MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 最終戦 結果

MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 最終戦
第41回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿

JSB1000クラス レース1で伊藤真一が2位表彰台、レース2で秋吉耕佑が優勝、
ST600クラスでは手島雄介がシリーズチャンピオンを獲得、
GP125クラスではHonda勢が表彰台独占し、菊池寛幸がシリーズチャンピオンを獲得

■開催地  : 三重県鈴鹿市 鈴鹿サーキット
■日時   : 11月1日(日)
■天候   : 曇りのち雨
■入場者数 : 26,000人(土・日合計)

 2009 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦が、10月30日(金)に三重県の鈴鹿サーキットで開幕し、11月1日(日)に決勝レースが行われた。今大会は全日本選手権初の東コースでの開催となり、各チーム、ライダーはデータが少ない中での戦いを強いられた。また、最終戦となる今大会は、前戦(第6戦・もてぎ大会)までにポイントを獲得したライダーのみエントリーが認められ、通常ポイントに3点のボーナスポイントが加算され、各クラスのシリーズチャンピオンが決定した。

 10月31日(土)に行われたJSB1000クラスの予選は、今大会もノックアウト方式が採用され、クオリファイ1の結果で決勝レース1、クオリファイ3の結果で決勝レース2のスターティンググリッドが決定した。クオリファイ1は、もてぎ大会に続き今大会もスポット参戦しているF.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑(#5 静岡県)が50秒485で2番手、Keihin Kohara R.T.の伊藤真一(#33 宮城県)が50秒556で3番手タイムを出し決勝レース1で好グリッドを獲得した。クオリファイ3では、伊藤がここでも安定した速さを見せ3番手タイムで、決勝レース2もHonda勢は好グリッドを獲得した。 ST600クラスの予選では、Honda CBR600RRを駆るMuSASHi RTハルクプロの小西良輝(#634 京都府)が2番手タイムでフロントローを獲得。同じくHonda CBR600RRを駆りシリーズランキングトップのTSR with ALTの手島雄介(#48 埼玉県)は2列目5番手から決勝レースに臨んだ。

 1日(日)午前中に行われたJSB1000クラス決勝レース1、レース序盤から中須賀克行選手(#1 YAMAHA)と伊藤が激しいトップ争いを展開。4周目に1コーナーの進入で伊藤が中須賀選手をかわしトップに立つと、その後は、ストレートではテール・トゥ・ノーズ、コーナーではサイド・バイ・サイドでお互い走行ラインを奪い合いながらラップを重ねていった。伊藤と中須賀選手はハイペースで走行を続け、3番手の酒井大作選手(#39 SUZUKI)との差を、10周目には約3.7秒、15周目には約5秒まで広げていた。そして最終ラップ、1コーナーとS字コーナーまで伊藤は中須賀選手をおさえトップを堅持していたが、ダンロップコーナーで僅かにラインが膨らんだところを中須賀選手に突かれトップを譲ってしまった。伊藤は最終まで果敢にトップを狙ったもののあと一歩届かず、僅差の2位でチェッカーを受けた。4位にはMuSASHi RTハルクプロの山口辰也(#634 埼玉県)が入った。2番グリッドからスタートした秋吉は終始ペースが上がらず8位でレース1を終えた。

 午後に行われた決勝レース2は雨の為ウェット宣言が出され、レース1とは全く違うコンディションの中でのレースとなった。また、サイティングラップでコース上にオイルがこぼれてしまい、オイル処理の為に大きくレース進行が遅れてスタートした。ホールショットを奪ったのは中須賀選手、続いて酒井選手、8番グリッドからスタートした秋吉、伊藤、5番グリッドからスタートした山口、大崎誠之選手(#2 YAMAHA)というオーダーでトップグループは形成された。5周目、秋吉は1コーナーで中須賀選手、酒井選手を一気にかわしトップへ浮上。6周目には、伊藤は酒井選手をかわし3番手に浮上。対して山口は大崎選手との5番手争いで、前を走行する伊藤に先行されてしまう。その後、トップ秋吉、中須賀選手、伊藤、酒井選手、山口、大崎選手というトップグループのオーダーは変わらずにラップを重ねていった。ところが16周目、3番手の伊藤と、抜こうとした酒井選手が接触。酒井選手はスリップダウン、伊藤は大きく順位を落としてしまった。このアクシデントにより、オーダーはトップ秋吉、中須賀選手、間を空けて山口、大崎選手となった。レース終盤、秋吉と中須賀選手のトップ争いは一層激しさを増し、テール・トゥ・ノーズで走行を続けていった。そして最終ラップ、1コーナーの飛び込みで秋吉は中須賀選手にトップを奪われてしまう。パッシングポイントが少ない東コースだが、秋吉はS字コーナーで華麗に中須賀選手をかわしトップを奪い返すと、そのままトップでチェッカーフラッグを受け優勝した。山口は3位表彰台を獲得、2009年シリーズランキング3位で今シーズンを終えた。

 ST600クラス決勝レースは、1周目のコントロールラインを小西が2番手で通過。小西はトップを走行する中冨伸一選手(#38 YAMAHA)に猛プッシュをかけトップに立とうとするが、3周目の最終コーナーでハイサイドにより転倒、マシンがコース上に残ってしまい赤旗中断となった。この転倒により小西はリタイヤとなり、この時点で手島のシリーズチャンピオン獲得が決定した。レースは仕切りなおしとなり、20周の決勝レースが再度行われた。7番グリッドからスタートしたTSRの岩田悟(#14 東京都)が5番手で1周目のコントロールラインを通過。対して、手島はスタートに出遅れ9番手で通過。岩田はファステストラップをマークしながら、前を走行するライダーを次々と抜いていった。そして、5周目にはトップを走行する中冨選手の背後に迫り、6周目にはついに中冨選手をかわしトップに浮上。しかし、9周目に再び中冨選手にトップを譲ると、トップグループは中冨選手、岩田、佐藤裕児選手(#81 YAMAHA)で形成された。手島は着実に順位を上げ10周目には4番手まで浮上、トップグループを猛追した。その後、中冨選手、岩田、佐藤選手のトップグループ、約1秒送れて手島が続くこのオーダーはレース終了まで続き、そのままチェッカーを受けた。岩田は開幕戦以来となる2位表彰台を獲得し今シーズンを終えた。そして、手島は4位でフィニッシュ、2009年ST600クラスシリーズチャンピオンに見事輝いた。

 ウェット宣言が出されたGP125クラス決勝レースは、ポールポジションからスタートしたチームウイリーの菊池寛幸(#1 京都府)がホールショットを獲得。レース序盤は、トップ菊池、ENDURANCE & 桶川塾の大金佑輝(#14 茨城県)、TEAM PLUS ONEの山田亮太(#5 東京都)、井出敏男選手(#2 YAMAHA)の4名でトップグループが形成された。その後、Team NOBBYの日浦大治朗(#8 愛知県)がトップグループに追いつき、菊池、大金、山田、井出選手、日浦で激しい順位争いを繰り広げながらレース中盤は展開された。レース終盤も5名のライダーによるトップ争いは続き、19周目、山田が1コーナーで菊池をかわしトップに立つと、最後までトップを守りきり見事優勝を果たした。2位に菊池、3位には日浦が入り、Honda勢が表彰台を独占。菊池は、2009年GP125クラスシリーズチャンピオンを獲得、2連覇を達成した。

 1982年に全日本ロードレース選手権シリーズに新設され、ロードレース世界選手権(WGP)への登竜門として、数々の名勝負や優秀なライダーを数多く輩出してきたGP250クラスが今シーズンをもって終了した。ピットウォーク時にはメモリアルイベントとして往年のGP250マシンのデモ走行が行われ、終了を惜しむ多くのファンがラストランを見守った。2010年からWGPでは、250ccクラスに替わってHondaの4ストローク600ccエンジンを搭載するMoto2クラスが新設される。

各ライダーのコメント

【JSB1000クラス】

■レース1 2位 #33 伊藤真一(Keihin Kohara R.T.)
「思っていたよりもペースが速いレースでした。すぐ後ろを走る中須賀選手のマシ
ンの音も聞こえていましたし、一瞬も油断できないレースでした。東コースは得意
なコースですし、ストレートはCBR1000RRの方が早かったので、1コーナーを過ぎた
ら抜かれることは無いと思っていました。今後のレースでは、一瞬たりとも油断せ
ずに臨みたいと思います。」

■レース2 優勝 #5 秋吉耕佑(F.C.C. TSR Honda)
「前大会からトラブルが続いていたので、レース1ではコース攻略やマシンの状態
を見ながら走行しました。それをレース2で活かすことが出来たと思います。やは
り雨だったので苦しいレースでしたが、そんな中での中須賀選手とのバトルは楽し
かった。トップに立ってからもチェッカーを受けるまで勝利は確信できませんでし
た。最終戦で優勝することが出来て本当に良かったです。」

■レース2 3位/2009年シリーズランキング3位 #634 山口辰也(MuSASHi RTハルクプロ)
「今大会、体のコンディションは最悪でした。怪我もそうですが、自分のことが信
じられずに精神的にまいっていました。公式練習からようやく感覚を取り戻してき
たのですが、ベストとは程遠い状態でした。こういう苦しい中での表彰台というは
とても価値があり、来シーズンに活かすことが出来ると思います。」

【ST600クラス】

■2位 #14 岩田 悟(TSR)
「1回目のレースはスタートを失敗していたので、正直赤旗はラッキーでした。そ
の後、再開されたレースでは最初からペースを上げていきました。すぐトップに立
ったのですが、軽いハイサイドでリズムが狂ってしまいました。最終戦ということ
もあり、無理して転倒するよりはチームの為にも表彰台という良い形で今シーズン
を終えたかった。とはいえ、やはり優勝したかったです。」

■4位/2009年シリーズチャンピオン #48 手島雄介(TSR with ALT)
「今日は有利な状況でのレースでした。勝つということよりも、小西選手とのポイ
ント差を考えながら走りましたし、チャンピオンを獲得することが最低限のやらな
ければいけないことだと思っていました。やっと念願だったチャンピオンが取れま
した。何よりも今シーズン走らせてくれたチームスタッフ全員に感謝しています。
そして、応援してくれたファンにも感謝の気持ちでいっぱいです。」

【GP125クラス】

■優勝 #5 山田亮太(TEAM PLUS ONE)
「なるべく前の方をキープして、終盤にかけて勝負をしようと思っていました。ず
っと菊池選手の動きが気になっていました。最後に思い切って菊池選手を抜いてか
らも油断せずに走りました。実は今シーズンで引退を考えていますので、最後のレ
ースを優勝で飾れて本当によかったと思っています。」

■2位/2009年シリーズチャンピオン #1 菊池寛幸(チームウイリー)
「雨の難しいレースで、無事にレースが終わってほっとしています。山田選手の走
りは素晴らしく、抜くにはリスクが大きすぎました。無理して優勝を狙うよりは、
安全に走って2位で良いと思っていました。昨年はシーズンが終わって引退も考え
ましたが、今は自分の体力が続く限りやれるところまでやってやろうと思っていま
す。来シーズンもシリーズチャンピオンを狙って走ります。」

決勝レースの結果(総合)

【JSB1000 レース1】

     ライダー名 チーム名         マシン      タイム
1. #1  中須賀克行 YSP Racing Team      YAMAHA YZF-R1   16’51.023
2. #33 伊藤真一  Keihin Kohara R.T.    Honda CBR1000RRK 0.432
3. #39 酒井大作  ヨシムラスズキ with JOMO SUZUKI GSX-R1000 6.366
4. #634 山口辰也  MuSASHi RTハルクプロ   Honda CBR1000RRK 8.536
5. #87 柳川 明  TEAM GREEN        KAWASAKI ZX-10R  8.859

【JSB1000 レース2】

     ライダー名 チーム名         マシン      タイム
1. #5  秋吉耕佑  F.C.C. TSR Honda     Honda CBR1000RRK 18’35.339
2. #1  中須賀克行 YSP Racing Team      YAMAHA YZF-R1   1.124
3. #634 山口辰也  MuSASHi RTハルクプロ   Honda CBR1000RRK 4.947
4. #2  大崎誠之  SP忠男レーシングチーム  YAMAHA YZF-R1   6.688
5. #87 柳川 明  TEAM GREEN        KAWASAKI ZX-10R  8.965

【ST600】

     ライダー名 チーム名         マシン      タイム
1. #38 中冨伸一  HiTMAN RC甲子園ヤマハ   YAMAHA YZF-R6   17’58.028
2. #14 岩田 悟  TSR            Honda CBR600RR  0.108
3. #81 佐藤裕児  YSP Racing Team      YAMAHA YZF-R6   0.509
4. #48 手島雄介  TSR with ALT       Honda CBR600RR  1.471
5. #73 小林龍太  MuSASHi RTハルクプロ   Honda CBR600RR  4.339

【GP125】

     ライダー名 チーム名         マシン      タイム
1. #5  山田亮太  TEAM PLUS ONE       Honda RS125R   20’04.245
2. #1  菊池寛幸  チームウイリー       Honda RS125R   0.072
3. #8  日浦大治朗 Team NOBBY        Honda RS125R   0.166
4. #2  井出敏男  チーム テック・2     YAMAHA TZ125   1.717
5. #14 大金佑輝  ENDURANCE & 桶川塾    Honda RS125R   1.774

2009MFJ全日本ロードレース選手権シリーズランキング

【JSB1000】

     ライダー名 チーム名         合計ポイント
1. #1  中須賀克行 YSP Racing Team      156
2. #39 酒井大作  ヨシムラスズキ with JOMO 141
3. #634 山口辰也  MuSASHi RTハルクプロ   141
4. #87 柳川 明  TEAM GREEN        141
5. #2  大崎誠之  SP忠男レーシングチーム  133

【ST600】

     ライダー名 チーム名         合計ポイント
1. #48 手島雄介  TSR with ALT       95.3
2. #38 中冨伸一  HitMAN RC甲子園ヤマハ   70.3
3. #81 佐藤裕児  YSP Racing Team      68.7
4. #73 小林龍太  MuSASHi RTハルクプロ   65
5. #634 小西良輝  MuSASHi RTハルクプロ   59.7

【GP125】

     ライダー名 チーム名         合計ポイント
1. #1  菊池寛幸  チームウイリー      95
2. #5  山田亮太  TEAM PLUS ONE       79
3. #3  尾野弘樹  BATTLE FACTORY      77
4. #2  徳留真紀  チーム テック・2     54
5. #55 岩田裕臣  DyDoミウレーシングチーム 49

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