定になっていて、とても楽しみにしている。みんながバッテリーをフル・チャージして、次のチェコに戻ってくることになるだろう」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談
「ポールポジションからスタートしたロレンソ選手が32周のレースの2/3をリードしましたが、残念ながら最終的に2位でチェッカーを受けました。相棒のベン選手は持ち前の粘り強い走りを見せ、最後にポジションを1つ上げて4位でのフィニッシュとなりました。チャンピオンシップポイントは20ポイント差に広がってしまいましたがまだ挽回するチャンスは十分にあります。Tech3チームのコーリン選手はベテランらしい走りを見せ8位、カル選手は残念ながらリタイアとなってしまいました。モトGPのレースは短い夏休みをはさんで8月中旬から後半戦となります。新たなな気持ちで残り8戦に臨むつもりです。引続き皆様のご声援を宜しくお願いします」

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