[HONDA] MotoGP Rd.4 フランス ストーナー今季2勝目、ドヴィツィオーゾ今季初表彰台となる2位

第4戦フランスGP決勝は、今季3回目のPPを獲得したケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、決勝でも好走を見せて今季2勝目を達成した。2位にはチームメートのアンドレア・ドヴィツィオーゾが今季初表彰台を獲得。Repsol Honda Teamが今季初の1-2フィニッシュを達成した。以下、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)5位、青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)8位、トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)11位という結果だった。予選4番手から好スタートを切って、ストーナーとトップグループを形成したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、中盤、シモンチェリと接触してリタイアに終わった。

今季2勝目を達成したストーナーは、フリー走行、予選の走りを見事に再現。オープニングラップこそペドロサに首位を奪われたが、2周目に首位に浮上すると、中盤までペドロサを従えてトップグループを形成した。後半に入るとペドロサのペースが鈍ったこともあり、ストーナーが独走。最終的に2位のドヴィツィオーゾに14秒の大差をつける圧勝だった。この優勝でストーナーは、総合首位で今大会4位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に12点差の総合2位に浮上した。

今季初のフロントロー3番手から好スタートを切ったドヴィツィオーゾは、今季初表彰台となる2位でフィニッシュした。オープニングラップは、ペドロサ、ストーナーに続いて3番手。その後、シモンチェリとロレンソにかわされ、ポジションを落とした。前にはロレンソ、後ろにはバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)。ドヴィツィオーゾは、この2人とし烈な4位争いを繰り広げた。

しかし、後半になるとペドロサがシモンチェリと接触して転倒リタイア。そのシモンチェリも、ペドロサとの接触事故でライドスルーのペナルティとなりポジションを落とした。そのため、ドヴィツィオーゾ、ロッシ、ロレンソの戦いは2位争いに発展。終盤、ドヴィツィオーゾはロレンソを突き放し、最終ラップまでバトルを繰り広げたロッシも抑えて、2位表彰台に立った。

2戦連続フロントローから中盤まで3番手を走行。後半に入ってペドロサに肉薄したシモンチェリは、18周目のバックストレートのブレーキングでペドロサと接触。この接触事故が危険行為とみなされ、ライドスルーのペナルティを科せられ、7番手にポジションダウン。しかし、終盤にニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)とベン・スピース(ヤマハ)をかわし5位でフィニッシュした。

予選4番手から好スタートを切ってストーナーとトップグループを形成。表彰台入り確実な走りを見せていたペドロサは、シモンチェリとコーナーの入り口で接触し、惜しくも転倒リタイアに終わった。この転倒で右鎖骨を骨折し、次戦以降の戦いに影響を残すことになった。総合ポイントでも総合2位から3位にダウンした。

予選12番手から決勝に挑んだ青山は、オープニングラップ13番手。その後、転倒者などもあり順位を上げて8位でフィニッシュした。序盤にペースを上げられないのが今年の課題だが、今大会も宿題を残した格好となった。しかし、第3戦ポルトガル、第4戦フランスと、シーズンを通じて最も苦手なサーキットで7位、8位とシングルフィニッシュを達成し、次戦につないだ。

予選17番手から決勝に挑んだエリアスは、へクトール・バルベラ(ドゥカティ)、カレル・アブラハム(ドゥカティ)、アルバロ・バウティスタ(スズキ)とし烈な9位争いを繰り広げて、11位だった。

Moto2クラスは、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が初優勝を達成した。予選は6番手。オープニングラップで9番手に沈んだが、それから着実に順位を上げて、後半の22周目にトップに浮上し、26周のレースを制した。2番手には、4台によるし烈な2位争いを制した高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)。3位にステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)が続いた。4位にフリアン・シモン(Mapfre Aspar Team Moto2)、5位にトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)という結果だった。これで3位のブラドルが総合首位をキープ。高橋裕紀が6位から4位に浮上。優勝したマルケスも総合9位に浮上した。

コメント
ケーシー・ストーナー(MotoGP 優勝)
「今大会はすべてが順調だった。ポルトガルのテストからマシンはほとんど同じ状態で、決勝に向けて少しだけ調整をした。今日は自信を持ってレースに挑んだ。序盤はダニがとても速かった。そしてダニをパスするのが難しかった。彼をオーバーテイクした時は、すぐに引き離せると思ったけれど、彼は僕のタイムに合わせて数周ついてきた。だから、引き続きプッシュした。そうして彼との間にギャップをつくることに成功した。それからは、自分のペースで走ることができた。アベレージもよかったし、優勝することができた。チームと一生懸命仕事をしてくれたすべての人に感謝したい。ダニに起きたことは、とても残念だった。彼と自分の思いは同じだ。彼が早くよくなることを願っている。彼はチャンピオンシップ獲得に向けてとても強いライバルだ」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 2位)
「シーズン序盤、思うような結果を残せなかったので、今日の2位は本当にうれしい。チャンピオンシップを考えれば、とても重要なリザルトだった。今回は、初日からチームがとてもいい仕事をしてくれた。表彰台争いをする自信はあったが、こうして2位になれるとは思ってもいなかった。バレンティーノとすばらしいバトルをした。彼を負かすことができてとても気分がいい。厳しいバトルをしたあとの表彰台は本当に楽しい。今日はブレーキングがよかったので、彼をオーバーテイクしたあとは100%プッシュした。特に10コーナーと11コーナーは彼の方が速かったので、全力を尽くした。今日はロレンソのオーバーテイクで僕は少しペースを落としたけれど、その差を取り戻すようにプッシュした。これからは、最初からトップグループについていけるようにしたい。今日のダニは本当に不運だった。彼が早くよくなることを願っている」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 5位)
「今日の結末は、本当に悲しい。なぜなら手が届くところにあった表彰台を逃したし、なによりも、ペドロサがケガをしてしまった。あのとき、ペドロサは少し問題を抱えていたように思った。それで僕が彼を追い越した。彼が僕を抜き返した時、僕は故意に邪魔をしようとはしなかった。テレメトリーのデータでは、僕はそれまでの周と同じポイントでブレーキをかけている。彼がいつもより早めにブレーキをかけたので、僕は彼の外側に行ってコーナー入り口で前に出た。後ろに下がりたくなかったので、僕は縁石との間に1メートル開けて彼を抜こうとした。狭いかも知れないと思い、自分の位置を調整しようとした。その時に彼が僕の後ろのホイールに接触して転倒してしまった。繰り返すけれど、この件に関しては、とても悲しい。ペナルティーに関しては、何もいうことはない。今はバルセロナに集中したい」

青山博一(MotoGP 8位)
「今日は難しいレースだった。フリー、予選とタイヤをうまく温められず苦労した。決勝もソフトを使ったのだが、うまく機能させられなかった。グリップしないので、止まれない、曲がれない、立ち上がれないという状態だった。もう少しペースを上げたかったのだが、なかなか1分35秒を切ることができなかった。しかし、前回のエストリルと今回のフランスは、シーズンを通じて最も苦手なサーキット。この2つの大会で7位、8位という結果を残せたし、次につなげることができた。次のカタルニアは僕にとって第2のホームGP。いいレースをしたい」

トニ・エリアス(MotoGP 11位)
「路面温度がプラクティスの時に比べて低かったので、ウオームアップの時、タイヤに不安を抱えていた。でもそれほど悪くはなかった。リアのトラクションの問題は、まだ解決していないけれど、改善されていることを感じた。チームの仕事に感謝したい。後ろのグループをリードしていたとき、青山に追いつけると思った。でも、ツナギのエアバックが作動して、それが収まるまでの数周、思い通りに走れなかった。その後はグループに追いつこうとがんばったけれど、トップ10でフィニッシュできなかった。でもポジティブな週末だった。ホームGPまでにはもっと改善したい」

ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)
「いいレースをしていた。目標は表彰台に立つことだった。それに向けて着実に周回を重ねていた。でも全く意味がなくなってしまった。シモンチェリが僕をオーバーテイク。その後、僕が抜き返した。接触したコーナーのブレーキングでは、いいラインを走っていたら、彼が僕の前に、ブレーキをリリースしながら入ってきた。どうすることもできなかった。僕は鎖骨を骨折して、彼はライドスルーペナルティーとなった。再び最悪なことになった。左肩の手術の悪夢から立ち直ったばかりなのに、またケガをした。本当についてない」

中本修平|HRCチーム代表
「予選と同様に、今日は1位から4位まで独占できるチャンスだった。少なくとも、表彰台独占は果たせたと思う。2位を走っていたダニと、そのダニを抜こうとしたマルコの接触事故で、ダニは転倒リタイア。マルコもライドスルーのペナルティで順位を落とした。これで、1位から4位も表彰台独占もできなかった。とても残念だ。しかし、ケーシーが優勝できたことは素直にうれしい。2位にドヴィツィオーゾも入れたし、Repsol Honda Teamとしては1-2フィニッシュすることができた。その他のことを考えれば、実に残念な結果だが、クルマがよくなっていることを実感できるレースだった。ダニは右鎖骨を骨折した。次戦まで2週間のインターバルはあるので、とりあえず手術をして、その結果を待つことになる。まだまだ先は長いし、ケガをしたダニには、あきらめずにがんばってもらいたい」

マルク・マルケス(Moto2 優勝)
「スタートはよくなかったが、今日は落ち着いていけた。これまでの3戦の経験でたくさんのことを学んだ。レースの間ずっと自分のペースを保たなければいけないと思った。あと0.2秒か0.3秒速くなると思ったけれど、リスクが高すぎたので、徐々にその差を縮めた。このクラスはオーバーテイクが難しいが、前で繰り広げられているトップグループのバトルを見たとき、彼らをパスすることができると思った。残り4周で少し雨が降り始めた。それで高橋とルティをオーバーテイクしようと決心した。なぜなら雨でレースが中断するかもしれないと思ったからね。プッシュすると決めてから、すべてうまくいった。だからこの優勝がとてもうれしい。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したい」

高橋裕紀(Moto2 2位)
「今日は優勝したかった。前半はトップグループの中で、落ち着いていこうと思った。その通りのレースができたのだが、後半になって激しいバトルになった。マルケスが前に出て、その後ろでブラドルとバトルになったときにタイムを落とし、マルケスを逃がしてしまった。今日はとにかく前に出ていこうと思っていたし、今年になってもっともアグレッシブに攻めることができた。グランプリに来てから2戦連続表彰台というのは初めてということもうれしい。次のカタルニアは昨年優勝している大会なので、今年も優勝を狙いたい」

ステファン・ブラドル(Moto2 3位)
「今日は最大限がんばった。最初はいいリズムで走れたし、少し差をつけることができた。でもレース後半は、エッジのグリップに苦しみ、コーナーの出口でスピードを乗せられなかった。だからコーナー入り口で一生懸命プッシュしなければいけなかった。それで限界までプッシュした。マルケスと高橋は違うリアタイヤを使っていた。今日、表彰台に上がれてとてもうれしい。チャンピオンシップを考えればすばらしいリザルトだった」

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