[HONDA] MotoGP Rd.6 オランダ決勝 .ペドロサ今季3回目の表彰台で総合2位に浮上

雨が多く、不安定な天候で知られるアッセン。しかし、今年のオランダGPは天候に恵まれ、3日間ともに快晴となった。決勝日の最高気温は23℃。気温はそれほど高くないが、日差しが強いために路面温度は48℃まで上昇、タイヤに厳しい戦いとなった。

そんな状況の中で、予選7番手から好スタートを切ってラップを刻んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2位でフィニッシュ。予選6番手からアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が5位。2戦連続予選2番手のランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が6位。以下、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)9位、青山博一の代役で出場の秋吉耕佑(Interwetten Honda MotoGP)が15位でフィニッシュした。2日目のフリー走行で転倒、左肩を脱きゅうしたマルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、来週の第7戦カタルニア大会に万全の状態で出場するために今大会を欠場した。優勝したのはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)だった。

2週連続開催となった第6戦オランダGP決勝は、3列目から好スタートを切ったペドロサが、すばらしいラップを刻んで今季3回目の表彰台に立った。オープニングラップ3番手のペドロサは、3周目にベン・スピーズ(ヤマハ)をかわし2番手に浮上。それから首位を走るロレンソを激しく追撃したが、後半はややリードを広げられた。しかし、ペドロサとともにロレンソを追撃したケーシー・ストーナー(ドゥカティ)を後半引き離し2位でフィニッシュ。今季3回目の表彰台に立ち、総合でも2位に浮上した。

今季5回目の表彰台獲得に闘志を燃やしたドヴィツィオーゾは、今大会は表彰台争いに届かず5位に終わった。オープニングラップ5番手。その後、スピーズを抜いて4番手に浮上。トップグループを形成するロレンソ、ペドロサ、ストーナーの3人を追った。しかしその差を縮められず、中盤には一度パスしたスピーズに先行を許し、さらに追い上げてきたデ・ピュニエと3台によるし烈な4位争いとなり、スピーズが4位でフィニッシュ。ラスト2周、壮絶なバトルを繰り広げたHonda勢2人の戦いは、ドヴィツィオーゾが先着、デ・ピュニエ6位という結果だった。

その後方では、アレックス・エスパルガロ(ドゥカティ)とし烈な戦いに決着をつけたシモンチェリが9位でフィニッシュ。前戦イギリスGPで転倒負傷した青山博一の代役として出場の秋吉は、確実にラップを刻んで15位。Honda勢すべてがポイントを獲得した。

Moto2クラスは、ポールポジションスタートのアンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed Up)が独走で2勝目を達成した。その後方では、3台によるし烈な表彰台争いが繰り広げられ、総合首位のトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)が2位でフィニッシュ。総合首位をキープした。トーマス・ルティ(Interwetten Moriwaki Moto2)が3位で総合3位をキープ。ベストグリッドとなる予選2番手からホールショットを奪い、序盤2番手を走ったラタパーク・ウィライロー(Thai Honda PTT Singha SAG)は惜しくも4位だった。

予選4番手の富沢祥也(Technomag-CIP)は、予選3番手のアレックス・デボン(Aeroport de Castello-Ajo)が負傷欠場のため、3番グリッドから決勝に挑み、序盤トップグループに加わるも表彰台争いからわずかに遅れ5位。表彰台を逃すも総合2位をキープした。予選13番手から好スタートを切った高橋裕紀(Tech 3 Racing)は、4台の7位争いに加わり、10位でフィニッシュした。

■コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「昨日までセットアップに問題を抱えていたので、今日の結果には驚いている。ペースもよかったし、2位でフィニッシュできるなんて思ってもいなかった。今日はウオームアップでいいセッティングを見つけることができた。これでリズムがよくなり、トップグループでレースが戦えた。優勝争いに加われる状態に仕上げてくれたスタッフに感謝している。今日はソフトタイヤをチョイス。このタイヤを選ぶことで前半を有利に戦おうと思っていた。そのため、序盤からプッシュしたが、昨日まで同様、T1セクションでロレンソにやや遅れてしまった。しかし、今日の結果は本当にうれしい。チャンピオンシップでも2位に戻れた。次のカタルニアはホームGPなので、さらにいい結果を残したい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5位)
「今日はもう少しいい結果を期待していたので、ちょっと残念なレースだった。トップグループで戦うためには、1分35秒を切らなければならなかったが、今日はそれができなかった。フリー、予選とフロントのフィーリングが完ぺきではなくて、決勝でも100%の状態にならなかった。今日は4位になれると思ったが、デ・ピュニエとバトルしている間にスピーズに逃げられてしまった。今日はタイヤのチョイスが分かれてしまった。どっちがよかったのかはわからないが、まだまだ学ばなければならないと感じた。今日のレース結果には失望したが、次のカタルニアで雪辱を果たしたい」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 6位)
「予選を終えたときは自信があったのだが、今日はスタートでウイリーしてしまい、たくさんのライダーに抜かれてしまった。加えて、レース序盤、フロントタイヤのフィーリングが完全ではなく、ペースをキープするためにライディングを変えた。そして、スピーズとドヴィツィオーゾに追いついた。最終ラップ、ドヴィツィオーゾに抜かれた。抜き返すために全力を尽くしたが、届かなかった。しかし、今日のレース結果には満足しているし、総合6位をキープできたこともうれしい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 9位)
「今日は本当に厳しくて、予選が終わったあとに思っていたようなレースにはならなかった。昨日に比べてリアのグリップに課題があり、想定していたペースをキープできなかった。目標は5位以内だったが、とても届かないことがわかったので、現状のベストでフィニッシュすることに決めた。9位というリザルトは残念だが、次のレースに向けて、貴重なデータを得ることができた。来週のバルセロナでは、今回の目標を達成できるようにしたい」

秋吉耕佑(MotoGP 15位)
「フリー、予選と3回のセッションで作りあげたセットで完走することができた。ポイントも獲得できてよかった。今回は青山君のセッティングでスタートして、徐々に自分の好みに仕上げていった。青山君より自分の方が体重が重いので、セッティングもかなり変わった。ペースはスタートからゴールまでほとんど同じだった。レギュラー組には離されてしまったが、この3日間で得たデータは本当に貴重なものだった。次のカタルニアもしっかりと完走したい」

山路敏幸|Repsol Honda Team 監督
「ダニは2位表彰台に立てたが、FP1のセットアップの遅れが最後まで影響した。レースではロレンソに追いついたが抜くまでにはいかなかった。ロレンソもウイークを通じて完ぺきな走り、レースをしていた。すばらしいレースをしたロレンソ選手におめでとうという祝福の言葉を贈りたい。我々としては、2位に満足しているわけではなく、来週のカタルニアではFP1からダッシュして優勝したい。そのためにはやらなければいけないことがたくさんある。アンドレアは、レースウイークを通じて、フロントのフィーリングに問題を抱え、それを最後まで改善できず決勝に影響を与えた。表彰台に立てなかったが、最後まで全力を尽くしてくれた。次戦では、ダニとともに優勝争いをしてもらいたい」

アンドレア・イアンノーネ(Moto2 優勝)
「今日は厳しいレースだった。ウィライローに抜かれたときに、これで抜き返せたら、後続にリードを広げられるかもしれないと思った。彼を抜いてからはギャップを広げるためにプッシュ。レース中盤に差し掛かったころは、十分なリードを築くことができた。今回はすばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したい。次のカタルニアは大事なレースなので、今回のようなレースができたらうれしい」

トニー・エリアス(Moto2 2位)
「序盤、ウィライローとニエト(Holiday Gym G22)をパスするのに時間がかかり、その間にイアンノーネに逃げられてしまった。しかし、イタリア、イギリスと表彰台に立てない厳しいレースが続いていたし、今回、こうして表彰台に立ててうれしい。今日のイアンノーネは、イタリア同様とても速かった。優勝できなかったが、総合首位をキープしたという点では、とてもうれしい」

富沢祥也(Moto2 5位)
「2日目のフリーの転倒でセットアップがやや遅れた部分はあるが、予選、決勝日のウオームアップと順調にバイクを仕上げることができた。レースもバイクのパフォーマンスはしっかり引き出せたと思うし、100%の走りができたと思う。今回は、SPEED UPやMORIWAKIなどほかのチューナーのバイクの方が、このコースに合っていたようだ。SUTERでトップでフィニッシュできたけれど、今回は表彰台に立ちたかった。すごく悔しい。この悔しさを次のカタルニアにぶつけたい」

高橋裕紀(Moto2 10位)
「今回は第2戦スペインの状態に戻した。フランス、イタリア、イギリスと、スペインまで抱えていた問題を解消するためにいろいろ細かくセットアップしてきたのだが、結果的に悪い方向に行っていることがわかった。今回は、もう一度スペインの状態に戻してセッティングをした。根本的な問題は解決していないが、かなり乗りやすくなった。今日は7位争いのグループにいて、グループトップでフィニッシュしたかった。10位に終わったけれど、完走したことで次につながるレースになったと思う」

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