[HONDA] JRR Rd.7鈴鹿 JSB1000クラスで秋吉耕佑が2レースを制し完全優勝、Honda勢が全クラスでシリーズチャンピオン獲得

■ 開催地 : 三重県鈴鹿市 鈴鹿サーキット
■ 日時 : 10 月31 日(日)
■ 天候 : 曇りのち雨
■ 入場者数 : 18,000 人(土・日合計)

2010 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦が、10 月29 日(金)に三重県の鈴鹿サーキットで開幕し、10 月31 日(日)に決勝レースが行われた。最終戦となる今大会は、前戦(第6 戦・もてぎ大会)までにポイントを獲得したライダーのみエントリーが認められ、通常ポイントに3 点のボーナスポイントが加算され、最終戦までもつれ込んだ各クラスのシリーズチャンピオンが決定した。

10 月30 日(土)の予選は、台風の接近により開催が危ぶまれたが雨は本降りにならず、タイムスケジュール通り開催された。JSB1000 クラス予選は、今回もノックアウト方式が採用されたが、決勝レースが2 レース制ということもあり、クオリファイ1 の順位でレース1、クオリファイ2・3 の順位でレース2 のスターティンググリッドが決定した。クオリファイ1 では、一部ウェット部分が残る難しいコンディションの中、F.C.C. TSR Honda の秋吉耕佑(#64 静岡県)は唯一人2 分9 秒台に入れるタイムをマークし、見事レース1 のポールポジションを獲得。また、今シーズンで全日本選手権からの卒業を表明しているKeihin Kohara R.T.の伊藤真一(#33 宮城県)は、現在3 連勝中という好調ぶりを維持しフロントロー3 番グリッドを獲得した。続いて行われたクオリファイ2・3 では路面も乾き始め、ほぼドライコンディションで行われた。ここでも、秋吉は2 分6 秒台というコースレコードに迫るタイムを叩き出し、レース2 においてもポールポジションを獲得した。続く2 番手には同じく2 分6 秒台のタイムを出した伊藤、3 番手にはHonda DREAM RT 桜井ホンダの亀谷長純(#6 埼玉県)が入り、Honda 勢がレース2 のフロントローを独占した。

31 日(日)午前中にドライコンディションのなか行われたJSB1000 クラス決勝レース1、ホールショットは伊藤が獲得したものの、すぐに秋吉がトップに浮上。レース序盤から秋吉、伊藤、中須賀克行選手( #1 YAMAHA )のオーダーでトップグループを形成。柳川明選手( #87 KAWASAKI ) 、亀谷、MuSASHi RT ハルクプロの高橋巧(#634 埼玉県)と続き、トップグループを窺う。トップを走る秋吉は3周目に2 分6 秒635 のファステストラップをマークし後続を引き離しに掛かるが、伊藤もハイペースで周回を重ねていき、その差は大きくは広がらなかった。レース後半に入り、秋吉、伊藤、中須賀選手のオーダーで終盤まで展開されるかと思われたが、9 周目に3 番手の中須賀選手が転倒。トップ争いは秋吉と伊藤の2 台に絞られた。秋吉と伊藤はハイペースを維持し、11 周目には3 番手の柳川選手に約14 秒まで差を広げた。その後も順位に変動は無く、そのままフィニッシュ。秋吉が第2 戦以来の優勝を果たした。4 連勝を目指した伊藤は惜しくも2 位でレース1 を終えた。そして、3 位表彰台は柳川選手が獲得した。レース1 終了時点で、シリーズランキングトップは柳川選手、0.5 ポイント差で秋吉と高橋と、シリーズチャンピオンの決定はレース2 に持ち込まれた。

午後に行われた決勝レース2 は雨の為にウェット宣言が出され、レース1 とは全く違うコンディションの中でのレースとなった。ここでも盤石の走りを見せ、レースの主役となったのは秋吉と伊藤。特に秋吉は、レース開始直後からウェットコンディションにもかかわらず驚異的な走りを見せ、5 周目には2 番手の伊藤との差を約6 秒に広げた。伊藤もハイペースで周回を重ね、同じく5 周目には3 番手の中須賀選手に約11 秒の差をつけていた。その後も、伊藤は後続を引き離しながら秋吉を追い上げ、約4 秒まで差を詰めたものの、レース後半に入るとバックマーカーが現れ、思うように差を詰めることが出来ない。その後、10 周目に秋吉は僅かにコースアウトしタイムを落としたものの、ハイペースかつ安定した走りは変わらず、圧倒的な速さでレース2 も制し完全制覇を果たすとともに、見事シリーズチャンピオンに輝いた。そして、伊藤は全日本選手権の卒業レースを2 位表彰台という形で有終の美を飾った。

J-GP2 クラス決勝レースは、ドライコンディションでスタートしたが、3 周目には雨が強まり赤旗が振られ、レースは一時中断となった。その後、ウェット宣言が出されレースは再開された。再開後はテルル・ハニービーレーシングの野田弘樹(#99 奈良県)とモリワキクラブの山口辰也(#91 埼玉県)のバトルとなり、雨の中、サイド・バイ・サイドでコーナーを重ねながらも、他の追随を許さなかった。レース終盤に入り、トップは何度も入れ替わり激戦が続いたものの、最終的にレースを制したのは野田、自身初優勝。続く2
位表彰台を獲得したのは山口。そして、3 位表彰台を獲得した小西良輝(#73 京都府)がシリーズチャンピオンを獲得し、見事新設クラスの初代チャンピオンに輝いた。

ST600 クラス決勝レースは、ポールポジションからスタートした大崎誠之選手(#75 YAMAHA)、5 番手スタートの大木崇行選手(#34 YAMAHA)、モリワキクラブの山口辰也(#30 埼玉県)でレース序盤はトップグループを形成した。その後、大崎選手と山口の一騎打ちとなった。山口はコースレコードを更新する速さを見せ追い上げをはかったが、あと一歩届かず、僅差の2 位でレースを終えた。今回の2 位表彰台獲得により、シリーズチャンピオンを獲得した。

J-GP3 クラス決勝レースは、予選3 番手の尾野弘樹(#3 奈良県)がホールショットを獲得しレースを引っ張る形となった。レース中盤には、トップグループは篠崎佐助選手(#11 YAMAHA)やWHEELIE with KRT の菊池寛幸(#1 京都府)など、一時は6 台にもなるグループとなった。レース終盤には、篠崎選手、菊池、尾野の3 名にトップグループは絞られ、テール・トゥ・ノーズで周回を重ねていった。結果、レースを制したのは尾野、今シーズン初優勝を遂げた。また、シリーズチャンピオンは今回10 位でフィニッシュした大久保が獲得した。

2010MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズは、Honda 勢が全クラスのシリーズチャンピオンを獲得し幕を閉じた。

各ライダーのコメント
【JSB1000 クラス】
■ レース1・2 優勝/2010 年シリーズチャンピオン #64 秋吉 耕佑 (F.C.C. TSR Honda)
「レース1 では、マシンのグリップを感じたが3 周目以降に若干落ちてきてフロントが滑ったが、うまくコントロールすることが出来た。レース2 では、300km でレイがうまく走っていたことを思い出しながら参考にして走った。セッティングもうまく決まりタイヤも知っているから全力で走れた。タイトルの実感はまだ無いが、今年はなかなか完走することができず苦しいシーズンだった。温かい応援ありがとうございました。」

■ レース1・2 2 位 #33 伊藤 真一 (Keihin Kohara R.T.)
「レース1 では、秋吉選手がペースを上げる前に抜きたかった。途中0.7 秒位まで近づいたが終盤にフロント、リアともに苦戦し抑えながら走った。レース2 では、悔いを残さないようにしようと思った。セッティングは悩んだが、やはり秋吉選手が速かった。シーズンを通し各サーキットの皆様にはお世話になりました。シーズン前に引退を決めそれを送り出してくださる周りの皆さんに感謝いたします。温かい応援ありがとうございました。」

【J-GP2 クラス】
■ 優勝 #99 野田 弘樹 (テルル・ハニービーレーシング)
「スタート直後に東コースでかなり雨が降ってきて赤旗が出ても逃げ切れるよう出来るだけ前にでた。中断後の再スタートで序盤から逃げてペースを作りたかった。転倒を覚悟しながらトライし何とか優勝を勝ち取りたかったので本当に嬉しい。皆様の応援ありがとうございました。」

■ 3 位/2010 年シリーズチャンピオン #73 小西 良輝 (MuSASHi RT ハルクプロ)
「今日のレースは一番緊張したレースで、自分のライディングを求めると限界を超え自分自身をコントロールするのが大変だった。貴重な初代チャンピオンを獲得することができ嬉しい。今年はファンの皆様の声援を特に感じたシーズンで一戦一戦戦うことが出来た。この一年間、皆様の声援ありがとうございま
した。」

【ST600 クラス】
■ 2 位/2010 年シリーズチャンピオン #30 山口 辰也 (モリワキクラブ)
「スタート序盤は安定した走りで、チェッカーを受けられれば良いという気持ちで守りに入ってしまった。しかし、中盤以降に多くの観客の皆さんが応援してくれる中で、転倒してでも良いレースを見せたいと気持ちを入れ換えた。コーナーは安定していたので自分なりにいけると思い、攻めのレースができた。応援ありがとうございました。」

【J-GP3 クラス】
■ 優勝 #3 尾野 弘樹 (BATTLE FACTORY)
「木曜日に帰国し、まだ怪我の状況もよくなかった。久しぶりの日本のレースだったけど冷静に走れた。自分の中では常にトップにいようと思っていたが、ゴールするまで激戦だった。応援ありがとうございました。」

■ 10 位/2010 年シリーズチャンピオン #6 大久保 光 (18 GARAGE RACING TEAM)
「出来れば勝ってチャンピオンになりたかった。今日は自分の走りが全然できなかった。後半無理してペースを上げたが駄目だった。チームスタッフに支えられてここまで走れて感謝したい。全日本に参戦した頃からゼッケン1 を取ることが目標だった。本当に嬉しい。応援してくださった皆さんありがとうございました。」

最終結果(総合)
【JSB1000・レース1】
ライダー名 チーム名 マシン タイム
1. #64 秋吉 耕佑 F.C.C. TSR Honda Honda CBR1000RRK 29’48.962
2. #33 伊藤 真一 Keihin Kohara R.T. Honda CBR1000RRK 3.074
3. #87 柳川 明 TEAM GREEN KAWASAKI ZX-10R 21.099
4. #634 高橋 巧 MuSASHi RT ハルクプロ Honda CBR1000RRK 29.777
5. #6 亀谷 長純 Honda DREAM RT 桜井ホンダ Honda CBR1000RRK 39.677

【JSB1000 レース2】
ライダー名 チーム名 マシン タイム
1. #64 秋吉 耕佑 F.C.C. TSR Honda Honda CBR1000RRK 35’57209
2. #33 伊藤 真一 Keihin Kohara R.T. Honda CBR1000RRK 11.179
3. #1 中須賀 克行 YSP Racing Team with TRC YAMAHA YZF-R1 20.563
4. #87 柳川 明 TEAM GREEN KAWASAKI ZX-10R 26.761
5. #6 亀谷 長純 Honda DREAM RT 桜井ホンダ Honda CBR1000RRK 45.489

【J-GP2】
ライダー名 チーム名 マシン タイム
1. #99 野田 弘樹 テルル・ハニービーレーシング Honda CBR600RR 29’47.944
2. #91 山口 辰也 モリワキクラブ Honda CBR600RR 0.237
3. #73 小西 良輝 MuSASHi RT ハルクプロ Honda CBR600RR 1’03.539
4. #56 及川 誠人 伊藤レーシングGMD スズカ YAMAHA YZF-R6 1’26.253
5. #93 高橋 江紀 バーニングブラッドRT RBB6 2’08.198

【ST600】
ライダー名 チーム名 マシン タイム
1. #75 大崎 誠之 SP 忠男レーシングチーム YAMAHA YZF-R6 26’53.409
2. #30 山口 辰也 モリワキクラブ Honda CBR600RR 0.611
3. #2 中冨 伸一 HiTMAN RC 甲子園ヤマハ YAMAHA YZF-R6 3.420
4. #34 大木 崇行 Team ARA 虎の穴 YAMAHA YZF-R6 3.687
5. #14 津田 拓也 West Power

【J-GP3】
ライダー名 チーム名 マシン タイム
1. #3 尾野 弘樹 BATTLE FACTORY Honda RS125R 28’33.076
2. #1 菊池 寛幸 WHEELIE with KRT Honda RS125R 0.359
3. #11 篠崎 佐助 チームテック2 YAMAHA TZ125 0.691
4. #15 仲城 英幸 Projectμ7C HARC HP25RW 4.766
5. #4 徳留 真紀 チームアライアンス&ハルクプロ Honda RS125R 6.734

2010MFJ全日本ロードレース選手権シリーズランキング
【JSB1000】
ライダー名 チーム名 合計ポイント
1. #64 秋吉 耕佑 F.C.C. TSR Honda 153
2. #87 柳川 明 TEAM GREEN 146.5
3. #634 高橋 巧 MuSASHi RT ハルクプロ 136
4. #1 中須賀 克行 YSP Racing Team with TLC 133
5. #33 伊藤 真一 Keihin Kohara R.T. 132.5

【J-GP2】
ライダー名 チーム名 合計ポイント
1. #73 小西 良輝 MuSASHi RT ハルクプロ 120
2. #91 山口 辰也 モリワキクラブ 109.5
3. #55 生形 秀之 エスパルスドリームレーシング 92
4. #93 高橋 江紀 バーニングブラッドRT 76
5. #41 宇井 陽一 41PLAN/PRO-TEC 67

【ST600】
ライダー名 チーム名 合計ポイント
1. #30 山口 辰也 モリワキクラブ 123
2. #75 大崎 誠之 SP 忠男レーシングチーム 102.5
3. #2 中冨 伸一 HiTIMAN RC 甲子園ヤマハ 92
4. #34 大木 崇行 Team ARA 虎の穴 70
5. #35 中山 真太郎 ATU.AKI team しんたろう with KRT 64

【J-GP3】
ライダー名 チーム名 合計ポイント
1. #6 大久保 光 18 GARAGE RACING TEAM 113.5
2. #1 菊池 寛幸 WHEELIE with KRT 97.5
3. #91 森 俊也 racing sayama 95
4. #11 篠崎 佐助 チーム テック2 74
5. #29 渡辺 陽向 Projectμ7C HARC 74

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