[HONDA] JMX Rd.1 増田一将が開幕戦のヒート2で2位入賞の好発進!レディースの益春菜は初の開幕戦勝利!

2011年の全日本モトクロス選手権は、東日本大震災の影響により、4月に開催予定だった九州大会と関東大会が11月に延期となり、本来は第3戦として行われる予定だった春の中国大会が開幕戦となった。年間10戦という大会数に変更はない。
開幕の舞台となった広島県の世羅グリーンパーク弘楽園は、ところどころに岩盤が露出した硬い路面と、ラムソンジャンプをはじめとするテクニカルなジャンプを特徴とする。中国地方ではレースウイークに入り降雨が続いたが、週末になって天候が回復。レースはドライコンディションで行われた。
Hondaは今季、ワークスチームとなるTEAM HRCを3シーズンぶりに復活。増田一将と平田優の2名が、CRF450Rを駆り、トップクラスとなるIA1のシリーズタイトル奪取を目指す。

▼IA1(450/250)ヒート1
オープニングラップは増田が4番手、平田が11番手。2周目には、平田が10番手に順位を上げた。3周目、増田は熱田孝高(スズキ)に抜かれるが、次周には再逆転に成功。前を走る田中教世(カワサキ)、成田亮(ヤマハ)、新井宏彰(カワサキ)に迫った。
しかしレース中盤になると、増田はトップの3台からやや遅れてしまい、4番手をキープした。その後方では、5番手争いを繰り広げる熱田と小島太久摩(ヤマハ)に、追い上げてきた平田が接近。そして9周目、平田は小島太久摩を抜いて6番手にポジションアップした。
レース終盤になると、単独の4番手を走っていた増田に、後方から熱田と平田が接近してきた。ラスト2周のところまで順位を守っていた増田だったが、惜しくも熱田に抜かれてしまい5番手に後退。ラストラップは、TEAM HRC同士の5番手争いとなったが、これを増田が制し、増田が5位、平田が6位に入賞した。

▼IA1(450/250)ヒート2
スタート直後にマルチクラッシュが発生。これによりレースは、赤旗再スタートとなった。増田は、2回目も好スタートを決め、1周目を3番手でクリア。また平田も、1周目6番手と好位置からの追い上げを狙った。3周目、増田は小島庸平(スズキ)をパスして、2番手に浮上。前を走る成田に、接近戦を挑んだ。
4周目になると、成田と増田の後方に新井が迫り、トップ争いは3台に。しかし順位に変動がないまま、レース中盤を迎えた。また、平田は7周目に小島庸平を抜くと、今度は4番手を走る熱田に迫った。そして9周目、成田が転倒により5番手に後退し、増田がトップに浮上した。
レース終盤、なおも接近戦を演じる増田と新井に、熱田と平田が迫り、トップ集団は4台となった。そして、レース時間が残り5分を切ったところで、増田が新井に抜かれてしまい2番手に後退。しかし増田は、その後も懸命に新井を追い、熱田との差は拡大。平田は熱田から若干遅れ、増田が2位、平田が4位でゴールした。

▼IA2(250/125)ヒート1
ケガのため2009年中盤から欠場が続いていた小方誠(DREAM Honda RT Ogata)が、参戦クラスをIA1からIA2にスイッチし、今季から全日本に復帰。その小方は、1周目を6番手でクリアした。また、昨年までと同じチームから参戦するHRF SEKI Racing MotoRoman & KBF-RSの星野優位は、1周目を8番手でクリア。2周目、小方と星野はひとつずつ順位を下げた。
稲垣佳樹(スズキ)と次に三原拓也(カワサキ)をリーダーとする上位勢は、レース序盤から激しいバトルを繰り広げ、中盤に入る頃には、星野までの9台が縦に長いトップ集団を形成した。そして9周目、星野は小方を含む3台を抜いて6番手、さらに次周には加藤吏一(カワサキ)をパスして5番手に浮上。その後の9周は順位を守り、5位でゴールとなった。また小方も、レース後半に追い上げて6位入賞した。優勝は中盤以降をリードした三原。

▼IA2(250/125)ヒート2
三原、山本鯨(スズキ)、須田純(カワサキ)に続く4番手で、TEAMナカキホンダの田中雅己がオープニングラップをクリア。小方は9番手、星野は10番手と、やや出遅れた展開となった。2周目、田中は須田をパスして3番手、小方も2台を抜いて7番手に浮上。しかし田中は、3周目以降、ポジションを徐々に落としてしまった。
コースの至る所で大量の土ぼこりが舞うコンディションのなか、レース序盤から懸命に追い上げた小方と星野だったが、その順位は一進一退といった展開。19周でチェッカーとなったレースを、小方が7位、星野が11位という不本意な結果で終えることになった。また田中は、最後は島崎大祐(スズキ)の追撃をかわし、8位でフィニッシュした。

▼レディース
4年連続チャンピオンを狙うHRF SEKI Racing MotoRoman & KBF-RSの益春菜が、スタート直後からトップを走行。これに、川村真理子、山本泉、岸萌水が続き、クラス唯一の4ストロークマシンとして活躍中のCRF150Rが、レース序盤から上位を占めた。2周目、川村が益に接近。岸は邵洋子(スズキ)に抜かれて5番手に後退した。
3周目以降、益は川村との差を拡大。川村は山本と邵の接近を許し、レース中盤には3台による2番手争いが繰り広げられた。ところが6周目、邵が転倒により後退。この段階では山本が川村の前を走っていたが、終盤に順位が逆転。10周にわたり安定した走りをみせた益が優勝、川村が2位、山本が3位となり、Honda勢が表彰台を独占した。

コメント
増田一将(IA1・5位/2位)
「ヒート1は、中盤にややペースが落ち気味でした。終盤には回復したのですが、ギャップで振られたときにハンドルから手が外れ、熱田選手の先行を許してしまいました。それでも、序盤のペースもよかったので、気持ち的にはあまり落ち込むことなく、ヒート2に臨むことができました。ヒート2は、赤旗再スタートとなりましたが、気持ちを切らさず挑むことができました。優勝こそ逃しましたが、現在自分が取り組んでいる課題をクリアする走りができたので、内容的には満足しています。新井選手が特に得意とするコースで互角に戦えたことは、自信につながりますが、それ以上にシーズンオフにやってきたことが正しかったということを開幕戦で確認できたことが、大きな収穫だと思います」

平田優(IA1・6位/4位)
「シーズンオフは、とても充実したトレーニングや乗り込みを行うことができました。その結果、昨年と比べれば、レースの内容にはよくなっている部分もあると思います。レース中盤以降でもトップグループの中で走れましたし、終盤でも粘れるようになってきました。しかし、それを好成績に結びつけるためには、まだまだ足りない要素が多いということを、痛感させられるレースでもあったと思います。自分の悪い部分を、チームからもどんどん指摘してもらって、まずは1カ月後の第2戦までに、ひとつでも多くの課題をクリアできるようにがんばりたいと思います。今シーズンは、ワークスチームからの参戦となりますが、自分の力を出し切って1勝を挙げることを、まずは自分の目標としていきます」

市川哲也|TEAM HRC監督
「ワークス体制のTEAM HRCとして全日本モトクロス選手権に参戦するのは、3シーズンぶりとなります。もちろんHRCとして参戦する以上、最終目標としているのはIA1クラスのシリーズタイトル獲得です。この開幕戦では、増田がヒート2で2位表彰台に上がり、まずはいいスタートを切ったと思っています。ヒート1では、パンクの影響もあって終盤に順位を落としましたが、インターバルの間に課題をきっちりとクリアして、気持ちを新たにヒート2に臨むことで、優勝争いを繰り広げることもできました。平田は、この開幕戦では本来の力を完全に発揮することはできませんでした。成績的には、もっと上位にいるべきライダーだと信じています。何が悪かったのかをしっかりと分析し、今後のレースに生かしていきたいと思います」

小方誠(IA2・6位/7位)
「2009年の夏前にケガをして、完治するのに約1年を費やしました。昨年の7月頃から本格的なトレーニングを開始して、今季はIA2に参戦することになりました。IA1に参戦していたときとは異なり、このクラスでレースする以上、目標とするのはシリーズタイトルの獲得です。しかし今回は、両ヒートともスタートでやや出遅れ、その後はペースをうまく上げることができず、不本意な結果となってしまいました。乗り込みも十分にやってきたので、体力的には問題がなかったのですが、久しぶりのレースだったためか思ったような走りができず、ショックを受けています。第2戦までの1カ月間で問題点を修正して、次戦こそ優勝を狙います」

益春菜(レディース・優勝)
「東日本大震災で被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。私も、微力ながら復興などのお手伝いができればと考えています。同時に、私はライダーなので、走ることでみんなに勇気やパワーを与えていきたいとも思っています。だから、今年もこうやって全日本で走れることに、とても感謝しています。シーズンオフは、スポンサーやチーム、そしてHondaのおかげで、アメリカでトレーニングすることもできました。その成果も出て、初めて開幕戦で優勝することができました。いつも、開幕戦は緊張しすぎてダメなのですが、ようやく成長できたような気がします」

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