[HONDA] MotoGP Rd.4イタリア D.ペドロサ今季初優勝。A.ドヴィツィオーゾ今季3回目の表彰台に立つ

好天に恵まれた第4戦イタリアGP決勝は、最高気温32℃の猛暑となり、今季2回目のPPから好スタートを切ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が独走で今季初優勝。2位にホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が入り、ロレンソとし烈な戦いを繰り広げたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が今季3回目の表彰台となる3位でフィニッシュした。以下、Honda勢は、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)5位、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)6位、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)9位、青山博一(Interwetten Honda MotoGP)11位と、すべてのライダーが好位置でポイントを獲得した。

今季初優勝、昨年の最終戦バレンシアGP以来、4戦ぶりの優勝を飾ったペドロサの走りは、非の打ちどころのない完ぺきなものだった。ポールポジションから好スタートを切ってホールショットを奪うと、前半は1分49秒台の好ラップを刻み、リードを築いていく。中盤には、約7秒ものリードを築いて今季初勝利を確実にした。第2戦スペインGPでは、トップを走るも終盤、ペースを落として2位。前戦フランスGPでも優勝争いに加わりながら5位に終わっていたペドロサだが、今大会は、その雪辱を果たす戦いとなった。これで総合でも2位に浮上。念願のタイトル獲得に向けて大きな一歩を記した。

地元ファンの声援に応えたドヴィツィオーゾが、今季3回目の表彰台となる3位でチェッカーを受けた。予選8番手から好スタートを切ったドヴィツィオーゾは、オープニングラップに3番手に浮上。その後、ロレンソをかわし、2番手に浮上。Repsol Honda Teamが1-2態勢を築いた。その後、ロレンソに先行を許したが、最後までロレンソにプレッシャーを掛けた。最終的にロレンソをかわすことはできなかったが、今季3回目の表彰台に立った。最高峰クラスでは、地元グランプリで初の表彰台獲得。地元ファンの大きな声援に満面の笑みだった。

その後方では、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)、メランドリ、デ・ピュニエの3台が、し烈な4位争いを繰り広げた。序盤はストーナー、中盤はメランドリ、そして終盤はデ・ピュニエがグループの主導権を握るが、終盤の激しいバトルを制したストーナーが4位でフィニッシュ。メランドリは今季ベストリザルトとなる5位、デ・ピュニエは6位でチェッカーを受けた。

序盤、他車との接触で最後尾に順位を落としたシモンチェリがすばらしい追い上げで、今季ベストリザルトとなる9位。中盤まで9番手を走行した青山は終盤、タイヤの消耗でペースを落とし11位にポジションを落とすも、シモンチェリ、ロリス・カピロッシ(スズキ)らとの激しいバトルに大きな拍手が送られた。今大会、Honda勢6台すべてがポイントを獲得した。

Moto2クラスは、今季初PPから好スタートを切ったアンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed up)が今季初優勝。その後方で繰り広げられた5台のバトルを制したセルジオ・ガデア(Tenerife 40 Pons)が2位、3位にシモーネ・コルシ(JIR Moto2)という結果だった。5台のし烈な2位争いに加わった富沢祥也(Technomag-CIP)は、ラスト2周でグループの首位に浮上するも、この周回にギャップに乗り上げたことでタイムロス、惜しくも6位に終わった。このグループで5位でフィニッシュしたトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)が総合首位、富沢も2位をキープした。その後方で繰り広げられた7台の戦いを制した高橋裕紀(Tech 3 Racing)は8位でフィニッシュした。

【コメント】
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 優勝)
「こうして再び優勝することができて、今、すばらしい気持ちだ。この日に向けて我々は全力を尽くしてきた。確かにウインターテストではいくつか問題を抱えていたが、ヘレスでトップを走れることができたし、そして今、こうして優勝することができて本当にうれしい。今日のマシンはすばらしいフィーリングだった。序盤にリードを築くことができた。今日は、後ろにだれがいたか知らないし見もしなかった。とにかく、自分のペースをキープすることだけに集中した。これから1週間のインターバルの後、3週連続でレースがある。今日の優勝は本当に重要なものだ。次のレースは、有名なシルバーストンなので、今日のようなレースができることを願っている。すばらしいレースができたことに心から感謝している。Honda、チームに感謝したい」

■アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3位)
「最高峰クラスに上がってからムジェロでは、表彰台に立ったことがないので、とてもうれしい。今までは、ガレージの中で表彰台を見るだけだったからね。今日は、地元ファンの前で表彰台に立てたし、本当にすばらしい出来事だった。今日はスタートもよくて、いいレースができた。ロレンソと最終ラップまで戦えると思っていたが、最後に離されてしまったのは残念だった。しかし、トップとの差は今回も縮まった。次は優勝争いに加われるようにしたい。4戦を終えてこれで3回目の表彰台に立てた。ウインターテストでいいスタートが切れたことがよかった。今日のダニ(ペドロサ)は、信じられないペースだった。優勝したダニにおめでとうという言葉を贈りたい」

■マルコ・メランドリ(MotoGP 5位)
「昨日までセットアップに苦しんだが、今日のウオームアップで状態がよくなり、とても気持ちよく走ることができた。予選までの状態を考えれば、ストーナーやデ・ピュニエとバトルすることなんて考えてもみなかったし、とてもうれしい。今日はスタートがよくて、いいポジションにつけることができた。序盤、ニッキー(ヘイデン)に比べてちょっとペースが遅かったが、全体的にはすばらしいレースができた。今年は予選まで状態が悪くて、決勝になってよくなるというレースが多いので、その課題を克服したい」

■ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 6位)
「今回のレースはトップ6でフィニッシュすることが目標だった。4位になれるチャンスもあったが、とりあえず目標を達成できてよかった。今日はスタートに遅れて、オープニングラップは途中まで12番手だったので、猛烈にプッシュしてポジションをばん回した。4位グループの中でトップに立ったときに逃げようとしたが不可能だった。ラスト2周は、タイヤの消耗で最終コーナーでスピードを乗せられず、ストーナーとメランドリにかわされてしまった。4位でゴールできず残念だったが、ランキング6位をキープできてうれしい」

■マルコ・シモンチェリ(MotoGP 9位)
「1周目にポジションを落としたのは、ミスをしたわけではなく、混戦の中で他車と接触、コースアウトしたためだった。幸いにもグラベルで転ばずコースに復帰できた。それからポジションをばん回することができた。昨日に比べて今日のペースはよくなかったが、それはほかのライダーたちとバトルになってしまったからだ。終盤、ペースを上げてシングルでフィニッシュできてよかった。前回のル・マンよりマシンの状態はよくなっているし、1周目のハプニングがなければ、マルコ(メランドリ)やデ・ピュニエ、ストーナーと一緒に走れたと思う」

■青山博一(MotoGP 11位)
「今年になって初めていいスタートが切れた。序盤は順調で、思ったように走れたしベストタイムもマークできた。しかし、中盤以降はタイヤの消耗に苦しんで厳しくなってしまった。終盤はペースをキープできずポジションを落としてしまった。シーズン序盤の目標であるシングルフィニッシュは果たせなかったが、今日のように気温が高く、転倒者も多いレースで最後まで走れたことはよかった。前回のフランスと同じ11位だが、内容はよかったと思う。今日のレースは、次に向けていくつかの課題を与えてくれた」

■山路敏幸|Repsol Honda Team 監督
「やっと勝つことができた。今日は両ライダーのがんばりはもちろんのことだが、メカニックやスタッフがいい仕事をしてくれたし、チームの総合力で優勝と3 位になれたと感じている。しかし、まだまだポイントリーダーとの差はあるし、次のシルバーストンでも、今日のようなレースができるよう、Hondaの総合力を注ぎたい。今大会のダニ(ペドロサ)は、有言実行の3日間だった。今日のレースに対しても勝てるという自信を感じさせていたし、そのプレッシャーを見事に力にしてくれた。アンドレア(ドヴィツィオーゾ)も、ロレンソとバトルした。これまでの課題となっている旋回性の部分で負けていたが、後方のグリッドからすばらしい戦いを見せてくれた。チーム全員に感謝したい」

■アンドレア・イアンノーネ(Moto2 優勝)
「今日は完ぺきなレースだった。そして、ホームGPでこんなすばらしいレースができたことが本当にうれしい。今日はスタートから激しくプッシュした。とにかく最後までベストを尽くした。ウインターテストからがんばってくれたスタッフのためにも、今日の優勝は本当にうれしい。前回のフランスからマシンの状態はよくなっていたが、今回はそれを結果につなげることができた」

■富沢祥也(Moto2 6位)
「セカンドグループのトップでフィニッシュしたかったのだが、ラスト2周でギャップに乗り上げて振られ、ポジションを落としてしまった。フリー、予選から気をつけていたポイントだったのだが、グループのトップに立ってペースが上がり、いつもと違うラインになってしまい乗ってしまった。今日は混戦となって戦い方も難しかったが、2位になれる自信があった。それだけに残念だった。でも、総合で2位をキープできたのはよかった」

■高橋裕紀(Moto2 8位)
「予選19番手という後方グリッドから8位になれてよかった。今回はセッティングが決まらず、昨日から今日のウオームアップ、そしてグリッドについてからも、セッティングを変えた。旋回性が足りないという根本的な問題は変わらないが、今大会ではベストの状態で挑めたと思う。今日は焦らず冷静に最後まで走ろうと決めていた。結局、サードグループが自分の走れるグループだったのだが、最後にグループトップでフィニッシュできたこともうれしい。8位というリザルトには満足していないが、今日のレースは確実に次につながったと感じている」

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