[HONDA] MotoGP Rd.2 スペイン 大荒れのレースでペドロサ2位 7年連続で表彰台に立ち、地元ファンを喜ばせる

第2戦スペインGPは、レースウイーク初のウエットコンディションとなり、転倒者が続出するサバイバルレースとなった。予選で上位につけたHonda勢も難しいコンディションに翻弄される一日となったが、予選2番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2位、予選10番手の青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)が4位と好走した。以下、トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)8位。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)12位。前半トップを走ったケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、ほかのライダーの転倒に巻き込まれてリタイア。中盤まで首位を走っていたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)も転倒リタイアした。
250cc時代を含め、2005年から連続で表彰台に立っているペドロサ。今大会、決勝日だけが雨になるという難しいコンディションとなったが、粘り強い走りを見せて2位でフィニッシュ。ヘレスにつめかけた12万人のファンの期待に応えた。今大会は、左肩に故障を抱え、今大会終了後に手術を受けることが決まっている。そんな状況の中でペドロサは、見事2位でチェッカーを受けた。
ペドロサは好スタートを切るも、オープニングラップは9番手に沈んだ。しかし、4周目に8番手、8周目に5番手と順位を上げ、中盤には、ベン・スピーズ(ヤマハ)、ニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)をかわして3番手に浮上した。その後、トップを走るシモンチェリが転倒したため2番手に浮上。首位を走るホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)の背後に迫るも、完ぺきではない左肩の影響で後半はペースを上げられなかった。しかし、万全にはほど遠い状態での2位表彰台に大きな拍手が送られた。
その後方では、予選10番手から追い上げのレースをした青山が4位でチェッカーを受けた。青山は、オープニングラップで16番手まで順位を落とした。その後もなかなかいいフィーリングを得られず後方の集団の混戦にもまれたが、中盤からは快調にラップを刻み、終盤には3位のヘイデンの背後に迫る快走を見せて4位でチェッカーを受けた。

予選17番手から決勝に挑んだエリアスは9位。好スタートから序盤4番手につけたドヴィツィオーゾは10周目の1コーナーでコースアウトを喫してグラベルへ。その後、コースに復帰するもペースが上がらず、1周遅れの12位でチェッカーを受けた。
今大会は17台が出場して、完走12台。そのうちの4台が転倒、もしくはコースアウトを喫しながら再スタートするという厳しい戦いだった。
2戦連続でポールポジションを獲得。好スタートからホールショットを奪ったケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は5周目までトップを快走。6周目にシモンチェリに首位を譲るも2番手を走行した。しかし、8周目の1コーナーで、バレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)の転倒に巻き込まれ、再スタートできずリタイアに終わった。6周目にトップに浮上。11周目まで後続を引き離したシモンチェリは、12周目の1コーナーで転倒を喫しリタイアとなった。優勝の期待が寄せられた2人のHondaライダーは不運のリタイアとなった。
2戦を終えて、2戦連続表彰台に立ったペドロサが総合2位。開幕戦カタールGPを制しているストーナーが総合3位。以下、青山6位、ドヴィツィオーゾ7位とトップ10に4台のHonda勢が名前を連ねている。
Moto2クラスは、予選11番手から追い上げのレースを見せたアンドレア・イアンノーネ(Speed Master)が優勝。好スタートから中盤にトップを快走したトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)が2位。その後方で繰り広げられた激しい戦いを制したシモーネ・コルシ(Ioda Racing Project)が3位。予選2番手からホールショットを奪い、トップグループに絡んだ高橋裕紀(Gresini Racing Team)は3番手を走行中、10周目に転倒を喫してリタイアに終わった。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「とても難しいレースだった。スタートでたくさんのライダーに追い越されたときに、これで終わりだと思った。でも27周あるし、タイヤにも厳しいことはわかっていた。正直、悪いスタートだったので、少しナーバスになってしまったけれど、最初の周でウオームアップのときよりも速いことに気付いたので、落ち着いて走ることができた。それから、集中力を保ち、ミスをしないようにした。今日は本当に転倒しやすいコンディションだった。ロレンソとのギャップが1秒くらいになったとき、追いつこうとしたけれど、タイヤが終わっていた。路面がとても滑りやすかったからストレートでスロットルを開けることもできなかった。スピーズが転倒したとき、後ろのニッキーとの差は十分だった。今日は2位でチェッカーを受けられて本当にうれしい。腕のケガもあって今回は大変なレースだった。今日もしびれがあって力が入らなかった。それでもウエットコンディションになって、少し楽だった。そんな状態で、カタールで3位、ヘレスで2位という結果を残せたのはすばらしい。チャンピオンシップリーダーと9ポイント差。このくらいの差なら、これから取り戻すことができる。金曜日はレースするべきか、それとも手術のことを考えてやめた方がいいのか考えていた。それを思えば今日の2位は信じられない結果だ。明日はいよいよ手術をする。誰も手術をすることは好きではない。でも、今回は手術を願っていると言ってもいいい。なぜならこの痛みと問題をなくし、万全の体調で戦い始めたいからね」

青山博一(MotoGP 4位)
「序盤はフィーリングがあまりよくなくて、ペースを上げることができなかった。それで順位を落としてしまい、カピロッシ(ドゥカティ)、バルベラ(ドゥカティ)、アブラハム(ドゥカティ)の集団につかまってしまった。その3人を抜くのにレースの半分くらいを費やしてしまい、前に出てペースを上げたときは、もう後半に入っていた。トップグループの脱落もあって順位が上がり、気がついたら前に3位のニッキーがいた。このまま勝負しないで4位でフィニッシュするのは嫌だったが、タイヤの消耗が激しくて、ペースを上げるのも難しかった。表彰台に立てなかったのは残念だが、今回は転倒者が多く、そういう難しいレースで追い上げられて4位になれたことはうれしい」
トニ・エリアス(MotoGP 9位)
「正直、マシンのフィーリングは決してよくなく、今日のパフォーマンスには満足していない。でも、このようなコンディションで9位になれたことは、自分とチームにとってとてもいいことだ。たくさんのライダーが転倒した。こうしてレースを完走することができてラッキーだったことは十分にわかっている。ウオームアップでウエットを走っただけ。タイヤの条件はとても難しかった。これからもマシンのパフォーマンスをよくしていかなければいけない。それはわかっているし、チームの努力に感謝している」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 12位)
「今日起きたことは、本当に残念だった。理由をきちんと分析しなければならない。今日はリアタイヤがちゃんと機能していなかった。さらに、今日のコンディションに対して、トラクションコントロールのセットアップが完ぺきではなかった。それで悪い状態を招いたのかもしれない。常にスピニングしていたし、そのせいで、タイヤがオーバーヒートしたのかもしれない。残り10周の時、走り続けることに危険を感じてピットに戻り、タイヤを変えた。そしてポイントを獲得するためにレースに戻った。ウエットでもいい走りができていたし、今日はいい結果を出すいいチャンスだった。こういう結果になって本当に惜しい。ウオームアップではすべて順調で問題は何もなかったからね」
マルコ・シモンチェリ(MotoGP リタイア)
「本当にがっかりした。5周を終えたところでタイヤが滑り出しているのがわかった。でもロレンソとのアドバンテージを保とうとプッシュした。残念ながら1コーナーでフロントを失い転んでしまった。再スタートしようと思ったけれどダメだった。こういうことはレースではいつも起こりうることだが、本当にがっかりした。でも、今年は自分が優勝争いに加われることを見てもらえたと思うし、それがうれしい。今日一番残念だったのは、ほかのライダーと違ってマーシャルが誰も手伝ってくれなかったことだ。本当に残念だった。マシンはこわれていなかったし、少し助けてもらえたらまたいいレースができたと思う。でも、今日はいいレースができたことがうれしい」

ケーシー・ストーナー(MotoGP リタイア)
「今日はいいスタートが切れた。最初の数周はマシンのフィーリングもとてもよかった。その後、タイヤが少し動く感じだったので、再び雨が降り始めたときに備えようとタイヤを温存させよう思った。今日はドライレースでスペイン人ライダーたちと戦いたかった。ウエットレースになって残念だった。でもウエットでもドライでもいい走りができたと思う。それは自分たちにとって、とても重要なことだった。これまで、このサーキットでは、あまりいい結果を残してないからね。せっかく一生懸命仕事をして来たのに、こういう結果になって残念だった。チームはすばらしい仕事をしてきたのに何も得られなかった。アクシデントについては、バレンティーノが近づいてくるのは聞こえていた。そしてあの時点で追い越されることは、あまり心配はしていなかった。だから彼に十分なスペースを空けた。あれはレースアクシデントだし、どうしようもない。しかし、一番怒りを覚えたのはオフィシャルの取った行動だ。自分ではなく彼らがまっさきにバレンティーノをアシスタントしたことだ。あれは信じられなかった。このレースのことは忘れて、次のエストリルへ行きたい。次もいいレースができるはずだ」

中本修平|Repsol Honda Team チーム代表
「左肩に問題を抱えているダニは、今日はフィニッシュできるだろうかと心配していた。おそらく15周くらいがいっぱいなんじゃないかと思っていた。スタート前に、今日は10位になれればいいと話をしていた。それを思えば、2位表彰台というのはすばらしい。よくやったという気持ちだ。次のポルトガルは万全の状態で挑めると思うので、次戦が楽しみだ。アンドレアは、おそらくタイヤのオーバーヒートじゃないかと思う。それでペースを上げられなかった。ケーシーは、アンラッキーとしか言いようがない。2戦を終えて、ダニが9点差の2位。ケーシーも20点差。シーズンは始まったばかり。ポルトガルでは今回の雪辱を果たしたい」

アンドレア・イアンノーネ(Moto2 優勝)
「とてもうれしい。自分のキャリアの中で、ヘレスでポイントを獲得できたのはこれで3回目だからね。チームがしてくれた仕事に対して本当にうれしい。特にウエットレースのセッティングは完ぺきだった。レースがスタートしてからは一生懸命がんばらなければいけなかった。間を縫って走ったり、追い越したりするのは難しかった。何人かと接触もした。でもレースを楽しむことができた。トーマスが前に見えてからは自分のリズムで走ることができた。だから彼をパスした時は、無理なく引き離すことができた」

高橋裕紀(Moto2 リタイア)
「雨になったので、前後ともにセッティングをソフトにした。しかし、思ったよりもグリップが高くて、結果的にバランスが崩れてしまった。スタートして1周目から何度もハイサイドになりかけた。そんな状態だったが、コルシと競り合っているうちに、イアンノーネとルティに離され始めたので、コルシを抜いてペースを上げたところだった。12コーナーであっという間にハイサイドになった。残念な結果だが、ケガがなくてよかった」

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