[HONDA] JRR Rd.2 オートポリス レース1は、ディフェンディングチャンピオンの山口辰也が勝利! レース2は、ST600で新たな挑戦を開始した亀谷長純が優勝!

東日本大震災の影響でST600の開幕戦は、フォーミュラ・ニッポンとの共催となる、オートポリス・スーパー2&4レース2011となりました。ST600にとって初の2&4であり、予選でもノックアウト方式が初採用され、土曜と日曜にそれぞれ決勝が行われる2レース制で争われました。今大会には、アジア選手権からデチャ・クライサルト(ヤマハ)、14年ぶりの全日本となる藤原克昭(カワサキ)が参戦。さらに、オートポリスを拠点とする地元ライダーも参戦するなどバラエティーに富んだライダーたちがエントリーしました。

CBR600RR勢もラインアップに変化があり、JSB1000に参戦していた亀谷長純(バーニングブラッドRT)がST600へスイッチ参戦。昨年のチャンピオンである山口辰也は、モリワキクラブからTOHO Racing MOTOBUMに移籍して心機一転のシーズンとなります。岩田悟もテルル・ハニービーレーシングに移籍。また、MuSASHi RT HARC-PRO.は続投の小林龍太に加え、J-GP3から浦本修充がスイッチ。Kohara Racingは渡辺一馬を起用するなど、移籍組を含めフレッシュな顔ぶれとなりました。

予選では、レース1のグリッドが40分で争われるQ1の結果で決まるため、Q1から白熱したアタック合戦が繰り広げられました。山口がトップタイムを叩き出し、2番手クライサルト、3番手岡村光矩(RSG☆フィービー&ドリーム北九州)がレコード更新。岡村は、まだレース歴3年で今季から全日本に参戦するニューカマー。4番手中冨伸一(ヤマハ)、5番手に渡辺が食い込みました。上位24台がQ2への進出。10分間のQ2では、太田達也(カワサキ)がトップに立ち、山口2番手、藤原が3番手に続き、上位12台がQ3へと進みました。

レース2のグリッドの上位は、10分間のQ3の結果で決まります。Q3ではクライサルトがレコードを更新、ただ一人の54秒台となる1分54秒 628でポールポジションを獲得。山口は2番手、3番手には岡村、4番手藤原、5番手渡辺、11番手に岩田、12番手に関口太郎(Team TARO PLUS ONE)となりました。

レース1は、スタート直後に3台の多重クラッシュが起きて赤旗中断。再開後のレースでもスタート直後にPPグリッドの山口と2番手のクライサルトが接触。クライサルトは転倒してリタイアとなりました。中冨がホールショットを奪ってレースをリードしますが、すかさず小林がトップを奪います。2番手の中冨を山口が3コーナーで捉えて2番手浮上、3番手中冨、4番手岡村、5番手関口、6番手津田拓也(スズキ)、7番手藤原がトップ集団を形成します。

4ラップ目に山口は1分54秒台にペースアップし、一気にトップに浮上すると後続を引き離しはじめます。2番手集団より、約1秒速いタイムで周回する山口は、その差をジリジリと広げ6ラップ目には5秒近いアドバンテージを築きました。山口は完全な独走態勢で勝利に向け走り続けました。

続く2番手は、激しい争いとなり、勢いを増した藤原が8ラップ目に2番手浮上。岡村、中冨、小林、津田、佐藤裕児(ヤマハ)、関口、渡辺らが数珠つなぎの集団となって周回を重ねました。14ラップ目には、中冨が藤原をパスして2番手となりますが、藤原がすかさず抜き返して2番手奪回。最終的に山口は 11秒もの大差で開幕勝利を飾り、2位に藤原、3位中冨が表彰台に上りました。4位には健闘した岡村、5位に小林。渡辺は8位。関口は9位、浦本は10 位、亀谷は11位、岩田は13位でフィニッシュしました。

レース2が行われた日曜は、強い雨が落ちるあいにくの天候となり、朝のウオームアップランは完全にウエット。しかし、午後からは雨が上がる予報で、マシンセットアップ、タイヤ選択などが難しい状況となりました。午後に行われた決勝では雨が上がり、時折り小雨が降る状況で、ウエット宣言が出されました。レース1のアクシデントでケガをしたクライサルトが欠場を決めたため、PPが空白となり、各ライダーが順位を繰り上げてグリッドに着きました。

スタートダッシュを決めたのは岡村で、ホールショットを奪いレースをリード。オープニングラップで2番手中冨に2秒6ものアドバンテージを築きますが、セカンド集団がペースアップし、岡村を含めて5台のトップ集団を形成。6ラップ目には、藤原がトップに浮上、中冨、亀谷、山口、岡村のオーダーへと変化します。

3ラップ目には、6番手につけてトップ争いに加わろうとしていた小林が、痛恨の転倒を喫して戦列を離れます。予選15番手からポジションアップしてきた亀谷は、8ラップ目には藤原を捉えてついに首位に立ちレースをリードします。亀谷はペースアップし、2位集団が2分7秒台の中、ただ一人2分5秒台のペースで走行し、1ラップに2秒のアドバンテージを築いていきました。13ラップ目には、10秒もの差をつけて完全な独走態勢を築きあげました。

2位には山口が浮上していましたが、横江竜司(ヤマハ)がペースアップして山口の背後に迫ります。さらに、ルーキーの浦本もペースアップし4番手へと浮上。横江、浦本も2分5秒台へとタイムアップして勢いを増します。しかし、山口も2分5秒台へと入れ、ポジションは変わらず。浦本は最終ラップに横江へ仕掛けますが、ミスしてその差を広げてしまいます。亀谷は誰にも脅かされることなく09年以来の勝利のチェッカーをくぐり抜けました。山口も2位に滑り込み、3位には横江、4位浦本となりました。5位に岡村。6位には関口、7位に渡辺という結果となりました。

コメント

山口辰也>(ST600 レース1 優勝)

「再スタート直後にデチャ選手とハンドルが重なるように接触しました。自分は手にひっかかったので運よく転倒をまぬがれましたが、デチャ選手が転倒してしまい残念に思います。一緒にトップ争いのバトルがしたかったので非常に残念です。決勝は、気温が下がり路面温度も低くなったことでピレリタイヤに優位な条件となりました。タイヤのパフォーマンスがすばらしく、それが独走できた要因だと思います。常に精一杯に走っているので、今回が特別に力を入れたわけではありません。たまたま独走となっただけです。レース界を取り巻く経済状況は厳しく、結果を残さなければスポンサーが離れていってしまいます。なので勝つことができてホッとしています。9月には第3子が生まれる予定でもあり、賞金を稼ぐことができたのもうれしい。レース2も連勝できるようにがんばります」

岡村光矩(レース1 4位)

「福岡出身で、確かに地元レースなのですが、ホームコースはチーム高武の近くにあるHSR九州で、オートポリスはそんなに走ったことはありません。まだ、レースを初めて3年とキャリアも短いので……。フル参戦も今年からです。どこまでいけるのか分かりませんが、精一杯がんばりたいという気持ちで開幕戦を迎えました。僕もピレリユーザーなので、山口選手に追いつきたかったのですが、スタート直後に左手がぶつかってしまいました。転倒は免れましたが、かなり痛みがあり、思うように走れず残念です」

亀谷長純(レース2 優勝)

「予選もダメで、レース1もうまくいかず、レース2のウオームアップでもいい感触がつかめなかったので、サスペンションセッティングを大きく変えました。賭けでしたが、それがうまくいきました。トップに出てからは集中していたのもあり、後ろを振り返らなかったので、誰か必ず追いかけてきているはずだと思っていました。最終ラップで、誰もいないことが分かり、勝ったと思えました。少ないチャンスでも、それを生かしたいとがんばって集中して走れたことが勝因だと思います。難しい状況で勝てたことがうれしいです。この優勝を弾みに、今年こそチャンピオンになれるようにがんばりたいと思います」

山口辰也(レース2 2位)

「勝つことができなかったので悔しいですが、今日の状況では、少しのミスで転倒の危険性があり、その状況の中で最善を尽くせたと思うので納得しています。次は、また勝てるようにがんばります」

浦本修充(レース2 4位)

「表彰台に上りたかったので残念です。ラストラップの2ヘアピンで仕掛けたんですが、ミスして転倒しそうになり離れてしまいました。そこから追いつくことができずに4位でした。3位になれるチャンスだったと思うので、やっぱり悔しいです。ST600での雨の走行は、ほとんど経験がなかったことで、序盤、安全にいきすぎたと反省しています。予選グリッドも16番手とよくなかったこともあると思うので、予選も上位にいけるようにしなければと思います。でも、みんな4位は上出来だとほめてくれました。悔しいけれど、今ある力を全部出しきれたと思うので、この経験を次に生かしたいです」

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