[HONDA] MotoGP Rd.8 ドイツ決勝 D.ペドロサが今季2勝目を達成。A.ドヴィツィオーゾ5位。M.シモンチェリが自己ベストの6位でフィニッシュ

夜半から降り続いた雨のために、ウオームアップがウエットとなったドイツGP。しかし、最初の決勝レース、125ccクラスがウエットからドライへと変化する難しいレースとなったほかは、すべてドライコンディション。Moto2クラスは曇り空、MotoGPクラスは青空が広がる絶好のコンディションで行われた。

しかし、MotoGPクラス決勝は、スタートから9周目にランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が転倒。その転倒にアレックス・エスパルガロ(ドゥカティ)とアルバロ・バウティスタ(スズキ)が巻き込まれる多重クラッシュとなり、赤旗中断。21周に短縮されて決勝レースが再開された。

多重クラッシュで赤旗中断するまで、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とトップグループを形成したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、第2レースでも、ロレンソとトップグループを形成した。オープニングラップはペドロサ。2周目から9周目まではロレンソ。しかし、10周目に首位に浮上したペドロサは、ここから一気にペースを上げてロレンソを引き離し、第4戦イタリアGP以来、4戦ぶり2勝目を達成した。

序盤、この2人をピタリとマークして3番手を走行したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、5周目にケーシー・ストーナー(ドゥカティ)にかわされて4番手に。6周目にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に先行を許し5番手。その後、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)、ニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)の2人とし烈な5位争いを繰り広げたが、19周目にグループの首位に立ったドヴィツィオーゾが5位でチェッカーを受けた。

オープニングラップ7番手に付けたシモンチェリは、ドヴィツィオーゾとヘイデンと壮絶なバトルを繰り広げた。終盤、転倒寸前の滑りで7番手にポジションを落としたが、その後、ヘイデンをかわし、今季ベストリザルトとなる6位でフィニッシュした。

第6戦オランダGPで左肩を痛めたマルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、テクニカルコースで体力的にも厳しいザクセンリンクでペースを上げられず10位。青山博一(Interwetten Honda MotoGP)の代役出場であるアレックス・デ・アンジェリスは、ロリス・カピロッシ(スズキ)と接戦を繰り広げ12位。予選7番手から決勝に挑んだランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)は、スタートして9周目の4コーナーで転倒、後続のマシンと左足が接触して負傷。再開された第2レースに出場できなかった。その後の検査の結果、左足けい骨とひ骨の骨折が明らかとなり、連戦となる第9戦アメリカGPを欠場することになった。

Moto2クラスは、総合首位で予選3番手から決勝に挑んだトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)が今季3勝目を挙げた。エリアスは、スタートに失敗してオープニングラップ11番手。そこから着実に順位を上げて18周目に2番手に浮上、 24周目には首位に浮上して29ラップを走りきった。2位には3戦連続ポールポジションを獲得していたアンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed Up)。3位には、フォンシ・ニエト(Holiday Gym G22)、カレル・アブラハム(Cardion AB Motorcing)との戦いを制したロベルト・ロルフォ(Italtrans S.T.R.)が今季初の表彰台に立った。

予選8番手から好スタートをきった富沢祥也(Technomag-CIP)は、タイヤのグリップに苦しんで18位。代役出場の手島雄介(JIR Moto2)は19位。予選13番手から決勝に挑んだ高橋裕紀(Tech 3 Racing)は、2周目に他車との接触により転倒リタイアとなった。

■ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「4戦ぶりに優勝することができて本当にうれしい。今、最高の気分だ。今日はレースが赤旗で中断した。こういうときはとてもナーバスになるし、中断する前と同じように走れないことが時々ある。しかし、今日はどちらのレースも気持ちよく走ることができた。最初のレースはロレンソの後ろにいてペースもよかった。赤旗が出たときは2人で顔を見合わせて『なんで中断?』という気持ちだった。再開されたレースも、同じようにいいペースで走ることができた。電子制御を若干変更したが、タイヤは同じものがなかったのでそのまま使うことにした。今日のレースは、スタートから逃げきったイタリアGPとは違う展開。どちらのレースもロレンソとバトルし、勝つことができた。今週は天候が不安定だったが、マシンはどのコンディションでもパーフェクトだった。今回は金曜日のフリー走行からいい状態をつくれた。とてもすばらしい3日間だった」

■アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5位)
「予選4番手だったのに、こうして5 位でレースを終えて喜べるはずがない。今日はトップグループで戦うために全力を尽くしたが、優勝争いに加われるペースではとても走れなかった。こういうときは、タイヤの消耗も激しく、体力的にも厳しいものになる。トップグループで戦える状態に仕上げられなかったことがすべてだった。今回は電子制御をまとめきれず、第1レースと第2レースの間にも変更を加えたが、うまくいかなかった。特に7コーナーと 12コーナーでロスしていた。残念な結果に終わったが、気持ちを切り替えて来週のラグナセカに挑みたい。優勝したダニに祝福の言葉を贈りたい。彼の優勝はチームにとって、本当にすばらしいことだ」

■マルコ・シモンチェリ(MotoGP 6位)
「MotoGPでレースをするようになって、今日は最高のレースだった。自分にとってベストリザルトの6位になれたことはもちろん、レースの内容もウオームアップからよかった。ドヴィツィオーゾとヘイデンとのバトルは、信じられないほどだった。何度もポジションを入れ替えたし、まるでミニバイクで戦っているようだった。最終的に5位になれなかったが、そんなことはどうでもいいくらい楽しかった。今日はレースが中断したことで、セッティングを変えた。それによって再開したレースでペースを上げることができた。本当にうれしいレースだった」

■マルコ・メランドリ(MotoGP 10位)
「今日は難しいレースだった。ウオームアップで最後のセットアップにトライしたが、バイクのフィーリングが思ったほど改善されず、スタートして10周目くらいから右肩の痛みもひどくなり、体力的に厳しいレースだった。最後は右腕の力がなくなってしまい、いいリズムで走ることができなかった。本当に残念だ。次のラグナセカに向けて気持ちを切り替えたい」

■アレックス・デ・アンジェリス(MotoGP 12位)
「レースウイークを通じて、全力でチームがサポートしてくれた。今日はレースが中断したことで、セッティングを変えるチャンスもあり、第2レースの方がフィーリングもタイムもよかった。今大会、課題になっていたコーナーの進入も改善されたし、3日間の中ではベストの状態だった。次のレースではさらに改善されると思うし、もっといい走りができるはずだ。今回は予選で転倒してしまったが、次はこういうミスをなくしたい。この3日間、ベストを尽くしてくれたチームに感謝したい」

■ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP リタイア)
「最悪のレースだった。今日は3列目からあまりいいスタートが切れず、9番手にポジションを落としてしまった。しかし、ペースは悪くなかった。昨日の転倒で左足首を痛め、万全ではなかったが、追い上げられると思っていた。それが4コーナーで転倒してしまい、転んだときに後ろからきたバイクに左足をひかれてしまった。すぐにひどいことになっていると思った。レントゲンを見たときには、がっかりしてしまった」

■山路敏幸|Repsol Honda Team監督
「今日は久しぶりにいいレースができた。Honda勢にとっても、やっと2勝目を挙げることができたので、ここから3勝、4勝と勝ち星を増やしていきたい。ダニは、とても強いレースをしてくれた。特に第2レースは、いつもと違う展開だった。今までと違う勝ち方をしてくれたことは、これからもいいレースをしてくれると確信した。アンドレアは、予選までの流れがダニほどよくなかったことで、トップグループについていけなかった。次のラグナセカは好きなサーキットなので、レベルアップして表彰台を目指したい。今回は、初日のフリー走行で好調だったことが、好リザルトにつながった」

■トニー・エリアス(Moto2 優勝)
「昨日の予選の最後にトライしたセッティングがよくて、ウオームアップでさらに細部をつめて決勝に挑んだ。ピットから出ていったときに、これはいいぞと思った。決勝はいいレースができると確信した。しかし、スタートに失敗して追い上げのレースになった。2番手に上がったときにはイアンノーネにリードを広げられていたが、追いついてパスすることができた。フランスで勝って以来、5戦ぶりの優勝。今日はレースも楽しかったし、こうして優勝することができて、最高の気分だ」

■アンドレア・イアンノーネ(Moto2 2位)
「PPを獲得した昨日のような走りができず苦しかった。とても同じセッティングで走っているとは思えないほどだった。その原因を調べて、次のレースに生かしたい。優勝できなかったがランキング3位になれてよかった」

■富沢祥也(Moto2 18位)
「スタートはよかったし、今日はいいレースができると思った。しかし、4周目くらいからリアタイヤがグリップしなくなって、ペースを上げることができなかった。アクセルを戻しても開けても、リアタイヤは滑りっぱなしでどうにもできなかった」

■手島雄介(Moto2 19位)
「今日は前戦カタルニアと同じタイヤを選択したのだが、フィーリングがまるで違った。4周目くらいからグリップも低下して、攻める走りができなかった。とにかく転ばないようにして、その中でペースをキープするのがやっとだった。今回もぶっつけ本番のレースだったが、決勝までにマシンのセットアップをつめなければならないということを実感した。今回はポイントを獲得できず残念だった」

■高橋裕紀(Moto2 リタイア)
「スタートして2周目のバックストレートのブレーキングで、アウトにいた選手にかぶせられ、それを避けるためにハードブレーキングをかけたことで転んでしまった。もう、どうにもならない状態だった。今回はフリー、予選であまりうまくいかず、グリッドが悪かったのもいけなかった。残念だった」

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