[YAMAHA] MotoGP Rd.3 ポルトガル ロレンソが2位、ランキング首位をキープ

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソが開幕以来の連続表彰台獲得記録を更新。エストリルで4年連続のポールポジションからスタートしたロレンソは、そのままレースをリード。25ラップまでトップをキープしたが、残り3ラップになってD・ペドロサ(ホンダ)に先行を許し、2位でチェッカーを受けた。

チームメイトのB・スピースは、今回もエストリルで完走ならず。スタート前、燃料のオーバーフローを一時的に止めるために使用した工具がそのまま残されてしまい、スピースの走りに影響した。この工具がフロントブレーキ・レバーと接していたため通常通りのブレーキングができず、これが集中力を欠くことにつながったのか、残り15ラップで転倒を喫した。

チームは2日の月曜、モトGPの公式テストに参加。その後、第4戦が行われるル・マンへ移動する。ロレンソは今日の2位で20ポイントを加算。トータル65ポイントを獲得してランキングトップをキープしている。スピースは合計10ポイントでランキング14位。

モンスター・ヤマハ・テック3チームは、C・エドワーズが6位、C・クラッチローが8位と健闘した。エドワーズはレース中盤頃からV・ロッシ(ドゥカティ)とA・ドビツィオーゾ(ホンダ)の4位争いを追っていき、一時は1.5秒差まで近づいた。しかしその後、プラクティス中も悩まされたサイドグリップの問題が発生したためペースを上げることができず、そのまま6位でチェッカーを受けた。ノン・ファクトリー・ライダーとしてはトップの成績。またシリーズポイントでは合計18ポイントを獲得しランキング10位に復活した。

一方のクラッチローは序盤から好調。青山博一(ホンダ)、N・ヘイデン(ドゥカティ)、スピースのグループから一歩抜け出す速さを見せた。その後、青山が再び追いついて、ふたりで見応えあるバトルを展開。20ラップ目には青山が前に出たが、クラッチローもあきらめずに25ラップ目で抜き返した。最終ラップを迎えるときにはクラッチローが青山のテールにつける形となっていて、最終シケインで最後のアタックを試みたが逆転はならず、青山が7位、クラッチローは8位でゴールした。

次回のル・マンは、モンスター・ヤマハ・テック3チームにとってのホームレース。エドワーズとクラッチローは、ここで非ファクトリー・チーム最高のポジションを確実にしたいところ。

コメント
J・ロレンソ選手談(2位)
「スタートがうまくいって良かった。それからは全力でプッシュし、ダニとの差を広げていったんだ。でも残念ながら優勝はかなわなかった。ダニはとても強く安定していて、最後の追い上げでもまったく疲れていないようだったからね。2位は十分に良い結果だし、この3戦でたくさんのポイントを獲得できているので、チャンピオンシップの戦いとしてはとても順調だと思う。マシンをここまでに仕上げてくれたチームのみんなに感謝しているよ」

B・スピース選手談(リタイア)
「非常に残念な結果。金曜日からずっと、チームのみんなと一緒に頑張ってきて、今日は最高のセッティングに仕上がっていただけにね。工具のひとつが取り外されていないことに気付いたとき、ブレーキレバーのすぐ隣だったから自分でやってみたんだ。何とか外したら、今度はその緩んだチューブがふらふら飛び上がってしまってすごく怖い思いをしたよ。これで集中力がなくなってしまって、あるコーナーでは他のライダーまで巻き添えにしそうになって、結局、転倒してしまったんだ。前回のヘレスもリタイアしているので、今回のことは本当に悔しい。でも気持ちを切り替えて、次のル・マンに向けて頑張るしかない」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「エストリルでの2位は素晴らしいと思う。もちろん優勝できればもっと良かったけれど、結果的にそうならなかったということだ。ホルヘは25ラップにわたってレースをリードしたが、ダニがずっと後ろについていて、最後は彼のほうが少しだけ余力を残していた。パスするときも非常に安定していてクリーンなやり方だったので、ホルヘもうまく2位に落ち着いた。予選でも第1セクションで速かったが、第4セクションは少し遅れていた。速いところと遅いところが誰にでもあるのだ。2位は十分な結果。しかもランキングトップをキープしている。我々は常に表彰台を目指し、可能ならば優勝を狙っていく。今日はそれができなかったということ」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「ロレンソは、チャンピオンシップのために非常に大切なポイントを獲得した。レースのほとんどを完璧な形でリードしたが、これ以上は難しいと気づいたときには2位確保に転じ、レーサーとしての成熟ぶりを見せてくれた。ベンのほうは今回もバッドラックに見舞われてしまった。このようなヒューマン・エラーは、あらゆるレベルで時に起こり得るのだ。幸い怪我はなかったし、他のライダーを巻き込むこともなかった。明日はテスト、2週間後にはル・マンがあるので、そちらに照準を合わせていきたい」

C・エドワーズ選手談(6位)
「スタートで何が起こったのかわからない。とにかく物があちこちに散らばった。ケイシーは危ないところだったし、シモンセリも大変だった。そんなわけで最初のいくつかのコーナーを抜けるまではサバイバルという感じ。そのあと前を見るとバレンティーノとアンドレアがいたので、彼らを追って行くことにした。何とか近づいて行ったけれど、ハードにプッシュしすぎたせいか、レース中盤になるとサイドグリップが効かなくなり、ラップタイムも落ちてきてしまったんだ。これ以上、彼らを追うのは無理だった。ホイールスピンも出てきていて、スロットルを開けるとトラクションコントロールが作動した。
でもこうしたなかで6位を獲得できたことが、チームにとっても僕にとっても重要なことなんだ。自分のマシンのことはよく理解しているし、ファクトリー・マシンの速さもそれに乗っているライダーたちのこともわかっているから、これ以上望むことはないよ。次のル・マンに向けて、チームの全員に自信を与えてくれた。大事なレースなので楽しみにしている」

C・クラッチロー選手談(8位)
「十分に満足しているよ。だってウイークが始まった時点では、初めて走るコースで8位を獲得できるなんて考えてもみなかったからね。その上、両腕に問題を抱えていたことを思えば、今日の結果は最高にうれしいよ。手術をした右腕は順調。でも左腕のほうを酷使してしまったのでまだかなり痛みがあるんだ。でもこのような状況の中でもモンスター・ヤマハ・テック3チームが、ウイークを通して懸命に頑張ってくれた。僕のようなルーキーをサポートする経験も豊富で、僕のために素晴らしい仕事をしてくれている。腕の問題を克服して少しでも気分良く乗れるように努力してくれているんだ。
最終的に青山を抜けなかったことは残念。でも序盤はとても好調で、ベテランライダーたちを後方に抑え込むこともできた。青山とのバトルはとても素晴らしくて、最終ラップで負けたくなかったけれども負けてあげたんだ!でもとてもいい経験になったよ。今のやり方を続けていけば、走ったことのあるコースでなら必ずもっと上へ行けると思う。次のル・マンはチームにとってもモンスターにとっても重要なレースになるので、今からわくわくしているよ。もう一度10位以内を目指していく」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チームマネジャー談
「非常に素晴らしいレースだった。グリッドについてからもまだ天気のことを心配していたが、結局最後までもってくれて、コーリンもカルも8位以内でゴールすることができた。コーリンは絶好のスタートを切って、序盤から懸命にプッシュしていった。そして後続を引き離し、ロッシとドビツィオーゾに追いついた。その後少しペースが落ちたもののポジションは楽にキープできた。前回のスペインが残念な結果だっただけに、今日の6位獲得はうれしかった。彼はシーズン初めからずっと素晴らしい仕事をしてくれている。カルのほうも、とてもよく頑張って私を驚かせてくれた。青山と激しいバトルを展開し、モトGPの経験もエストリルの経験もずっと少ないのに、最終ラップまで決してあきらめなかった。スタート前は腕のことを心配していたが、レースの中で底力を見せてくれた。次は我々のホーム・グランプリ。ヤマハはいつもル・マンで好調なので、好成績を期待している」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談
「ホルヘが2008年から3連勝しているここエストリルサーキットで、さらに連勝記録を重ねるべく渾身の走りをしましたが一歩及ばず。2位になったものの着実にチャンピオンシップポイントを獲得することが出来ました。また、テック3の両ライダーも非常に良い走りをすることができ満足しております。ベンは残念ながら不本意な結果となってしまいましたが必ず挽回いたします。次のレースはフランス/ルマンサーキットとなります。ヤマハが得意とするサーキットのひとつです。皆様のご期待に応えるようがんばりますので、ご声援の程よろしくお願いします」

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