[HONDA] WMX Rd.8 スウェーデン バブリシェフがスウェーデンGPで2位入賞の快挙

短いインターバルを経て、全15戦シリーズで行われる2011年FIMモトクロス世界選手権の第8戦、スウェーデンGPが行われました。涼しい曇り空の下、ウッデバラ・サーキットに集った2万4000人が見守る中、MX1ではスティーブン・フロサール(ヤマハ)が今季2度目の総合優勝。 CRF450Rで出場したHonda勢最高位は、見事な走りで3度目の表彰台となる2位入賞を果たしたイブジェニー・バブリシェフ(Honda World Motocross Team)でした。LS Honda Racingのケン・ド・ディッカーは4位に入り、トップ5に2台のCRF450Rが入賞しました。

ウッデバラは滑りやすく、ブレーキング地点の細かいギャップが多いサーキットですが、今回は新しいジャンプを含むレイアウト変更が施され、レースカレンダー上の常連であるコースにも変化が加えられました。

ロシア人のバブリシェフはファクトリーマシンを駆り、優勝したフロサールにかわされるまでレース1の21周のほとんどの周回でトップを走行しました。レース1は序盤からハイペースで飛ばしたバブリシェフでしたが、レース2ではまったく異なる展開に直面。スタートの失敗によって1コーナーでアウトに回ったため、バブリシェフは1周目19番手と出遅れました。しかし23歳のバブリシェフは集中力を欠くことなく、ベストラインを見つけてパッシングを繰り返し、4位までばん回しました。この走りは今年のベストパフォーマンスだったと言っても過言ではありません。

対照的に、チームメートのルイ・ゴンカルベスは両レースとも好スタートを切りながらもスタミナ不足に苦しみました。昨年、MX2クラスでランキング 2位になったポルトガル人のゴンカルベスですが、今回は総合9位(9位/8位)に止まりました。このところレース中に悩まされている疲労の原因については、今週中に医師の診断によって探る予定です。

ド・ディッカーはウッデバラの起伏に対して積極的に挑みました。ベルギー人のド・ディッカーは、4位/6位と入賞し、今季初の表彰台にあと一歩まで迫りました。優勝経験のあるド・ディッカーは、昨年ここで負ったヒジのケガなどの嫌な記憶を消し去り、表彰台を争う主役としてよみがえりました。レース1 で4位まで追い上げたド・ディッカーの走りは、2コーナーで起きたアントニオ・カイローリ(KTM)の転倒に進路を遮られたあとだけに、とても印象的でした。26歳のド・ディッカーは不完全な体調で今大会に臨んでいたため、レース2ではスタミナを使い果たしてしまい、ダビド・フィリッパーツ(ヤマハ)との 3位争いに勝てませんでした。来週は、1年前にド・ディッカーが勝利したトイチェンタルでのドイツGPが行われます。

LS Honda Racingのチームメート、ショーン・シンプソンはレース2を16位で終えました。スコットランド人のシンプソンは、レースでトップ10に入るためのスピードが不足していることを認めています。ただ、レース1でダビデ・ガルネリ(カワサキ)と絡んだ際にウオーターポンプカバーに穴が開き、エンジントラブルが生じたことが総合成績を台無しにしてしまったことは確かです。

今回の結果により、バブリシェフは世界選手権MX1ランキング4位まで6点差と迫りました。ゴンカルベスは7位、ド・ディッカーは11位、シンプソンは16位となっています。

CRF250RでMX2に参戦中のスウィアン・ザノーニ(Honda World Motocross Team)は、25位/26位でフィニッシュしました。レース1では2度のクラッシュ、レース2では目の前で転倒車があるなどして、ポイントが獲得できませんでした。

FIM世界選手権はこのあと、ドイツ、ラトビアと転戦することになります。

コメント

イブジェニー・バブリシェフ (MX1 2位/4位 総合2位)

「レースごとに経験を積んで、自信を強く持てるようになっています。少しずつではありますが、常にステップアップしています。ウッデバラはでこぼこで難しいコースだれけど好きですし、いいペースで走れました。レース1ではラスト2周でスティーブンに抜かれました。彼は終盤、自分よりも1〜2秒速かったので、抜き返すことができませんでした。レース2のスタートでは滑って押し出されましたが、トラクションのいいラインを見つけてトップ5までばん回しました。このレースにはとても満足しています」

ケン・ド・ディッカー (MX1 4位/6位 総合4位)

「スピードはありました。ただ今週は体調がよくなくて、レースに向けて100%の準備ができませんでした。レース2ではすでに(スタミナが)売り切れていました。レース1での追い上げがきつかったのだと思います。とにかく表彰台に近づけたのはいいことで、ドイツGPではがんばります」

ルイ・ゴンカルベス (MX1 9位/8位 総合9位)

「スタートはよかったけれど、今日はとても厳しい一日でした。スムーズに乗れていなかったし、そんな時はことがうまく運ばないものです。あまりコメントすることがありません。コンディションを考えると、ベストを尽したつもりです。週明けにドクターの診察を受けて、次のレースに備えるつもりです。この問題についてはポジティブに取り組みます。今日は2レースともトップ10内だったけれど、この結果に満足はしていません。何とかこの問題を解決して、トイチェンタルではもっと好結果を残したいです」

ショーン・シンプソン (MX1 27位/16位 総合20位)

「レース1はそれほど悪くなかったし、トップ10付近を走っていました。ガルネリに抜かれたあと、ピットエリアの先のダウンヒルで彼はアウト側のラインをキープしていました。イン側がガラ空きだったので、彼の視界に前輪を入れてやろうとしたら、突然ラインを変えて寄せて来たので絡んで転倒してしまいました。再スタートして14番手あたりを走っていましたが、ウオーターポンプカバーに小さな穴が開いていたことに気付きませんでした。冷却水がもれたため、マシンは徐々にスローダウンしたので、止めようと思ったら、フィニッシュラインの上でエンジンが壊れてしまいました。ポイント表の上にまたDNFがつくのは恥ずかしかったです。レース2のスタートはアンラッキーでした。スティーブ・ラモン(スズキ)が1コーナーで無茶なアタックをしたので、大混乱になってしまいました。自分らしいアグレッシブな走りと好調を取り戻したいです。今日は少しスピードが足りませんでした」

スウィアン・ザノーニ (MX2 25位/26位 総合30位)

「コースはギャップが多くて難しかったです。体調は申し分ないし、手の負傷も治ったのでライディングに支障はありません。あとは自分らしいスピードを取り戻すだけです。レース1では2度のクラッシュで後れを取り、レース2では目の前で転倒したライダーを避けられませんでした。とにかく来週も新しいコースが待っています」

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