[HONDA] MotoGP Rd.18 バレンシア 激戦の中でA.ドヴィツィオーゾ5位。M.シモンチェリ6位。序盤トップグループを走ったD.ペドロサは7位で、総合2位に

2010年最終戦バレンシアGP決勝は、晴れ、気温22℃という絶好のコンディションの中で行われ、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が優勝。ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が2位。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が3位という結果だった。序盤、この3人とトップグループを形成したHonda勢は、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が5位。ドヴィツィオーゾとし烈なバトルを繰り広げたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が6位。序盤、ストーナーとトップグループを形成して地元ファンを沸かせたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は7位だった。以下、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)10位。マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)13位。青山博一(Interwetten Honda MotoGP)14位だった。

Honda勢最上位の5位でフィニッシュのドヴィツィオーゾは、3列目から好スタートを切って、オープニングラップ6番手につけた。その後も大集団のトップグループで健闘。終盤、追いついたシモンチェリをパスして先着した。シモンチェリは、中盤までドヴィツィオーゾに先行したが、ラスト7周となった24周目に抜かれ、わずかの差で6位だった。

第14戦日本GPで左鎖骨を骨折、まだ完全な体調ではないペドロサは、予選8番手から好スタートを切って、オープニングラップ3番手につけた。その後、首位を走るストーナー、2番手のニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)をピタリとマーク。3周目にヘイデンが転倒して2番手に浮上すると、その後も快調に2番手を走行した。しかし、中盤以降は左腕の力がなくなり、次第にペースを落として最終的に7位だった。それでも、序盤の快走にサーキットに集まったファンは大喜び。体調が完全であればバレンシアGP2連覇が可能だったことを感じさせる力強い走りだった。

その後方では、へクトール・バルベラ(ドゥカティ)、アルバロ・バウティスタ(スズキ)とし烈な戦いを繰り広げたデ・ピュニエが10位。そのグループから徐々に遅れたメランドリが13位。青山は序盤にペースを上げられなかったことが影響して14位だった。

2010年シーズンを終えて、今季4勝を挙げたペドロサは総合2位。ドヴィツィオーゾ5位。シモンチェリ8位。デ・ピュニエ9位。メランドリ10位と、トップ10に5人のHondaライダーが名前を連ねた。ケガのためにシーズン中盤戦、6戦に欠場した青山博一は15位だった。

Moto2クラスは、5台によるし烈な優勝争いとなり、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が優勝。アンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed Up)が2位。フリアン・シモン(Mapfre Aspar Team)が3位だった。この3選手と激しく優勝を争ったチャンピオンのトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)は、最終ラップにコースアウトを喫して優勝争いから脱落。再スタートするも30位だった。予選22番手から決勝に挑んだ高橋裕紀(Tech 3 Racing)は18位。國川浩道(Bimota – M Racing)は33位だった。

■コメント

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5位/ランキング5位)
「今日はとてもいい仕事ができたと思う。Hondaのライダーでは1番だったこともうれしい。僕たちのペースは、優勝争いに加わるには十分な速さではなかった。すべてに満足とはいえないレースだったが、総合的にはポジティブなシーズンの最後を迎えられたと思っている。今日は中速コーナーで遅かった。このあたりを改善し、ブレーキングでも、もっと安定させたい。スピーズ(ヤマハ)をパスできなくて残念だったが、終盤はタイヤの温度が上がりすぎて、グリップがかなり落ちてしまった。序盤のようなペースを維持するのが難しかった。シモンチェリとはいいバトルができた。Hondaもチームも僕も、この1年やってきたことに満足している。すべての関係者にお礼を言いたい。昨年は苦労したが、今年はとてもよくなり、常に速かった。まだ来年に向けていくつか改善しなければいけないけれど、火曜日のテストからそれを始めたい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 6位/ランキング8位)
「正直なところ、もっといい結果を望んでいた。でも最後まで全力を尽くしたので、今日の結果には満足している。しかし、ペースをキープするのは大変だったし、前を走るライダーたちから離れないようにするのに、ちょっと苦労した。今日は、何カ所かでリアを失った。今日のようなコンディションでは、もしかしたらソフトタイヤを選んだほうがよかったのかもしれない。昨日は、ソフトだとグリップが弱い感じだったので、タイヤの選択には自信があった。レースの最後までペースをキープできると思っていたが、少しずつスライドが激しくなってしまった。今日は最後まで走れたし、自分のパフォーマンスに満足している」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位/ランキング2位)
「今回は僕のレース人生の中で一番大変なレースの1つだった。そして、最後まで走りきったことを、誇りに思えるレースだった。正直、今日はスタートするまで、30周を走れるとは思っていなかった。でも、それができたからとてもうれしい。同時に、とても疲れたレースだった。いいスタートが切れたし、序盤、ストーナーについていけたことが信じられなかった。できる限り長くそのペースを維持しようとがんばっていたし、レースのファステストラップも出すことができた。そのうち、少しずつ腕の力が落ちていき、後ろのグループに追いつかれた。それ以降はただバイクに乗ってレースを終えることだけだった。最後は残りの周回数だけを数えて走っていた。今年は総合2位が目標ではなかった。でも日本での転倒の後、その2位を維持することは大変だった。火曜日と水曜日は、来年へ向けてテストに集中したい」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 10位/ランキング9位)
「4列目からのスタートはちょっと難しかったが、すぐに自分のペースをつかんで追い上げようと思った。昨日までの2日間、主にトラクションコントロールのセッティングに集中して、全体的にセッティングはよかったのだが、リアタイヤの消耗を気にし過ぎたのかもしれない。だから、セカンドグループから抜け出せなくなってしまった。正直なところ、トップ6でフィニッシュしたかった。でも、シーズン中盤のアクシデントを考えれば、この最終的な総合順位には満足している。5年間一緒だったチームにお礼を言いたい。いい時も悪い時も一緒に過ごしたこの時間は、自分のキャリアの中でとても大事な時間だった」

マルコ・メランドリ(MotoGP 13位/ランキング10位)
「今年は厳しいシーズンだった。最終戦も残念な結果に終わり、次の新しいチャレンジのことに気持ちを切り替えたい。MotoGPは、自分の人生にとって、とても大きなものだったし、MotoGPのおかげで今の自分がいると思う。シーズン最後のレースを終えて、自分をサポートしてくれたすべての人にお礼を言いたい。彼らは僕を成長させてくれた。ここ数年支えてくれたすべてのスポンサー、僕と一緒に働いてくれたみんな、家族、ファンにお礼を言いたい。来年、違うカテゴリーのチャンピオンシップでまた会えると思う」

青山博一(MotoGP 14位/ランキング15位)
「スタートはよかったのだが、レース序盤はタイヤのフィーリングがあまりよくなくて、ペースを上げられなかった。その後、少しずつリズムがよくなってきたのだが、このサーキットはパッシングポイントがあまりなくて、順位を上げられなかった。前のグループでレースがしたかった。自分のペースは安定していたのだが、後半、周りのペースが上がって離されてしまった。昨日の状態からあまりよくならなかった。旋回性がよくなく、その分、立ち上がりで遅れてしまった。今年はシーズン中盤にケガをして6戦に欠場した。転倒はライダーのミスなので、自分としては不本意な一年だった。来年は、今年の分もいいリザルトを残せるようにがんばりたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督
「今日は長い一年間のシーズンを締めくくる大会であり、チーム一丸となって最善を尽くした。最後のレースなので表彰台に立って終わりたかったが、残念な結果になった。Hondaファンにいいレースをお見せできず、申し訳なかった。ダニは体調が十分ではなかったが、最後までがんばってくれた。アンドレアも最後まであきらめずいいバトルをしてくれた。来シーズンも、この2人はHondaの一員としてグランプリに参戦する。2010年はこれで終了、2011年が今日から始まるという気持ちだ。火曜日、水曜日のテストでは、タイトル奪還に向けて集中したい。これからも引き続き、Hondaを応援していただければと思っています」

カレル・アブラハム(Moto2 優勝/ランキング10位)
「今日の優勝はとてもうれしい。自分にとっても、周囲に対しても、優勝と表彰台を獲得するために戦えるということを証明できた。日本で初めて表彰台に立ち、この数戦ずっとフロントグループで戦ってきた。それだけに今回の優勝はとてもうれしい。しかし、今日のレースは、僕にとってはちょっとラッキーだった。トニーが大きなミスをしたからね。でもこれもレース。だれにだって、運がいい時もあれば、悪い時もある。今日はなかなか前に出られず、常に2位、3位、4位だった。Moto2で優勝して、そして、MotoGPクラスで走り始められることに、とてもわくわくしている。火曜日が楽しみだ」

アンドレア・イアンノーネ(Moto2 2位/ランキング3位)
「スタートがよくて、最初からプッシュした。なぜなら7〜8周もすればリアタイヤが終わることが分かっていたからね。そしてその通りになった。リアはスライドしまくったので、コーナー出口でグリップさせるのが難しかった。そのうち、フリアンが僕に追いついてきた。僕たちはすばらしいバトルをした。とてもクリーンだったし、一度も接触しなかった。最終ラップ、トニーに起こったことは本当に残念。何が起こったのかよく分からないけれど、そのせいで僕はワイドになってしまって、カレルに抜かれてしまった。そして抜き返す時間もなかった。チャンピオンシップ2位になりたかったけれど、それはかなわなかった。チームに感謝したい。今年のことは一生忘れない。今のところこれまでで一番のシーズンだった。だから僕を助けてくれたすべての人にお礼を言いたい」

フリアン・シモン(Moto2 3位/ランキング2位)
「チャンピオンシップで2位を獲得できて、とてもうれしい。昨年125ccのレースで優勝して、それがとてもうれしかったし、今年もここで優勝したかった。でも表彰台に上がれて、こうしてチャンピオンシップ2位を獲得できたことが、とてもうれしい。今日は優勝に向けてベストを尽くせた。序盤は出遅れてしまい、優勝争いに加わるのは無理かもしれないと思った。でも徐々にほかのライダーを追い越していって、ついにアンドレアに追いついて、追い越すことができた。彼とはとてもいいバトルができた。最終ラップ、トニーがアタックしてきて、優勝を逃した。でも僕はうれしい。2011年に向けてとてもやる気が出るレースだった」

高橋裕紀(Moto2 18位/ランキング12位)
「グリッドがよくなかったこともあるが、今日は厳しいレースだった。低速コーナーの旋回性に苦しんできたが、どのコーナーでも、ブレーキを深くすると旋回性が悪かった。加えて、フロントにチャターも出て気持ちよく走れなかった。後半になって周りのペースが落ちてきたら、順位を上げられると思っていたのだが、最後まで攻めていけなかった。今年は開発をしながらレースをするという新しい経験をして、楽しい部分も多かったが、レースに集中できないという部分では厳しかった。この経験を来年、生かせたらと思っている」

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