[HONDA] JRR Rd.4 SUGO JSB1000は伊藤真一が今季初優勝飾る。秋吉耕佑はコースアウトしながらも2位。

全日本ロードレース選手権第4戦SUGO大会は、鈴鹿8時間耐久に参戦していないライダーたちにとっては約3カ月の長い夏休みを終えての、待ちに待ったレースとなる。第3戦オートポリスが大雨のためキャンセルとなったこともあり、ここSUGOに賭けるライダーたちの意気込みには並々なるものがあった。猛暑が続く今年の夏、東北の地でも変わらずの残暑からレースウイーク中、路面温度は50℃以上、気温も30℃を超えた。さらに土曜日の夕方に雨が降ったこともあり、決勝日には湿度が高く、鈴鹿8耐を思わせる暑さとなった。

JSB1000は鈴鹿8時間耐久(鈴鹿8耐)覇者となり期待度アップの高橋巧(MuSASHi RT ハルク・プロ)。俊足の秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)。好調の亀谷長純(Honda DREAM RT 桜井ホンダ)と注目度の高いライダーたちが集う。さらに今季限りで全日本卒業を表明している伊藤真一(Keihin Kohara R.T.)効果で、前売り券は昨年比1.5倍と好調で、決勝にはKeihinから1500人の応援団が駆けつける華やかな大会となった。

J-GP2は単独開催も期待されていたが、今回もJSB1000と混走となった。注目が集まるのは、小西良輝(MuSASHi RT ハルク・プロ)、山口辰也(モリワキクラブ)、高橋江紀(バーニングブラッドRT)の3選手だ。

予選はノックアウト方式で争われた。Q1で30台のエントリー中24台がQ2に進む。ここでは秋吉がトップで通過、伊藤、中須賀克行(ヤマハ)、亀谷、柳川明(カワサキ)、出口修(スズキ)、高橋巧が続いた。

Q2では伊藤がトップ、秋吉、中須賀、亀谷、柳川、高橋巧、出口と続き、上位12台が最終セッションのQ3に進んだ。Q3は10分間という短い時間でのアタック合戦となった。まず、中須賀がレコードタイムとなる2分27秒755を記録しトップに立つ。だが、すかさず秋吉が2分27秒568と更新して首位を奪う。ここで秋吉のポールポジション決定かと思われたが、伊藤がラストアタックでさらに2分27秒523を叩き出しPPを確定した。観客からの歓声とピットからの拍手がわき上がり、その中を伊藤が充実感に満ちた表情で戻った。「レコードタイムを残したかったので、2分27秒7を狙っていた。最後のアタックで観客からの歓声が聞こえてトップに立ったなと思ったけれど、27秒5は出ると思っていなかった」と語った。

2番手の秋吉は、最後のアタックにコースアウトを喫し、タイムアップならず。3番手中須賀、4番手亀谷、5番手柳川、6番手は出口だった。高橋巧は、セットアップで苦戦しながら残り5分でコースイン。2分30秒143とタイムが伸びず、7番手。「セットアップが見つけられずにいます」と苦悩の表情を見せていた。

決勝朝のウオームアップは秋吉がトップ、2番手には2分28秒773と予選タイムを上回るタイムを出した高橋巧がつけ、決勝に望みをつないだ。3番手には伊藤。決勝でホールショットを奪ったのは伊藤で、それに秋吉が続く。しかし、中須賀がオープニングラップで一気に2台をパス、トップに躍り出た。中須賀、伊藤、秋吉の3台がトップグループを形成し、抜け出すが、中須賀はマシントラブルを抱えてタイムが上がらず、徐々にポジションを落としていく。5 ラップ目あたりから、トップ争いは伊藤と秋吉の一騎打ちとなる。2人は予選タイムに匹敵するようなタイムで周回を重ね、3番手以下を大きく引き離す好走を見せた。

そして、秋吉はラスト3ラップでスパート。伊藤の背後に迫り、テール・トゥ・ノーズの態勢に持ち込む。23ラップ目、秋吉が馬の背コーナーで痛恨のオーバーラン。絶妙なマシンコントロールで転倒を逃れ、すぐにコース復帰。ポジションはキープするが、トップの伊藤との差が15秒以上開いた。そのため、伊藤は後ろを振り向くことなく、今シーズン初の勝利のチェッカーを受けた。

秋吉は2位。レース中盤から、3番手で単独走行となった柳川が3位表彰台へと上った。4位は亀谷と高橋巧が最終ラップまで攻防を繰り広げ、最終ラップで亀谷の前に出た高橋巧が4位。亀谷は5位。中須賀は6位でレースを終えた。

混走のJ-GP2クラスは、山口が総合では15位で優勝。小西が総合16位で2位。高橋江紀は総合23位のクラス5位でチェッカーを受けた。

ST600のPPは、J-GP2とのダブルエントリーしている山口。好スタートを切るも、1コーナーでデチャ・クライサルト(ヤマハ)が前に出る。チャロンポン・ポラマイ(ヤマハ)も追随し、この3台がトップ争いを展開する。

2ラップ目にポラマイがトップに立ち、クライサルト、山口が続いた。10ラップ目のシケインで山口がクライサルトをパスしてポラマイに迫る。この2 人の一騎打ちとなり、山口は最後までプッシュするが、ポラマイがそれを抑えて優勝。山口は2位。レース後半には単独走行となったクライサルトが3位に入り、タイ人ライダーが2人表彰台に上がった。タイ人が全日本優勝を飾ったのは今回が初めて。4位は中冨伸一(ヤマハ)との争いを制した國川浩道(92R・ HiRaNo)。8位争いは小林龍太(MuSASHI RT ハルク・プロ)が制し、チームメートの中上貴晶が100分の2秒差でチェッカー。中上は予選の転倒で左手を痛めてのレース参戦だったが、貴重なポイントを得た。

J-GP3は、前戦オートポリスで初PPを獲得するも、決勝キャンセルで予選順位での優勝となった山本剛大(Team NOBBY)。「今回は決勝を走って優勝したい」と、2度目のPPから決勝に挑んだ。決勝でホールショットを奪ったのは、大久保光(18 GARAGE RACING TEAM)。トップ争いは、大きな数珠つなぎの集団となり、目まぐるしくポジションを入れ替えた。

4ラップ目に集団からいち早く抜け出した山本が、後続を引き離し始める。シケイン立ち上がりでコースアウトするも、そのまま首位を独走し、2位以下に5秒以上の差をつけて初優勝。大久保も8周目に集団から抜け出し、独走の2位となる。3位には森俊也(racing sayama)が入り、10代ライダーが表彰台を独占した。4位は渡辺陽向(Projectμ7C HARC)。5位は野左根航汰(ヤマハ)とのバトルを制した篠崎佐助(ヤマハ)が入った。6位は野左根。菊池寛幸(WHEELIE with KRT)が7位。レース序盤にトップグループに加わった長島哲太(Projectμ7C HARC)と、岩田裕臣の代役参戦の山田誓己(TEAM PLUS ONE)は、13周目のシケイン立ち上がりで接触転倒を喫し、リタイアとなった。

関連記事

編集部おすすめ

  1. 【PR】 バーエンドの交換は、安価かつ手軽ながら意外と目立つカスタム。多彩なアフターパ…
  2. 【PR】 画質が鮮明、自動録画や衝撃センサーも重宝する 【ビッグマシン・ゼロ:文…
  3. Hondaは、ロングセラーのロードスポーツモデル「CB400 SUPER FOUR」と、防風…
  4. 【PR】 バンキングがクイック!全てがダイレクトに変化 【ビッグマシン・ゼロ:文…
ページ上部へ戻る