[HONDA] MotoGP Rd.1 カタール ストーナー開幕V、ペドロサ3位

開幕戦カタールGP決勝は、フロントローから好スタートを切ったケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)とダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の戦いになり、後半トップに立ったストーナーが開幕戦を制した。2006年以来、5年ぶりにHondaに復帰したストーナー。移籍後初レースで見事、ポール・トゥ・ウインを達成しただけでなく、フリー走行、予選と今大会のすべてのセッションを制した。決勝では、中盤まで思うようにペースを上げられなかったが、本来の走りを取り戻した後半は後続を一気に突き放した。

予選2番手からスタートしたペドロサは、6周目にストーナーをかわしてトップに立ったが、12周目にストーナーにかわされて再び2番手にダウン。その後、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とし烈な2位争いを繰り広げたが、昨シーズン終盤戦に痛めた左肩が完治していないことがライディングに影響し、3位に終わった。惜しくもRepsol Honda Teamの1-2フィニッシュは果たせなかったが、2人の接近戦がサーキットに集まったファンを喜ばせた。

その後方では、3列目7番手から好スタートを切ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)と、予選4番手のマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が激しいバトルを繰り広げた。前半はドヴィツィオーゾ、中盤はシモンチェリがリードしたが、終盤になってペースを上げたドヴィツィオーゾがシモンチェリを突き放し4位でフィニッシュ。シモンチェリは5位でチェッカーを受けた。これでHonda勢は1位、3位、4位、5位と、トップ5のうち 4台を占めた。

予選12番手から追い上げのレースが期待された青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、オープニングラップにロリス・カピロッシ(ドゥカティ)と接触しそうになるハプニングで出遅れた。さらに、ランディ・デ・ピュニエ(ドゥカティ)が目の前でハイサイドで転倒した影響で、ほぼ最後尾へとポジションを落とした。その後、猛烈に追い上げて10位でフィニッシュした。予選 16番手から決勝に挑んだトニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、転倒リタイアに終わった。

Moto2クラスは、ステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)が独走優勝。その後方で、アンドレア・イアンノーネ(Speed Master)、高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)、アレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)によるし烈な2位争いとなり、イアンノーネが2位、ルティ3位。中盤まで2位を走った高橋は後半、タイヤの消耗でペースが上がらず5位だった。

■コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 優勝)
「フルタンクのときにちょっと問題を抱えていたが、燃料が軽くなるにつれて、本来の走りが戻ってきた。前半はダニがピタリとついてきたので、彼を先に行かせることにした。ダニの速いところを知ろうと思ったのだが、そのうちだんだんフィーリングがよくなってきたので、プッシュすることにした。今日は Repsol Honda Teamに入って最初のレースだった。そのレースでこうして勝つことができて本当にうれしい。いいシーズンのスタートを切ることができた。調子のよかったウインターテストの走りを開幕戦で発揮することができた。Hondaとチームに感謝している。そして、大震災で困難な状況となっている日本が、一日も早く復興することを願っている」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「今日のレースは本当に残念だった。左肩の状態がよくなくて、完ぺきな走りができなかった。プラクティスの段階からそういう状態だったが、ラスト7、8周はクラッチ操作もできないほど力がなかった。バイクは完ぺきな状態だった。勝てるチャンスがあると思った。しかし、これまでの自分のキャリアの中で、厳しいレースの1つになった。すばらしいバイクを作り上げてくれたチームに申し訳ない気持ちだ。次のヘレスは、いいレースができると信じている」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 4位) 「今回は表彰台に立つことが目標だったし、4位に終わってがっかりしている。スタートがよくて、オープニングラップを終えたときに表彰台に立てると思った。ペースもよかった。しかし、シモンチェリとのバトルでロスしてしまい、表彰台争いに留まることが不可能だった。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝している。今日は厳しいレースだったが、体力的には全然問題がなかったことがうれしい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 5位)
「スタートから数周、ちょっと神経質になっていて、思いきりいけなかった。そんな状態でもトップグループについていけたし、1分56秒台でラップを刻めた。ドヴィツィオーゾとのバトルで前の集団から離されてしまったが、スタートからゴールまでほぼ同じペースでラップを刻めた。中盤、ドヴィツィオーゾを抜いたときに、前にいるロレンソについていけると思った。今日はトップグループの走りを間近に見られたことが大きな収穫だった。次のレースではもう一歩、ステップを刻みたい」

青山博一(MotoGP 10位)
「1周目にカピロッシと当たりそうになって遅れ、次にデ・ピュニエが目の前でハイサイドで転び、最後尾まで落ちてしまった。しかし、今日はバイクがすごく走ってくれたので、そこから追い上げることができた。ペースもよくて、エドワーズまでは追いつけると思ったのだが、バルベラを抜くのに時間がかかり、そうこうしているうちにヘイデンに追いつかれて抜かれてしまった。今日はウオームアップでいいセッティングを見つけることができず、結局、予選のセッティングで走った。路面温度の変化も激しく、タイヤに厳しいレースだった。10位という順位には納得していないけれど、内容はよかったと思う」

トニ・エリアス(MotoGP リタイア)
「今週はセットアップに苦しみ、シーズン開幕戦は厳しいレースになってしまった。今回は事前テストからいい状態が見つからず、色々なことにトライした。しかし、1分58秒台という遅いペースでしか走れず、終盤に転倒してしまった。次のヘレスに向けて気持ちを切り替えて挑みたい」

中本修平|Repsol Honda Team チーム代表
「開幕戦で勝つことができてよかった。今日はダニとケーシーの優勝争いになったが、ダニは昨年の日本GPで痛めた左肩の影響で10周目くらいから力が入らなくなってしまったようだ。それがなければダニが勝っていたかもしれない。今日はコンディションが変わって、全体的にペースが遅かった。風も出ていたし、 Moto2クラスのあとはいつも難しいコンディションになるようだ。ケーシーが勝ち、ダニが3位。ドヴィツィオーゾ4位、シモンチェリ5位。ロレンソを負かすライダーがいれば、表彰台独占も夢ではないと思った。次のレースも勝てるようにがんばりたい」

ステファン・ブラドル(Moto2 優勝)
「今週は何もかもが順調で、こうして優勝することができて最高の気分だ。どう言っていいのか、言葉が見つからないほどうれしい。今日はスタートからいいペースを刻めた。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したい」

高橋裕紀(Moto2 5位)
「予想通り、ブラドルが速くてついていけなかったが、前半はいい走りができたと思う。後半はリアタイヤが消耗してペースを上げられなかった。無理をするとハイサイドしそうになり、暴れやすかった。なんとか表彰台に立とうとがんばったけれど、終盤はあれが精いっぱいだった。イアンノーネとバトルになったときに、後ろにルティとデ・アンジェリスがいるのがわからなかった。今回はリアタイヤを使い、旋回性を高めるセッティングで、スペインのテストではすごくよかったが、このサーキットはタイヤに厳しいので、ネガティブな部分が出てしまった」

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