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総合ニュース

ドゥカティ、スポーツバイク「ハイパーモタード 796」を来年3月に発売
<超越した走りの、新しいスタイル>
2010年に向け、ハイパーモタードファミリーにエキサイティングなニューモデル、ハイパーモタード796が加わり、さらにモデルレンジが広がった。1100モデル譲りのアグレッシブなまでに強い印象を放ちながら、この新型ハイパーモタード796はより低いシートと、滑らかでフレキシブルなまったく新しいエンジンを搭載した、完璧なシティストリートアタッカーだ。毎日の通勤にも、オープンロードでの疾走にも、796はドゥカティの誇る比類ないツインシリンダーパワーとスポーツバイクの遺伝子を、軽量かつコンパクトというスーパーモタードのコンセプトと融合させることによって、冷静なロードマナーから熱狂的なワイルド走行まで、さまざまな走りのシーンを縦横に駆け抜ける。

2005年のEICMAミラノショーでの発表から数時間後には、ハイパーモタードは“ベスト・オブ・ショー”受賞を勝ち取り、イタリアという、モーターサイクルが交通手段としてだけでなくライフスタイルの選択肢として捉えられている国において、瞬く間にヒット商品となった。それ以来、その画期的なデザインは世界中でハイパーモタードへのユーザーを獲得し続け、このユニークなバイクへの賞賛がとぎれることはなかった――そしてその開発も歩みもまた。スリリングでストリート育ち、L型ツインがたたき出す加速と街で冴えるスタイルを備えたハイパーモタードのラインナップが、いまこの超俊敏な796によって広がる――これこそ、ハイパーな走りへの新たな提案。


<街に登場した、すごい新顔>
ハイパーモタードならではの、高剛性トラス構造でかつてないほど軽量化されたトレリスフレームとサーキットで実証されたシャシジオメトリーは、特徴的なフロントハイフェンダーとリアのデュアルアンダーシートサイレンサーを受け継いではいるが、しかしニュー796の全形は何よりこう語っている“ハイパーに行こうぜ!”

796の825mmのシート高は1100よりも20mm低く、足つき性の向上を実現。新しいエンジンのなめらかなパワーとあいまって、このハイパーモタードはどんな乗り方をされても確かな安心を感じさせる。アップライトなシートポジションが前方の道路への見晴らしを高め、ワイドなハンドルバーが迷路のような街なかを縫う走りを楽々と実現する。

796の重量はわずか169Kg、これは軽量エンジンによって達成されたものでもあるが、それとともに、新設計の上下フォーククランプと、1100に使用されていた鍛造部品のほぼすべてを廃した改良フレームレイアウトなどの、たゆまぬシャシー開発によってもたらされたものである。フレームは軽量化されてもねじり剛性を失わず、これまで以上の俊敏さと扱いやすさを提供し、エンケイ製の17インチ軽量アルミホイールがバネ下重量を低く、そしてハンドリングやブレーキング、加速は高性能を保っている。1100同様のフロント3.50/リア5.50のリムサイズに、ブリヂストン製のタイヤを装着。

フロントサスペンションには実に高性能な43mm マルゾッキ製フォークを採用。一方、リアにはザックス製サスペンションユニットを搭載、そのアジャスタブルなスプリングプリロードとリバウンドダンピングによりライディングスタイルや積載状況に応じた調節が可能だ。このリアサスペンションは1100と同様、プログレッシブリンクと、ハイパーモタード特有のシングルサイドスイングアームにより作動する。

305mmのセミフローティングダブルディスクをしっかり捉えるラジアルマウントのブレンボ製4ピストンキャリパーが、パワフルかつプログレッシブで、しかも「ライダーが操作し易い」という何より重要なフィーリングをもったフロントの制動性能を発揮させる。そしてリアには245mmディスクとやはりブレンボ製の2ピストンキャリパーが搭載されている。


<まったく新しいドゥカティエンジン>
796のエンジンは、696のエンジンを“軽くモディファイ”したようなものでは断じてない――まったく新しいデスモドゥエパワーユニットだ。新設計のクランクシャフトは軽量848タイプのフライホイールと共に696の57.2mmに対して66mmというストロークで回転し、59.6kw-81HP/8,000rpm(*)の素晴らしい最大出力と、75.5Nm-7.7kgm/6,250rpmの(*)最大トルクをもたらしながら、すべてのデスモドロミックL型ツインで名高い、あの滑らかで心躍るようなエンジン特性を維持している。パワーを損なわずに最適な効率を維持できるよう、1100と同様のオイルクーラーが用いられ、このビッグブラザーとの共通性をいっそう強く感じさせている。

そしてハイパーモタード796の俊敏さをさらに高めるものとして、まったく新設計のクランクケースが696のそれに比して1.2kgという信じがたい軽量化を達成し、696のパワーユニットからの1.9kgという重量低減の主要な部分を占めている。また新エンジンのクラッチおよびオルタネーターのアウターケーシングは、1100スタイルとして知られるカーボングレイカラーに仕上げられている。

新たにデザインされたエアボックスインテークダクトから吸気され、45mm径のスロットルボディを通過した、803ccの空気はシーメンス製の電子制御の下、燃料噴射と点火を授かり、圧縮比11:1)(696は10.7:1)に昇圧される。2-1-2触媒付きエクゾーストシステムには高効率なプリサイレンサー構造とツインラムダプローブを採用、より精妙な燃料噴射マッピングとEuro3規制に適合するクリーンな排気ガスを実現している。このシステムの軽量コンパクトデザインは1mm厚チュービングの採用によるもので、その終着点にはドゥカティ独特の漆黒のツインアンダーシート排気マフラーが、惚れ惚れするような外観のアルミエンドキャップとのスタイリッシュなコントラストを見せている。

APTC湿式クラッチは、アグレッシブなシフトダウンの際にリアエンドが不安定になるのを防ぐスリッパー機能を持ち、同時にレバーフィールを非常に軽くして、停止発進の繰り返される街なかでの走りや長距離走行で大いにその利点を発揮する。合計21枚で構成されるオイルバスクラッチ(11のフリクションディスク、10のスティールプレート)は乾式システムに比べ重量を軽減させて出力特性向上に貢献し、同時にいっそう静かなオペレーションとメンテナンス頻度の軽減を実現している。

ハイパーモタード796の新エンジンは、常に前進を続けるドゥカティのデザイン、製造技術からプロダクトクォリティに至る最新の進化を取り入れ、12,000kmという抜群の定期点検サイクルを実現している。


<コントロール類と計器>
ワイドなハンドルバーとハンドガードがモタードならではのフィーリングを高めるいっぽうで、オレンジ透過光のストリートファイタースタイルのデジタル計器やスイッチ類が、796のミニマルなイメージをいっそう際立たせている。

スリムなラインのスイッチトリガーには使いやすいスイッチとボタンが配置され、そのユニークな、武器を思わせる「トリガーキャッチ」はキルスイッチを作動させるとスターターボタンをカバーするべくスライドダウンする。クリーンで機能的なディスプレイには車速、回転数、時刻、メンテナンススケジュール、オイル温度、油圧警告灯、バッテリー電圧、燃料残量警告灯、走行可能距離、方向指示灯、ニュートラルライト、ラップタイムメモリ、そしてキーをONにして60秒後のライトの自動点灯機能やイモビライザーの作動状況まで、膨大な情報量のデータが表示される。そのうえ、ハイビームフラッシュボタンをストップウォッチにして記録されたラップタイムのリストまで示すことができるのだ。

このインストルメントディスプレイはまた、ドゥカティパフォーマンスアクセサリーのドゥカティデータアナライザー(DDA)システムを起動するコントロールパネルとしても機能する。796にはこのデータ収集キットに対応するシステムが搭載されており、特別なDDAソフトとともにこのキットを構成するメモリーキーは796のシート下に設置したプラグに差し込まれる。そしてこのプラグは同時に、ドゥカティパフォーマンスアクセサリーのハンディな新型バッテリーチャージャーの接続にも用いられる。

一体構造のブレンボ製マスターシリンダーがクラッチとブレーキシステムの両方に用いられているため、すっきりしたハンドルバー配置をライダーに提供することが可能になった。各レバーには使い勝手のよい4段階のアジャスターを採用、どんなサイズの手の持ち主にも届きやすいコントロール配置を実現。さらにAPTCクラッチによる非常に軽いレバーアクションは、街なかでの走りに理想的だ。


<ハイパーミラー>
ドゥカティはかつてハイパーモタード1100のミラーのための画期的なソリューションを求めて、モーターサイクルデザインの限界を広げた実績をもつ。それは新しい796にも受け継がれている。ハンドルバーエリアのすっきりとしたレーシング仕様の外観を維持するため、オフロードバイクによく見られるハンドガードに基づいた、フォールディングミラーというアイデアを活かしたデザインが導き出された。ストリートの走りでは大きく開いて視認性を高め、ハイパーモードでは素早くたたみ込むことが可能なこのミラー/ハンドガード一体構造には、さらに、LED方向指示器が組み込まれ、フロントエンドをよりすっきりと見せている。


<ライトとインジケーター>
ヘッドランプに採用した非常にコンパクトなライト形状は一体成型のノーズフェアリングとフロントフェンダーモールディングにマッチし、またリアライトに配した特別デザインの一連のLEDランプには、テールに向けて流れるスリークなラインに溶け込む形状のハイデフュージョンレンズを使用している。このLEDランプはブレーキが作動すると光を強める。フロントの方向指示灯にも最新のLED技術が用いられており、格納式リアビューミラーを支えるハンドガードにスマートに一体化されている。


<テールピース>
高輝度LEDリアライトユニットは、シートの後ろに高く配置されたユニークなテールピースに組み込まれている。その支持部は、テールピースのアンダートレイがタンデムライダーの堅固なグラブハンドルとして使える完璧なデザインを施されている。これはリアライトをハイパーモタードのスタイリングにぴったりフィットさせるだけでなく、同乗者に安全なグリップを提供する実に賢いソリューションと言えるだろう。


<796に用意された3つのカラー>
ニュー796にはアーバンスタイルにマッチする2つのマットカラーフィニッシュが用意されている。艶消しブラックのフューエルタンクとヘッドライトフェアリングに、ブラックのフレームとホイールのカラーコンビネーション。一方、コントラストの高い艶消しホワイトのフューエルタンクと艶消しブラックのヘッドライトフェアリングに、ブラックのフレームとホイールのコンビネーションがラインナップされる。更にピュアなテイストを求めるオーナーには、1100と同様のレッドのフューエルタンク、ヘッドライトフェアリングとフレームにブラックホイールのカラーコンビネーションが、796にトラディショナルな活気を与えてくれる。


<ハイパーモタード物語>
EICMAミラノショーに初登場したときのプロトタイプハイパーモタードは、ひとつの新たなセグメントの誕生を象徴していた――洗練されたスポーツバイクとミニマルなスーパーモタードの架け橋となるようなセグメントである。しかしドゥカティにもまだ、初期のハイパーモタードコンセプトへの態度を留保し、このようなモーターサイクルが市場に受け入れられるかに不安をもつ者がいた。

こうした留保にもかかわらず、開発プロジェクトは引き続き進められた。そこにはダートバイクのアップライトでコントロール性のよいライディングポジションを活かしながら、単気筒エンジンの荒削りな特性は抑えるという手法への信念があったのだ。こうした確信を持つ少数の者たちは、スキニーで無駄のない、俊敏なシャシーのフィーリングを好みながらも、オリジナルのオフロードデザインがストリートユースにはそぐわないという事実を懸念していた。そこで彼らは、スーパーモタードの俊敏さと軽量による精緻さを、カリスマ的なL型ツインを搭載したドゥカティスポーツバイクに組み合わせたようなバイクを創造しようと決心した。彼らは未来をデザインしつつあったのである。

日が経つにつれ、しだいに多くのファクトリーの人々が完成したバイクのことを耳にし、それをひとめでも見る機会を得た人々が一様にこう述べたと聞かされた “ワオ! ほんとにこいつを製造するのかい?” そしてマーケットの反応を探る道として考えられたのが、2005年EICMAミラノショーにプロトタイプを出品し、オンラインサーベイを実施することだった。

ドゥカティはプロトタイプハイパーモタードをその年の主要モデルとして展示し、彼らの自信に応えたのは世界中からの“イエス!”の声と“ベスト・オブ・ショー”受賞、そして世界各地のライダーたちの、今すぐこのバイクを造ってほしいという要望だった。事実、15,000人もの大勢の人々がドゥカティ サイトのサーベイに参加し、その過半数はハイパーモタードをまったくショーに展示されたままの姿で量産してほしいと求めていたのである。しかしドゥカティは人々のフィードバックに真摯に対応し、プロトタイプでシングルディスクだったフロントブレーキをツインに、などといった幾千もの追加提案をふるいにかけるのに時間を費やした。

かくして、画期的なハイパーモタードは誰もが日々使える実用的なモーターサイクルに、純粋なライディングプレジャーを再び実現するという新たな、そしてエキサイティングな“クロスオーバー”カテゴリーを生み出してみせたのだ。スリルに飢えたライダーたちはたちどころにこのコンセプトを理解し、そして以来ずっとそれを楽しみ続けているのである。

(*) 諸元は全てイタリア本国仕様


<ハイパーモタード年表>
 2005年11月:プロトタイプ ハイパーモタード1100をEICMAミラノショーに出品。“ベスト・オブ・ショー”受賞。

 2006年11月:量産ハイパーモタード1100および1100SをEICMAミラノショーにて発表。

 2007年 5月:ハイパーモタード1100および1100Sプレス発表、同時に2008年モデルの先行発売としてショール
ーム店頭に展示。

 2008年11月:2009年モデルハイパーモタード1100に新色パールホワイト追加。(日本へは1100Sに日本専用カラーとして設定) ハイパーモタード1100Sに新色ブラックを追加、DDAキットを標準設定。ハイパーモタード1100Sがコロラド州パイクスピーク インターナショナル ヒルクライム レースの1,200ccカテゴリーで優勝。

 2009年10月:ハイパーモタードファミリーのラインナップを拡充する2010年ニューモデル、ハイパーモタード796発売。


<COLOR SHEME>
 Tank     Frame     Wheels  Beak section
 Red      Red Black  Black
 Matte White  Racing Black Black   with matte black
 Matte Black  Racing Black Black   with matte black


<日本への導入予定>
 2010年3月


<希望小売価格>
 車体色/マットホワイト、マットブラック
 1,150,000円 (税込)(車両本体価格 1,095,238円/消費税 54,762円)

 車体色/レッド
 1,190,000円 (税込)(車両本体価格 1,133,334円/消費税 56,666円)
    →全文を読む

情報提供元 [ DUCATI Japan ]
情報更新日 [ 10月13日 10:19 ]
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