[KAWASAKI] JMX Rd.3 わっさむ IA1新井は第2ヒート2位、IA2三原拓也は2-3位で表彰台登壇

2011 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第3戦北海道大会は、北海道のほぼ中央、旭川市の北に位置する上川郡和寒町の町営コースわっさむサーキットで開催された。今年全日本開催20回目の節目を迎えた同コースは、石を含んだ固い路面と急斜面を上り下りする長いアップダウンが特徴。ホコリ防止と安全対策のためコース上にもみ殻を撒いてコンディションを整える。大会期間中は好天に恵まれ、照りつける強い日差しが体感温度を高くする。レースの進行と共にコースも大きく荒れ、タフなコンディションでのレースとなった。道内外から訪れた公式発表で4500人のファンは、白樺の林や斜面に陣取ってレースを楽しんだ。

今シーズンのカワサキレーシングチームは、IA1クラスに新井宏彰、IA2は三原拓也という若手中心の布陣。新井はワークスマシンKX450F-SR、三原は同じくワークスマシンKX250F-SRでシリーズタイトルを目指す。

IA1予選
 エントリー台数24台のIA1クラスは予選が中止となり、第2戦を終えた時点のランキングにより新井は5番手で決勝レースに臨む。

IA1決勝第1ヒート
 まずまずのスタートから1周目を5番手でクリアした新井は、3周目に福留善秀(ホンダ)の転倒でひとつ順位を上げると、6周目には平田 優(ホンダ)をパスし3番手に浮上。先行する小島庸平(スズキ)を完全にマークし抜くタイミングを狙っていた新井だったが、荒れ始めたコースでラインをミスし転倒を喫してしまう。7番手でレースに復帰した新井は再浮上を試みるが、再スタート時に費やした20秒以上の遅れが大きなハンデとなり、7位をキープしてフィニッシュ。このヒートではグリーンクラブジュニアライダースの勝谷武史が1周目8番手から猛烈な追い上げを見せ、終盤平田をパスし3位にポジションを上げるとラストラップには小島庸平(スズキ)を抜いて2位でフィニッシュ。IA2クラスからスイッチした勝谷がシーズン初の表彰台を獲得した。

IA1決勝第2ヒート
  好スタートを決めた新井は、成田 亮(ヤマハ)の先行を許したものの2番手でオープニングラップをクリア。序盤成田のペースをうかがっていた新井は、中盤ペースを上げて成田にプレッシャーを掛けると背後にぴたりとマークして激しいトップ争いを展開する。レース開始と同時に始まった成田と新井のテールtoノーズのトップ争いは、後続を徐々に引き離して完全な一騎討ちとなり後半を迎える。ラストスパートをかけた成田に対し、新井も14周目に自身のベストラップをマークし追撃するが、転倒した周回遅れのライダーが新井のラインを塞ぐ形となり、逆に差は広がってしまう。最後まで懸命に追い込んだ新井だったが、逆転にはあと一歩及ばず2位でチェッカー。また、勝谷がこのヒートも激しい追い上げを見せ1周目8番手から先行するライダーを次々と抜きさってレース終盤には3位へとポジションアップ。ヒート1の2位に続き、新井に次ぐ3位表彰台を獲得した。

IA2予選
 土曜日に行われたIA2予選、A組に出場した三原は4番手で1周目のコントロールラインを通過するが、激しいバトルの中で転倒し4位でフィニッシュ。 10番グリッドからのスタートとなる。カワサキ勢ではグリーンクラブジュニアライダースの中村友則がA組を1位で通過。グリーンクラブ JUDGEMENTの須田 純はB組6位で11番グリッド、グリーンクラブ TEAM TAKASEの加藤吏一は14番グリッド、同じくグリーンクラブ TEAM TAKASEの星野 裕は転倒で24番グリッドから決勝に駒を進める。

IA2決勝第1ヒート
 好スタートからトップを奪った山本 鯨(スズキ)に対し、ややスタートで出遅れた三原は5番手で1周目のコントロールラインを通過。三原は先行する稲垣佳樹(スズキ)をパスするのに手間取り、前半は5番手をキープ。一方中村は中盤、小方 誠(ホンダ)、山本を立て続けにパスし8周目にトップに浮上する。しかし中村は、レース中盤の10周目に単独転倒を喫し6位まで順位を落としてしまう。中村の転倒でひとつポジションが繰り上がった三原は次の周回で稲垣をパスし3番手に順位を上げると、16周目には小方を抜き去って2番手に浮上。終盤5連勝を狙って山本を追撃した三原だったが、逆転にはあと一歩及ばず2位でフィニッシュ。上位陣が目まぐるしく入れ代わったこのレース、1周目8番手から確実に順位を上げてきた星野 裕が3位表彰台を獲得。中村は4位でチェッカーを受けた。

IA2決勝第2ヒート
 不利なスタート位置から鋭いダッシュを見せた三原は、今度はスタートを決めて山本に続く2番手で1周目のコントロールラインを通過。序盤から山本とサイドバイサイドの激しいトップ争いを演じた三原だったが、中盤、猛烈な勢いで追い上げてきた中村の先行を許すと稲垣にも抜かれてしまい4番手に順位を下げる。しかしレース終盤の17周目、2番手を争っていた稲垣と山本が接触転倒。この隙に2番手に順位を上げた三原はラストラップ、後方から迫ってきた小方に逆転を許すも3位でフィニッシュ。連勝記録こそ途切れたものの、三原は開幕から6ヒート連続での表彰台登壇を果す結果となった。レースは今大会圧倒的なスピードを見せつけた中村が、今季初優勝をマークし今大会の総合優勝を飾った。

新井宏彰(7位/2位)のコメント

「調子は良かったんですが、ヒート1の転倒は完全に自分のミス。ヒート2は成田選手とトップ争いをすることが出来たが、パッシングポイントがなくて、逆転することは出来ませんでした。最後離されてしまったのも悔しいですね。次の藤沢、SUGOも夏さの中での体力勝負が続くと思います。15分過ぎが勝負になると思うので、追い詰めて逆転するようなレースを見せたいと思っています。」

三原拓也(2位/3位)のコメント

「ヒート1は転倒があったんですが、そこから順位を上げてトップに追い付くことが出来ました。ただ、もうちょっと時間があればトップ争いが出来たはずだし、残念でしたね。予選で転倒してスタートグリッドが良くなかったことが原因のひとつだと思っています。ヒート2はスタートから山本選手とのトップ争いが出来たんですが、絡んで転倒したらダメだと思って引いたら自分のペースが保てなくなってしまって、我慢の走りになりました。前の二人が絡んで転倒して順位が上がったのはラッキーでしたが、最後に抜かれてしまったし課題の多いレースになりました。レースはそれほど甘くないと思ってるし、連勝はそれほど意識していませんでした。次また勝てるように努力するだけです。」

田澤監督のコメント

「三原のヒート1は転倒から追い上げての2位。上位のミスにも助けられましたが内容は悪くなかったと思います。ヒート2はペースがいまひとつで棚ぼたで順位が上がっただけに、最後に抜かれたのはもったいなかった。開幕からピンピンで来て、課題も見つかったし次のステップに進むためにいい薬になったと思います。新井もヒート1は転倒があり、そこから盛り返して諦めずに最後まで頑張ったと思います。セッティングを変えて臨んだヒート2はスタートからフィニッシュまでトップ争いを演じてくれましたが、成田選手の方が一枚上手でした。チャンピオンを狙うために越えなければならない課題だと思います。次は東北ラウンド。成田選手や熱田選手の地元でのレース。ここで勝って揺さぶりをかけたいですね。」

関連記事

編集部おすすめ

  1. 鈴鹿F1日本グランプリ地域活性化協議会は、鈴鹿市役所 1階の『モータースポーツ振興コーナー』…
  2. 生活の可能性が拡がる喜びを提供 Hondaのナイジェリアにおける二輪車生産販売子会社「ホン…
  3. オートバイパーツ・用品の販売を全国展開する2りんかんは、バイク乗りコスプレイヤーの「美環(み…
  4. ボッシュが形づくる二輪車の未来 ボッシュは、自社のモーターサイクル&パワースポーツ事業が、…
ページ上部へ戻る