[HONDA] JMX Rd.3 わっさむ IA1ヒート1で平田が4位。IA2ではヒート2で小方が2位表彰台を獲得

北海道大会は例年同様に、7月第1週末の開催。コースも昨年までと変わらず、今回で20回目の全日本モトクロス選手権開催となる、わっさむサーキットが使われました。旭川から北側30kmほどの場所にあるこのコースは、山の斜面にレイアウトされています。路面はハードで石も多く、コース幅は狭め。上り下り各2本ずつの急こう配ロングストレートが特徴となっています。

梅雨前線の影響を受けづらい上川地方とあって、今大会は土日とも天候に恵まれ、予選が行われた土曜日は気温が30℃近くまで上昇。決勝が開催された日曜日も、午前中に一度は曇ったものの基本的には晴れ、最高気温は28℃になりました。

▼IA1(450/250)ヒート1

平田優(TEAM HRC)が、小島庸平(スズキ)に次ぐ2番手で1周目をクリア。成田亮(ヤマハ)を挟み、福留善秀(TODAY SPORT)が4番手、その後方には新井宏彰(カワサキ)に次ぐ6番手で深谷広一(TEAM.MOTO.SPORTS.FUKAYA)、7番手で増田一将 (TEAM HRC)が続きました。2周目、平田は成田に抜かれて3番手に後退しました。

3周目、増田は勝谷武史(カワサキ)の追撃を許して8番手に後退。その次周には、5番手を走行中だった福留が、下りストレートで激しくクラッシュし、リタイアとなりました。さらに5周目には、深谷とともに勝谷をマークしていた増田が転倒し、8番手へと後退してしまいました。

平田は、6周目に新井に抜かれて4番手に順位を落としましたが、レース中盤に新井が転倒したことで3番手に戻ると、その後は勝谷を従えながら2番手を走る小島へと接近。しかしラスト5分のところで勝谷にパスされ、20周のレースを4位でフィニッシュしました。深谷は6位に入賞。転倒の影響でペースダウンした増田は、10位に終わりました。

▼IA1(450/250)ヒート2

ヒート1の転倒による体調不良を抱えながらも、福留が1周目を3番手でクリア。これに、増田と平田が続きました。レース序盤、福留はトップを走る成田、2番手の新井と接近戦を展開。そのわずか数秒後方では、増田や平田などが、最大で6台にまで膨れあがった、4番手争いとなる第2グループを形成しました。

しかし増田と平田は、この第2集団で有利な位置を確保できず、6周目には増田が全体の6番手、平田が同7番手での走行となりました。そしてレースが後半戦へと入ったところで、福留が熱中症によりリタイア。平田が転倒により後退し、増田が5番手、平田は深谷に次ぐ9番手となりました。

しかし、レース終盤に増田は2台にパスされてしまい、7番手まで後退。深谷と平田は、いずれもレース後半になってベストタイムを記録しましたが、前を走るライダーとの差を縮めるには至らず。最終的には、増田が7位、深谷が8位、平田が9位と、不本意な成績でこの大会を終えることになりました。

▼IA2(250/125)ヒート1

小方誠(DREAM Honda RT Ogata)が好スタートを決め、山本鯨(スズキ)に次ぐ2番手で1周目をクリア。レース序盤からトップ争いを展開しました。しかし、山本の背後に迫るも、パッシングのチャンスを得られず、逆に7周目には中村友則(カワサキ)に抜かれて3番手に後退。それでも、小方は次周に山本をパスして再び2番手となると、中村を追撃しました。

10周目に中村が転倒により後退。これにより、小方はトップに浮上しました。ところがその後、小方はコースサイドの杭にハンドルバーをヒットさせてしまい、負傷とマシントラブルによりペースダウン。20周のレースをかろうじて完走したものの、7位に終わりました。また8位には、1周目12番手から追い上げた田中雅己(TEAM ナカキホンダ)が入りました。

▼IA2(250/125)ヒート2

田中が好スタートを決め、山本、三原拓也(カワサキ)に続く3番手で1周目をクリア。小方は1周目を7番手で通過しました。レース序盤、田中は順位を落とし、小方は6番手に浮上。5周目には、山本、三原、中村の3台から少し離れた位置で、稲垣佳樹(スズキ)、田中、小方が4番手争いを展開しました。そしてレース中盤、この第2集団がトップグループに追いつきました。

その後、6台によるトップ争いは、中村、稲垣、山本、三原、小方、田中というオーダーへと変化。終盤には、中村が集団から抜け出し、稲垣と山本が転倒により後退。田中はここから遅れ、三原と小方は2番手争いを展開しました。そして最終ラップの最終コーナーで、小方が三原をパス。これで小方は、今季最高位となる2位で表彰台に登壇しました。田中は、4位でフィニッシュしています。

▼レディース

益春菜(SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS)と山本泉(TEAM HAMMER)が好スタートを決めましたが、山本はレース直前の散水作業によりぬかるんだ1コーナーでスリップダウン。最後尾からの追い上げレースとなりました。1周目から、益は後続を大きく引き離す展開。3周目までに、2番手を走る邵洋子(スズキ)との差を、8秒近くまで広げました。

邵の後方では、高橋絵莉子(T.E.SPORT)が3番手を走行。これに川村真理子(ウイリー松浦ファミリー/CarLife)が追いつき、4周目には高橋を抜いて3番手に浮上しました。レース終盤、川村は邵の背後に迫りましたが、逆転目前の9周目でレースは終了。益が独走で開幕3連勝を達成し、3 位に川村、4位に高橋、5位には驚異的な追い上げをみせた山本が入賞しました。

コメント

平田優 (IA1・4位/9位)

「今大会では、両ヒートともスタートでまずまずの位置につけられ、スタートダッシュという課題は克服できたと思っています。しかし、そこから先の走りに、多くの課題が残ることになってしまいました。とくに、序盤に実力を出しきることができず、中盤以降にしかベストタイムが出せない点が問題だと思います。ヒート1は、それでも表彰台圏内を確保しなければならない展開でしたが、最後まで我慢することができず、4位に終わりました。ヒート2は、集団の中での走行に少し集中力を欠いてしまったのか、転倒を喫してしまいました。現状のままでは優勝など到底できないので、自分の中で何かを大きく変えていかなければならないと、強く感じています。次の大会で、新たな課題に取り組みます」

増田一将 (IA1・10位/7位)
「ヒート1はレース序盤のペースが悪く、ずるずるとポジションダウンしてしまいました。これで集団に飲み込まれてしまったために、早く抜け出そうと勝負を急いだところで転倒してしまいました。すぐに再スタートはできたのですが、クラッチレバーが上を向いたまま直せなくなってしまいました。そしてこの影響によりペースを上げることができず、さらには再び転んでしまいました。ヒート2も、やはりレース序盤からペースを上げることができず、集中して走れてはいたのですが、順位を落とすことになってしまいました。今回は、このハイスピードなコースに、うまく合わせられなかったのだと感じています。けれど、レースをしていればこういう大会もあると気持ちを切り替え、今回の悪かった部分を改善できるよう、また一歩ずつがんばっていきます」

市川哲也| TEAM HRC監督

「今大会は、TEAM HRCとしては本当に不本意な結果となってしまいました。平田、増田ともに、タイムが出ていないというのが、大きな問題だと思っています。実力的には、このような成績を残すライダーたちではないのですが、今大会では攻める気持ちが足りておらず、テクニックに頼り過ぎてしまった部分もあるかもしれません。平田は、ヒート1では4位に入賞しましたが、もう少し走りに勢いがあれば、もっと上の順位でゴールできたはずです。増田は、ヒート2の走りそのものは悪くなかったのですが、やはりタイムを伸ばすことができませんでした。両者とも、乗り込み練習は十分行っていると思うのですが、その質というか内容に、少し問題があるのかもしれません。チームとしても、彼らが本来の実力を発揮できるよう、練習内容についても見直しを図っていきたいと思います」

小方誠 (IA2・7位/2位)

「ヒート1は、せっかくトップを走っていたのに、自分のライディングミスで杭にハンドルを当ててしまいました。この影響で、フロントブレーキが使えなくなり、また僕自身も指をケガしてしまい、その後はペースダウンすることになってしまいました。ヒート2は、ケガの応急処置をして、とにかく気持ちを切り替えて臨みました。しかし、スタートであまり前に出られず、走り出したらやはり手が痛くなり、レース序盤はあまりペースが上げられませんでした。それでも、徐々に走りがよくなってきて、前を走っていたライダーの転倒もあり、最後の最後には2位まで浮上できました。ヒート1の結果は残念ですが、走りそのものは開幕時と比べてかなり上向きなので、次の大会も上位を目指してがんばります」

益春菜 (レディース・優勝)

「Hondaの4ストロークマシンCRF150Rはとても加速がよいので、スタート直後からトップに立つことができました。これで楽な展開になったので、あとは集中して走ることを心がけ、優勝することができました。これも、応援やサポートをしてくださっているみなさんのお陰だと思っています。これで開幕戦から3連勝を達成しました。次戦以降も優勝し続け、前戦終了時に掲げた目標通り、6戦の有効ポイント制が導入されているレディースクラスで最短となる、6 戦目でのシリーズタイトル獲得を決定できるように、努力を続けたいと思います」

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